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アルパカはいつも君のそばに。

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3分間のintroduction 【短編小説】

港区浜松町に競うように建ち並ぶ高層ビル。その内の1つのオフィスに勤務する新入社員畑中健太には、密かな朝の楽しみがあった。 高層階へ行くエレベーターを待つ間と、エレベーターが42階に着くまでのたったの3分間だけ、同期入社の宮川優華と話が出来る。 同じフロアで仕事をしてはいるが、優華は経理部で、健太は人財管理部。目に入るのに話すことは出来ない、近いようで遠い、そんな微妙な距離感だ。 優華は飛び抜けて美人と言うまでのルックスでは無いが、天真爛漫でよく笑い、誰に対しても分け隔て

    • 確信スマホ歩き。

      • カラオケは楽しく歌うのが一番♪ #ミハエルカラオケ残暑バージョン

        なんと私にもこのバトンが回ってくるとは。 捻くれ者の私としては、バトンなんて渡されようものなら「えいやっ!」と遠くに全力で投げてしまいたくなるわけですが、めっこさんからのバトンをまさか放り投げるわけにもいきません。謹んで拝受致します。 さて、カラオケですよね。 元々カラオケは大好きなのですが、幼少期からの喘息と、数年前に発症した声帯溝症によって最近はすぐ声が出なくなるので、あまりカラオケにも行けてないのです。 あと、採点ゲームとの相性が悪いようで(言い訳)80点を超え

        • 誘惑銀杏 #毎週ショートショートnote

          ある日のこと、ぶらぶら散歩していると、植え込みの辺りに銀杏が一粒落ちていた。 皮は剥けており、艶やかで、ぴかぴか光沢がある。 銀杏の木もないのに、何故ここに銀杏が落ちているのかと考える内、気になって仕方がなくなってきた。 拾って帰ろうと思い近寄ると、つるんとした銀杏の実から手足が伸びて、とことこ道路の方へ歩き出す。 「あぁ君、道路に出たら危ないよ」と声をかけると、こちらを向いてぺこりとお辞儀をし、「道に迷ってしまって」と言うので、「何処の生まれだい」聞けば護国寺だと言

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          満員電車の徒然

          朝の通勤時間帯の満員電車、時々外国の方がその電車に乗り込んで「オーマイガッ!」な表情をしている。「クレイジーだぜジャパニーズ」とか思ってるんでしょうね。 国によってはこういうの慣れてないのだろう。私はそれを見て、心の中で「モーニング・スタンダード」とか「エブリデイ・フルハウス」とか中学一年生レベル英語を呟いてます。口には出しませんが。 英語が全部カタカナなのは、アルファベットで打つの面倒なだけですから。スペルわからないとかじゃありませんからね! …、夏の満員電車の何が嫌

          満員電車の徒然

          四丁目の神様【短編小説:約5,000字】

          「だるぅっ。だっるるるるぅぅぅっ」 東京は豊島区西巣鴨四丁目にある安アパートの一室で、六畳一間の畳に横たわりながら、さも面倒くさそうに中年男が叫んでいる。 「田中さん、ご指令ですよ」 そう言ったのは同居のお目付け猫、名前をイナリという。純白の毛色にぽっちゃりボディ、目は細く垂れ気味である。 「手術を手伝って来いだそうです。2丁目のハルって女の子が今日手術らしくて、その執刀医がヤブで、バレていニャいだけで何回も手術失敗していて、その内何人かは死んでるって」 「とんでもねーな。

          四丁目の神様【短編小説:約5,000字】

          2日続けて終電ギリギリの帰宅になりお疲れモードで朝を迎えたけれど、Oasisの再結成というニュースを聞いてモチベ上昇。悪い冗談かと思ったが本当なのね。まぁ、どうせあの兄弟のことだからまたすぐ喧嘩別れすんだろとか思いつつ…オラ、ワクワクすっぞ!そんな朝。おはようございます。

          2日続けて終電ギリギリの帰宅になりお疲れモードで朝を迎えたけれど、Oasisの再結成というニュースを聞いてモチベ上昇。悪い冗談かと思ったが本当なのね。まぁ、どうせあの兄弟のことだからまたすぐ喧嘩別れすんだろとか思いつつ…オラ、ワクワクすっぞ!そんな朝。おはようございます。

          ミックスフルーツとみかんを入れて牛乳寒天を作ってみた。所要時間、作るのだけなら10〜15分くらい。 果物の入っていたシロップと水に粉寒天を混ぜて、軽く沸騰させながら2分混ぜる。さらに牛乳を加え、加熱しながら混ぜる。イケる!と思ったら容器に移し、納得いくまで冷やす。完成。美味しい♪

          ミックスフルーツとみかんを入れて牛乳寒天を作ってみた。所要時間、作るのだけなら10〜15分くらい。 果物の入っていたシロップと水に粉寒天を混ぜて、軽く沸騰させながら2分混ぜる。さらに牛乳を加え、加熱しながら混ぜる。イケる!と思ったら容器に移し、納得いくまで冷やす。完成。美味しい♪

