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【バック トゥ ザ ワーク編その3「症状回復~仕事復帰」】(#入院のあしあと No 43 2023/07/13夕)

こんにちはくまさんです。

今回は、鬱の症状が治まってから仕事に復帰するまでをオイラの体験で三つのステージに分けて考えてみます。(ちょっと長くなります)

1.自宅療養 2.仕事力の再生 3.慣らし勤務
のこの三つです。

[1]は文字通り自宅での療養期間です

入院中の症状安定のための休養中心であった生活リズムを、自宅に戻ったあとの生活の活動量に戻すことです。入院中は保護された環境にいるので、かなり少ない活動量で生活しています。思考や判断もかなり少なく済んでいます。それを、自宅の生活で必要な活動量に耐えられるように慣らしていくことです。実は、その間に大きなギャップというかハードルがあります。

自宅生活と言っても家の中だけで生活できるだけだは、社会に出ていくためには心もとないです。ここを省略して外の社会に出ていくと再発する人もいます。自宅療養の期間をどう過ごすかで、働き始めた後の再発を防ぎます。この過程を省略して、すぐ働くのはリスクが大きいです。

ですので、自宅生活が出来るようになった後は、自宅を起点にしながら、自宅外のストレスの大きい環境に少しずつ慣れていくことになります。それが出来ないと「ひきこもり」になることもあります。

規則正しい生活・睡眠、適度な運動・食事などの調整の後は。昼間に家に引きこもらないように、例えば、図書館、喫茶店、公共施設などに通う人もいます。また、病院や公的機関などで提供するデイケアなどの利用もあります。デイケアは昼間に自宅以外で時間を過ごす・活動するようなプログラムになっていて、とりあえず外出することで「ひきこもり」を防ぐことにもなります。

オイラは、横浜市精神保険福祉センターのデイケアにしばらく通いました。園芸、料理、陶芸、工芸、英会話、対人会話術、軽スポーツ、散歩などがありました。

さらにそのあとに、ボーイスカウトの指導者をしたのもその延長かもしれません。社会との接点を絶やさず、引きこもりにならない。という目標もひとつにはあったのかと思います。

[2]は家から出られるようになった後に、実際に働けるようになることを目指すものです

仕事に通用する体力と、脳・思考力の回復などです。今後働いていけるような状態にしていくと言えます。
再び働き始めて受けるストレスで、簡単に再発しないようなストレス耐性を付けることも含まれます。逆に言えば、ここをしっかりやらないと再発に至る可能性が高くなるので、再び仕事をやめなくてはならなくなります。

本格的な仕事の前に、軽めのアルバイトなどをやってみること。病院や公的・私的な組織がリワークプログラムを提供しているので利用するのもありですね。
あるいは、一歩手前の職業訓練の場として、就労支援A型/B型という施設もあります。オイラはA型も検討していました。

オイラは本格的に働きだす前に、今入院している病院が提供していたリワークプログラムとNPO法人が提供するプログラムを受けました。

[2]をどうするかで、復職後に出来る仕事の種類・範囲が決まるとも言えます。

[3]はいよいよ仕事を開始する直前の準備です

これは、もどかしいことなのですが、働くと決まったら、実際に通勤するスケジュールと経路で模擬通勤を試してみることも一つです。
起床、朝食、身支度、出発、交通機関に乗ることも実際のタイムスケジュールにあわせてやってみることも大事です。昔は当たり前に出来ていたのに、意外と最初は出来ないものです。

行き先は、最初は職場の最寄り駅まででもいいと思います。最寄り駅の近傍の喫茶店まで行ってしばらく過ごしてみて、帰ってくるのでもいいと思います。さらに通勤中にお腹の具合が悪くなることやそれ以外の不調に備えて、途中駅のトイレの場所も確認しておくこともやっておいた方が安心ですね。

これは、企業に勤めている人向けですが、会社が用意している職場復帰プログラムの内容の確認をしておいたほうがいいと思います。人事部、産業医、EAP (Employees Assistance Program) や、今後行くことになる職場がどういうサポートをしてくれるか、具体的には、軽減勤務や、時短勤務、リモートワークなど、どういう配慮をしてくれるか事前に確認できるといいと思います。

ちょっと長くなりました、

再び働き始めるには、大変もどかしいですが「慌てず、焦らず」が大事なんだと、過去数回の復帰チャレンジを経て思うことです。

全部呼んでくれた方、お疲れ様でした。ありがとうございました。

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