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言葉が消えてしまいそうな夜に。

今、Spotifyを部屋中にがんがん流している。

じぶんの言葉がいらないと思う時
耳をいじめていじめて聞き倒して
音に身をやつしたいと思う。

でもそんなときわたしは言葉いらないとか
思いながら、彼らの詞に耳を奪われてる。

他人の詩や詞は好きなのだ。

時々じぶんの言葉は消えてしまえばいいのにと
思う。

思う癖に、言葉にすがろうとしている。

いつもそこにきもちよくあてはまる言葉を
探しているのに、みつかったためしはない。

短歌だってそうだ。

言葉にとって短歌は悪魔がさしだした玩具に
近い。

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この決まりすらわたしは守れないような
輩だ。

でも定型からはみだしたいという思いだけが
じぶんの救いのような気がして。

じぶんに救いなんて言葉をつかって甘えて
ちょっと嫌なのだけど。

定型を守れない、突き抜けたいとはたぶん
オーバードーズみたいな
気持なのかもしれない。

満月の夜に月をみていたらルナティックに
なるよって、親からも恋人からも注意された
けれど。

むかしわたしはルナティックになって
しまえばこっちのもんだと思っていた
時があった。

そんなときにであったのが短歌だった。

この31文字の器にぶつけた。

ただの日々の思いなのか
おそろしい希望なのか
よくわからなかったけど。

わたしの31文字のうつわはいつも
どこかが欠けていたり、けがれていた。

それでもわたしは31文字にすがった。

そしてかろうじて歌人になった。

歌人になってからは短歌がきらいになって
逃げた。

ほら、あの頃月ばっかり見てた頃。

やさしさなんてけっ!って思ってた頃。

ルナティックになりたかった頃。

月に吠える犬が羨ましかった頃。

月をみてるとあの頃のじぶんがないまぜに
なって、そこに投影されているような
気がしてならない。

やさしくなんかないよ、もともと。

みんながただ誤解していただけ。

そんな思いでいっぱいの9月のおわりかけ。

今日はこれでも母さんの企画に参加してます!



noteに来てから、短歌をすきになったのは
母さんのお陰かもしれないです。
きっとそうです。
母さんいつもありがとう。

いつか同じ月を見上げたいね。






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