          黒幕の涙 #毎週ショートショートnote「黒幕甲子園」

          その年の夏の甲子園大会、初出場の私立松緒高校が旋風を巻き起こし、決勝に進出した。 売りは高校生離れしたパワーを持つ4番バッター剛力猛と、負けず劣らずのパワーヒッターが揃った強力打線である。 決勝までにチーム全体で8本のホームランを放ち、甲子園記録を塗り替える勢いだ。 多少失点しても打線の後ろ盾があることで、投手たちも安心して投げることができた。 松緒高校野球部は全寮制である。快進撃のその力の源は、寮母の作る食事にあった。 御歳73歳の寮母、金野トラは引退を考え始めた3

          黒幕の涙 #毎週ショートショートnote「黒幕甲子園」

          やっぱり夏が好き。

          立秋を過ぎて2週間ほど経ちますが、まだまだ猛暑日が続いていて、秋の訪れなど微塵も感じるタイミングがありませんね。 よくある質問で、「夏と冬、どっちが好き?」というのがあります。 私はずっと即答で「夏」と答えてきました。たぶんそれはこれからも変わりません。 理由はシンプルで、活動的になれるからです。暑さの質が変わってきて、外に出ること自体が危ぶまれるような日もありますが、それでも外に行きたくなっちゃいます。 勿論冬には冬の良さがありますが、寒くて厚着をしないと外に出られず

          やっぱり夏が好き。

          終戦の日に寄せて。『蝉と戦争』(加筆修正)

          夏と言えば蝉であり、蝉と言えば夏である。 蝉がミーンミンとか、ジージーとか、ツクツクホーシツクツクホーシとか、ジーリジリジリとか、シネシネとか、ファッキン!ファッキン!とか…大合唱を始めると、やっとこさ夏キタ━(゚∀゚)━!となる。 蝉の命は一週間と言われがちだが、上手いこと一ヶ月ぐらい生き延びる蝉もいるらしい。 とは言え、やはりあまりに短い。 蝉はあの小さな体で、短い生涯の中で300〜800個の卵を産む。勿論その全てが孵化するわけでもないが、それにしたって恐ろしい数

          終戦の日に寄せて。『蝉と戦争』(加筆修正)

          盆にちわ。Camyuです。 お盆ですが、今日もリモートワークです。 先週は灼熱の陽射しの中、お台場冒険王へ。生ハンター見れたりいろんな人気番組のコーナーありましたが、家族一同一番興奮したのはちいかわとかではなくサザエさん展。 さすが国民的家族♪子どもたちもテンション上がってた笑

          盆にちわ。Camyuです。 お盆ですが、今日もリモートワークです。 先週は灼熱の陽射しの中、お台場冒険王へ。生ハンター見れたりいろんな人気番組のコーナーありましたが、家族一同一番興奮したのはちいかわとかではなくサザエさん展。 さすが国民的家族♪子どもたちもテンション上がってた笑

          雑記。最近思ったこと、いろいろ。

          ※全て私個人の価値観による一人語りです。 先週はいろいろ話題が盛りだくさんでしたね。 オリンピック、日本勢本当にすごかった。 勿論もっと行けたんじゃないかって競技もあるし、それは選手の皆さんが一番感じていること。逆に私などは知らない方々も多くのメダルを獲得されていました。 世界中で驚嘆と溜息が繰り返されたパリ五輪も終了。どうでも良い情報に翻弄されるより、4年に一度だけ開催される、最高のスポーツエンターテイメントとして楽しめば良いと私は思います。 興味ない人がいたって別に良

          雑記。最近思ったこと、いろいろ。

          迷宮入り #毎週ショートショートnote「鋭利なチクワ」

          「死因は失血死だそうです」 俺は先輩と二人、殺人現場に向かっていた。 「失血死か」 「はい。現場は血まみれだと連絡が」 「そうか。凶器は見つかってるのか」 「はい。鋭利な…」 「刃物か。マル害の家だったな。包丁か、ホシがナイフを持ち込んだってとこか」 「いえ」 「なんだ違うのか」 「鋭利な…」 「鋭利な?」 「チクワだそうです」 「お前ふざけてる場合じゃねぇだろう」 「それは俺に言われても。俺も報告受けた時はふざけるなって言いましたよ」 微妙な空気の中、俺たちは現場に着

          迷宮入り #毎週ショートショートnote「鋭利なチクワ」

          ブレイキンはさすがわからなかった。 すごいのはわかるしなんとなく技術の差もわかるけど、採点の基準がわからない。たぶん何度見てもわからないと思う。 判定が好みによるとか、ちょっと五輪には向かないですよね。次無いのも仕方がない。 ちゃんとルール整備すれば良いのに。もったいないなぁ。

          ブレイキンはさすがわからなかった。 すごいのはわかるしなんとなく技術の差もわかるけど、採点の基準がわからない。たぶん何度見てもわからないと思う。 判定が好みによるとか、ちょっと五輪には向かないですよね。次無いのも仕方がない。 ちゃんとルール整備すれば良いのに。もったいないなぁ。

          心貧しき者たちの正論。

          感動と興奮のオリンピックの裏側で、 今回もまた、残念過ぎるSNS問題。 死力を尽くし、その上で結果を残せなかった選手に対し、不毛で空虚な正論を投げつける。 誹謗中傷に批判が集まれば「誹謗中傷と批判は違うのだと、己の正義を主張する。 何処の馬の骨ともわからない輩たちが、公開されている、選手の目に入る場所に否定的な言葉を書き連ねる、わざわざDMを送る者もいる。 負のエネルギーの塊を、素人には想像できないような悔しい思いをしている選手に対し、投げつける。 投げつけている自

          心貧しき者たちの正論。