ほのかに好きなクリス・クーパーの言葉が雨みたいにしみてきた。
眠れなかったので、むりに眠らないならどうするよってなって
映画をみた。
すきとかきらいでもないジェイク・ギレンホールやほのかに好きな
クリス・クーパーが演じていた、
『雨の日は会えない晴れた日は君を想う』を眠れない夜に見るなんて、
そのチョイスが正しかったかどうかはあれだけど。
すごく変な映画だったけど、その変な空気感は今、鮮明に残っている。
妻を突然の事故で失ったジェイク・ギレンホール演じるデイヴィス。
妻がしんだというのに、愛したものを失ったという感情が湧いて
こない。
ある日、娘を失った義父、クリス・クーパーが義理の息子であるデイヴィスに言葉をかける。
<何かを直す時は、まず分解しろ。そして見極める。
強さの源を。心の修理は車の修理と同じだ。
まずすみずみまで点検する。そして組み立てなおす>
その言葉に囚われてしまったのか、デイヴィスは、ある日を境に彼は機械
を解体することに取りつかれてしまう。
家の中の冷蔵庫だけではすまなくて、オフィスのパソコンまで分解してしまう。
そしてもういちどそのクリスクーパー演じる義父の言葉を観客であるわたしは、反芻してみる。
悩みのさなかにいないひとはだから?
って思うかもしれない。でもほんとうにそういうことで。
ややこしくしているのはたいていじぶんで。
ほんとうは単純なことなのかもしれないって。
これ、すごく遠回りのようにかんじるけれど、こういうことが、いちばんの近道なんだと思う。
マシンから とりのこされた ねじいっぽん
いなくても いいひとなんて いないんだって
クリス・クーパー。もうずるいわぁ。なんでほのかにすきかな?
ぐらいやったのに。もうしらん。
夜更かしした日の春の夜風って。
なんかすごく罪悪感を吹き飛ばしてくれたみたいだった。
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