お悩み事例8「正義感から組織の長いものに巻かれるのが苦手な件」
カウンセラーによる人間関係お悩みショートラジオ
みなさんこんにちは、僕のnoteを読みに来てくれてありがとうございます!
このnoteはX(旧Twitter)のスペースで「頂いたお悩み」に対してお話しした内容の文字アーカイブ的な感じです。サラッと人間関係の漢方薬みたいな感じでお読みください。
そしていつも皆さんそのスペースに聴きに来てくれてありがとうございます^^
さて、今回は、20代後半の女性から寄せられた「仕事の人間関係」「価値観」にまつわるご相談をお届けします。
お悩み「正義感から組織の長いものに巻かれるのが苦手な件」
相談者 20代後半 女性
長いものに巻かれたり、自分が違うと思ったものに無理矢理合わせることが苦手で、大きな組織の中でやりにくさを感じることがあった。
おかしなこと、理不尽だと感じたことは首を縦に振れず、正義感や使命感で動いてしまうのでお局から嫌われてしまい、挨拶をしても無視をされる時があった。
理不尽だと感じる時というのは、
例えば誰かを贔屓にしたり誰かを悪者にするような指示が出るときで、そこに対する自分の正義感やこだわりが強すぎるのでしょうか?
今は環境を変えたことで解決しています。
人生の中で、誰もが一度は経験する「理不尽さ」。特に組織の中で理不尽を感じるのは、心に大きな重荷となってしまいますよね。今回の相談者さんは、まさにそんな重荷を背負って、理不尽に対して正義感を貫こうとする姿勢を持ちながらも、その結果として苦しい経験も同時に味わっていたと思うと胸が痛くなりますね。
僕もかつては、同じような経験をしたことがあります。自分が信じる正しさを貫こうとするあまり、思わぬ摩擦や衝突を生んでしまったことがありました、苦い思い出です。それでも、正直で真っ直ぐな性格というのは、今の時代とても貴重で素晴らしいものです。たとえどんなに困難な状況であっても、心の中で「これが正しい」と信じる道を選ぶことができるのは、誰にでもできることではありません、相談者さんに賞賛です!
しかし、相談者さんが書いてくれたように、理不尽な状況に対して「正義感や使命感で動いてしまう」というのは、必ずしも楽な道ではなく時に茨の道です。特に、大きな組織の中では、理不尽な人もいるものです。無理やり合わせようとすると、心が疲れてしまうこともあります。幸いにも今は転職して解決しているようですが、再び同じような人と遭遇した時のことを考えて今回はアドバイスを送らせてもらいます。
1 正義感(価値観)を取り入れた過去を振り返る
まず第一に、自分自身の過去を振り返ってみましょう。「なぜ、私は理不尽なことに対して強い反応を示すのか?」その根源を探ることで葛藤を和らげることが期待できます。
実は価値観とは葛藤が起こりやすいポイントでもあります。
過去の経験と今の価値観はリンクし合っています。
例えば、友達に意地悪されすごく悲しかった経験から、理不尽なことに従いたくない価値観が形成されたとします。
そして大人になってから目の前に理不尽な人が現れ、なぜか人より葛藤してしまう
これは「友達に意地悪された」過去とリンクし余計に葛藤を感じている状態です。どことリンクしているのか知らないと葛藤を必要以上に感じてしまうこともあります。
仮に大人になってから感じた葛藤レベルが1だとしても、無意識にリンクしている過去の葛藤レベル10のように感じてしまい、余計に苦しくなります。
まずは今の価値観とリンクしている過去を理解することで、今と過去を線引きし葛藤が和らぎ、だいぶ気持ちも肩の力も楽になりますよ。
2 感情のプロセスの理解
次に、感情のプロセスを理解してみましょう。
人の行動原理は4ステップ
1場面
2考え
3感情
4行動
相談者さんに当てはめると
1場面
理不尽な指示が出された時
2考え
「おかしい」「間違っている」と考えがよぎる
3感情
【何か】を感じる
4行動
首を縦に振れないという行動に繋がります。
ここで大切なのは、その考えや感情を一度立ち止まって観察することです。
