絶景!大浪池で飲むコーヒー@鹿児島
2013年10月31日~11月1日 自転車日本一周の旅 45~46日目 宮崎県
10月31日は宮崎市から鹿児島へ向けて出発し、霧島神宮の近くで野宿。
翌日の昼には霧島高原国民休養地のキャンプ場に到着。
早めにチェックインしてテントを張り、自転車の荷物を外す。
荷を降ろして身軽になった自転車で大浪池(おおなみのいけ)へと向かう事にした。
なんでも数多くある霧島山系の火山湖の中でも、標高1,411mは最も高いところにある湖だという。
硫黄の臭いと一緒にモウモウと蒸気が立ち昇る温泉郷を通り過ぎ、上へ上へとペダルを漕いで登って行く。
この坂がなかなか長くて勾配がキツイ。
汗だくになりながら登山口に到着し、石段が敷かれた山道を登って行く。
山頂付近に出ると、ゴツゴツとした岩が増え始めて景色が開ける。
荒涼としていて秘境めいた雰囲気にワクワク感が高まってくる。
辺りが見渡せる大きな岩によじ登ってその湖を眺めてみると、それはもう圧巻だった。
木々に囲まれた山頂に突然、ぽっかりと口を開けた大穴が現れる。
その大きな穴の底で、綺麗に縁取られた円形の湖が不気味に揺らめいている。
生命の存在を感じさせないような静寂に包まれているが、時おり何かが水面ではねる。
日の沈みかかった夕方ということもあってか、不気味さすら感じてじっと眺めているだけでも飽きない。
ゴツゴツした岩の上で風に吹かれながら、親子合作の漆塗りカップにコーヒーを淹れる。
渋すぎるかと思われた漆塗りも、厳かな雰囲気の大浪池ではなかなか様になっている。
だがやはりコーヒーの味がわからない私には苦い汁にしか感じられなかった。
つづく
みなさまのご支援で伝統の技が未来に、いや、僕の生活に希望が生まれます。