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【バック トゥ ザ ワーク編その4「仕事復帰までの経済などの話」】(#入院のあしあと No 45 2023/07/14昼)

オイラが経験した仕事に復帰するまでの経済的なコトや職探しについてまとめてみます。今回は長文で恐縮です。
とにかくありとあらゆる方法を試す方が良いです。闘病中にはかなり重荷ですが。

まずは雇用形態ですが、正規社員と非正規社員(アルバイト、パート、フリーター含め)とで、全く違うことになります。

[正規社員]

休職中は、まずは自分の有給休暇を使うのが一般的ですよね。有給休暇を使い切った後は会社によって制度は変わります。一定期間は会社が給料の一部・あるいは全部を支払うこともあります。

企業の健康保険組合には傷病手当金という制度があり、標準報酬月額平均(保険料算定上の給料であり残業代や各種手当など実際に支給されている金額を含め一定の計算方法で算出)の6~7割が一定期間支給される。これはどの健康保険組合でもほぼ同じだと思います。

ところで、前に勤めていた会社は、傷病手当金と基本給との差を補填してくれる制度がありました。ここまでしてくれる制度は全ての会社には無いと思います。

金銭面の話だけでなく、一定期間は雇用関係が保証されているのも心理的には安心できますよね。

もしも、期間内に退職するようなことがあっても、健康保険は任意継続が出来ますので、対象期間中を継続していれば支給を受けられます。オイラは四番目の会社を退職後も健康保険を任意継続して、期間満了まで傷病手当金を受領しました。(再就職はその先でしたので)

[非正規社員]

雇う側に雇用関係を維持する義務がないので、長期休暇となると特殊な技能や知識・資格などがある人以外は、職を失うことが多くなります。

オイラが派遣社員中に療養に入った時は、半年間は待ってくれましたがそれ以降の延長はありませんでした。

ですので、新しい職探しの繋ぎ期間の生活費調達が必要になります。預貯金の切り崩しも含めてです。

繋ぎの資金調達としては、失職前に企業の健康保険に入っていれば、前述の任意継続をして傷病手当金がもらえる場合もあります。

働ける意思を示し、就職活動をしている場合(最低でも形だけは)は失業保険を受給することも選択肢です。働ける状態でなければ、生活保護を受給している知人もいます。貯金や資産の審査がありますが。最後のセーフティーネットですね。

また、症状によっては障害年金を受給できることがあります。障害年金は障害国民年金障害厚生年金の二本立てですが、障害2級以上が両方の対象になります。3級の場合は障害国民年金だけになります。等級は医師の診断書を元に年金機構が決定します。認定の可能性があるかは事前に主治医と相談するのがいいでしょう。手続きが結構面倒なので、見込みがないのに手続きに取り掛かると無駄骨になってしまいます。

また、障害厚生年金は、2級以上となっても、発病の時期や厚生年金を納めた期間によって対象にならない場合があります。対象になるかどうかは年金事務所に問い合わせることになります。これも手続きを始める前に確認しておいた方がいいです。支給金額はこれまで納めた年金の金額で変動しますが、これは年金機構が裁定します。また、発病時期によっては、過去にさかのぼって支給されることもあります。予想しているよりたくさん支給されることも。

それ以外にも地方自治体によって救済策がある場合がありますので、詳しくは病院のケースワーカー役所の福祉課に聞くといいですね。

さて、新しい仕事探しです。本格的な仕事に就くまでに、体力やメンタルが回復するまでは無理のない軽いバイトなどをする事は再発防止にもなります。

精神疾患者は健常者や身体・知的障害者とは違った状況があります。身体や知的障害者はハンディキャップを加味した仕事のパフォーマンスがある程度予測できるので、雇う側も計画を立てて安心して雇用できます。

一方で、鬱病などの精神疾患者は、体調によって不定期に休んだり、遅刻、早退したり、仕事が突然はかどらないなど、安定したパフォーマンスの予想が難しい場合があります。また大きく再発した場合は退職することもありえます。従い、職場としては雇用にリスクを感じているところが多いです。要するに理解の無い職場ではかなりの逆風だと思っていいです。

精神疾患者の就職市場の上記の特殊性により、就職活動は次の二つのパターンに分けられます。

いわゆる[クローズ]:病気のことに触れず(隠して:聞かれて嘘をつくのは虚偽になります)就職活動をする。

メリット→普通の給料が得られる
デメリット→業務内容・勤務時間は他の人と同じ。労働の負荷が大きいので、事前に体調・頭脳をしっかり回復しておかないと、仕事についていけず、再発のリスクも高くなり、再び休職・退職となりかねない。

オイラは、クローズで採用されて職場で二回再発し、結局仕事を続けることができませんでした。

いわゆる[オープン]:病気のことを打ち明け就職活動をする。

メリット→業務内容・勤務時間を軽減・考慮してくれる場合もあります
デメリット→労働の負荷が大きくない分、給料は安くなることがほとんどです。将来の生活設計が出来ないほど安いケースもあります。

オイラは、オープンにより非常勤契約で採用されたことがあります。給料が安く生活が苦しく将来が不安になりましたので、より時給が高い勤務内容となる常勤契約(週5日勤務+夜勤あり)に挑戦しましたが、仕事についていけず再発して退職することとなりました。

自分の症状・体調を見極めて[オープン][クローズ]をうまくやらないと、安定して働くことが難しくなります。いつまでも退職~就職活動を繰り返す蟻地獄から抜け出せなくなるかもしれません。

長文、すいませんでした。

#画像は今日の昼食
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