1〜4の一連ステップで感情、自分が感じていることがわからないと大きな葛藤や苦しい気持ちなど繋がってしまうのです。
「なぜ、私はこんなに強く反応してしまうのか?」その感情の根源に触れることで、過去の出来事とのリンクを解除し、現在の状況をより冷静に捉えることができるようになります。
例えば、過去に親や友人から厳しい扱いを受けた経験があったとしましょう。その時に感じた「理不尽さ」が、今のあなたの反応に影響を与えている可能性があります。これは専門用語で「感情に振り回されている状態」と表現されます。
心の底で感じている感覚をしっかりと噛み締めて感情を自認し「そうだったのか」と気づいた時、心の中の葛藤が和らぎ生きやすさを獲得することができますよ。
今すぐは必要ないと思いますが、今後同じような場面で苦しいことがあった場合は少し頑張って、感情処理に特化したカウンセラーさんに相談してみるのも良いと思いますよ!(再決断療法で調べてください、もしくはお問い合わせください、僕のカウンセリングのお師匠さんを紹介します^^)
3 対応のグレーゾーン
正義感が強いと、物事を白黒で判断しがちです。しかし、時にはグレーゾーンを持つことも大切です。「ここまでは許せる」「ここまでは流しておこう」と、自分なりの柔軟な対応を見つけることができれば、心が軽くなるかもしれません。
もちろん理不尽な上司に「それは間違ってます!」「そんな指示従えません」なんて言えなものです。そんな時はその時に感じた正義感を傷ついている人に注いであげましょう。その時はできなかった正義感を別の行動で昇華して自分の中で折り合いをつけてあげましょう。他者にも優しく、自分にも優しく「できることはやっている」と自己許可を出しあげましょうね。
もちろん、理不尽な指示を出す人がどこにでもいるという事実は変わりません。でも、そのような人々との関わり方を見直し、少しずつ自分の中で折り合いをつけることで、ストレスを減らし、心の余裕を持ち前に進んで欲しいなと思います。個人的には相談者さんRPGの聖騎士みたいでかっこよくて尊敬します。
まとめ
1 正義感(価値観)を取り入れた過去を振り返る
2 行動原理を知りリンクを解除す葛藤を減らす
3 対応のグレーゾーンを持ち、自分にも優しくしてあげよ
最後に、相談者さんはとても素晴らしい心の姿勢を持っているので、心の肩の力が楽になるためにも「自分自身を理解」して欲しいと今回強く感じました。自分の正義感や使命感の根源を知り、それが過去の経験とどのように結びついているのかを理解することで、理不尽な状況に対しても冷静に対応できるようになって欲しいと願います。
そして、その過程で、心に余裕を持つことができれば、同じような状況に再び直面しても、もう少し楽に乗り越えられるはずです。
もし、今回のアドバイスが役に立ったと思えたら、ぜひ次の一歩を踏み出してみてください。そして、さらに深く自分を知りたいと思ったら、いつでも気軽にご相談くださいね。あなたの正義感は、間違いなく素晴らしいものであり、それを大切にしながらも、心の余裕を持って人生を楽しんでください!
終わりに
今回の「ノームの人間関係お悩みショートラジオ」アーカイブはこちらから視聴できます♪
⬇︎
https://twitter.com/i/spaces/1vAxROPzWMjKl
1つの関わり方の工夫として似たような状況時には参考にして下さい、またみなさんの大切な人が似たような人間関係トラブルにあった時は「こんな考え方もあるよ」とそっと教えて心を楽にしてあげて下さい。
人間関係のお悩み相談やコミュニケーションレッスンなどご希望の場合も気軽にご連絡ください、またお悩みも大募集していますのでドシドシくださいね!近所の気のいい兄ちゃんに相談してみるかくらいの軽いノリで是非是非!
ここまで読んでいただきありがとうございます、新しい視点や考え方を得てみなさんの人生が向上することを願っております!
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