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#推したい会社 入賞いたしました。届けたかった言葉たち。

推すという言葉がなんともまだ不慣れで
○○推し!とかすきなアーティストのことを
推し!って言うことにためらいがあった。

だからnoteで#推したい会社 というお題を
知った時、ちょっと遠い場所から見ていた。

推したい会社なんかわたしにはないなって
思いながら。

過去、新人コピーライターだったころ会社での
いちばん初めの入社案内の仕事の見習いを
していた時を思い出した。

とある車の企業だった。

車にも興味もなかったわたしは一からその
企業を好きになるように、その会社のことの
資料をかき集めた。

まだコピーは書かせてもらえなかったけれど。

自分がコピーを書くならとシミュレーション
していた。

でも、好きになるってめちゃくちゃむずかしい。

好きなところがよくわからない人を
好きになれないように。

まして自分と遠い会社のことを好きになるのは
苦行に近かった。

新人だったわたしは、広告ってその対象である
会社や商品を好きになることから始まるんだな
って思って、途方に暮れた。

あの頃は好きなものが少なかったのだ。

思えばあの時苦手だったことを、今はnoteで
自発的にやっているところがある。

身近な会社って遠いなって思っていたら。

わたしはひとつだけ、もし今就活中だったら

ここに入りたいっていう会社があった。

それが帝人ファーマさんだった。

そのことを記事にしたのがこちら。

働くことにおどおどしていたわたしが
どうしてそこまで思うかというと
我が家に訪れてくれる帝人ファーマの社員の
方々がみなさん、やさしくて温かかったから
だった。

あ、なぜ我が家に来てくださっているかというと。

帝人ファーマさんは呼吸の疾患のある患者さんの
ために、酸素療法の機器のサプライをして
くださっている。

家の中には、すこし大きめの3リットルの酸素が
吸える器具がリビングの電話の横に置いてある。

そしてそのマシンは帝人ファーマの専門の方に
年に2回ほど来て頂いて中の掃除をしてもらう。

その機械の内部を作動させながらモーター音の
中でクリーニングやメンテナンスをしてくれる時、
なにかそのマシンを労わるように拭いたり優しく
汚れを拭ったりしてくれる。

それは30分ほどの作業だけど、担当の方の丁寧な
作業をみているだけで、なんだか気持ちが穏やかに
なってゆく。

そんな思いを伝えたくて #推したい会社 を
書いてみた。

帝人ファーマさんへの日頃の感謝を手紙のように
書いていたのかもしれない。

彼らの何がよかったのか。

それは仕事ではあるけれど。
彼らからは「仕事」が見えない。

「仕事」ですからという態度がそこには
みじんもないことだった。

プロなのにおかしないい方だけど。

歌手の方がすごい歌ってる感がない時に似て
彼らも「仕事」です感がなかったのだ。

メンテナンスの技術の裏側に、信頼をもって
作業されているその手作業の温かさを
感じていた。

それは

母の呼吸の代わりになってくれるその機械を労わって
くれるということに、母の呼吸を大切に思って
くれているような気持ちが重なったからだった。

はじめてこの記事をTwitterでツイートした時。

帝人ファーマさんがみつけてくださった。


こんなふうに、推したい会社に届けたい言葉が
まっすぐに届いて、すっごくうれしかった。

すっごくうれしかったって子供みたいだけど。

届くってほんとうはそういう最初の気持ちみたいな
ものなのだと思う。

そして昨日は、帝人ファーマさんに届いた言葉を
みつけてくださったnoteの中の方がツイートして
くださっていた。




そして数日前にこちらの賞に入賞したことを知った。



こちらにはMoney for Good note担当さんからの
コメントが記されていた。

Money for Goodは「お金の良い循環」で社会課題解決をめざしています。社会をより良くしようと、地球や未来、誰かのためのやさしい行動をとっている人・企業を応援したいと思い立ち上げたプロジェクトです。

今回の投稿コンテスト「推したい会社」の投稿は、推したい会社も、理由も、また推す手段もさまざまでした。しかし、いずれも誰かのために頑張る人を応援したい、そんなやさしい想いに溢れていました。本当にたくさんの素敵な投稿ありがとうございました。

note公式さんの審査結果発表記事より。

わたしが書いた帝人ファーマさんへの
想いはもしかしたら

「お金の良い循環」というねらいからは
多分ずれていたと思う。
それでも、この記事を掬ってくださったことが
ほんとうにうれしかった。

お金はわたしたちのみえないところで
循環しているのだ。

あらためてそんなことを思っていた。

そして帝人ファーマさんのその幸せな循環が
わたしたち家族の日常を守ってくれているのだと。

そして今日も部屋のなかでは、酸素療法のための
青いボディのマシンが、息をしているように
母に酸素をおくってくれている。


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