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小説まとめ

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僕の書いた小説の類いをまとめました。
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マリリンと僕14 ~海辺のロリータ少女~

僕の実家は、都心から新幹線とバスで2時間程の海沿いの街にある。 それほど遠くない場所に海…

camyu
2年前
58

マリリンと僕13 ~君の名は~

年始公演の後、小山さんに呼び出された僕は、会場近くの喫茶店にいた。店内の一番奥に位置する…

camyu
2年前
38

マリリンと僕12 ~年始公演と木製バット。その先に~

年始公演は盛況の内に幕を閉じた。 毎年正月休み明け、1月4日と5日の恒例公演で、映画や小説…

camyu
2年前
54

マリリンと僕11 ~行く年来る年~

目が覚めた時、既に絵莉の姿は無かった。 身に纏っていた柑橘系の香水の匂いや、抱いた後の体…

camyu
2年前
48

マリリンと僕9 ~クリスマスは終わらない~

目が覚めた時、時計は昼の12時を回ったところだった。カーテン越しでも外が晴れていて、陽が差…

camyu
2年前
64

マリリンと僕8 ~Merry? Xmas~

12月24日、クリスマスイブ。 繁華街にはカップルが溢れ、至る所に装飾された、イルミネーショ…

camyu
2年前
58

マリリンと僕7 ~黒猫は夢に誘う~

準レギュラーで出演していたテレビドラマがクランクアップを迎えた。初めて体験することばかりで、日々緊張の連続。でも、とても充実していたから、終わってしまうことが実感を伴わず、過去に無いくらいの喪失感を感じていた。そしてある意味では、不安だった。 撮影最終日の夜、出演者や監督を始めとしたスタッフがほぼ全員集まっての打ち上げがあった。当然のことだが、ダブル主演の八雲一朗と木村咲良も参加していた。僕と2人は同年代だったこともあり、初対面で挨拶した時から丁寧ながら、それでいてフランク

僕なりのXmas Story

クリスマスも間近に迫った12月20日。 トナカイ長のトニーは、サンタクロース長のサントスとの…

camyu
2年前
53

向日葵に見下ろされて

僕の思い出せる一番古い記憶は、高々と僕を見下ろす向日葵畑だ。 初めては物心が付く前だった…

camyu
2年前
70

マリリンと僕 6 ~その桜は秋に咲く~

「俺、役者辞めようかと思ってるんだ」 「え、なんで?」 「もう28歳じゃん?これ以上ズルズル…

camyu
2年前
59

深夜1時、食堂にて。

実家の父から、ショートメールが届いた。 「今年で引退しようと思ってる」 たった一行だった…

camyu
2年前
93

マリリンに色が付いた日

今日はここ最近で一番嬉しい出来事がありました。 noterのアリエルさんが、私の『きっかけはロ…

camyu
2年前
40

マリリンと僕5 ~マリリンの憂鬱~

「本当ですか!?」 「ウソだよ」 「え…、ウソなんですか…」 「いや、ほんとほんと。本当だ…

camyu
2年前
43

助手席の神様

「降りてくれません?」 「無理を言うな」 「いや、こっちこそ無理なんですけど」 「なんでだ?」 「なんでじゃないですよ。逆になんで助手席に勝手に乗ってるんですか?乗ってるって言うか、気づいたらいたし」 「そりゃまぁ、神だからな」 「神だからな、じゃないんですよ。とんだ疫病神だよ」 「疫病神じゃない、死神だ」 「どっちでも良いですよ」 「どっちでも良くはないだろう。疫病神は命までは奪わん」 「じゃあ疫病神の方が良いわ!降りてくれ!」 「なんでだ?」 「し