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ちいさな言葉の欠片たち(エッセイ)

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あの日のあの言葉って、納得いかないんだけどとか。誰かが言ったちょっといいなって言葉を紹介しながら、まるで日常なエッセイや日記書いています。
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2021年1月の記事一覧

流行りの服を絶対着ないよねって言われてちょっと、ヤな感じがしたけど…。

服のこととかにそれほど やっきになったことって あまりないけど。 高校生の頃、ちょっと流…

#アナグラムという沼にはまった。「俺の悲しみを笑えよ」

どうしよう。 ことばに憑りつかれた。 それも五十音に。 あいうえおっていうあれです。 み…

握手は、言葉にならない言葉に似ている。

今は人と離れろっていう時期だけど。 いつだったか、わたしはある場所で 握手してくださいっ…

にんげんにもテリトリーってあるでしょって言われて、心がうなづいた。

思いがけなくすっごい笑ったあとって なんか寂しい。 涙流すぐらい笑ったのになんかぼんやり…

寒い日、忘れたままの彼の服にアイロンをかけていた。

昔、聞いた歌。 寒いねと話かければ寒いねとこたえる人のいるあたたかさ 教科書にも載ってい…

『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』のやさしいについて。

一度目のステイホームの時に、 なんかがリセットされるんだと思っていた。 それはわたしの気…

言葉ではない伝え方に、憧れがある。(#創作にドラマありの厳選記事集に入れてもらいました!)

いつだったか、ぼんやり映像を見ていた。 ソフィア・コッポラのデヴュー作。 20歳ぐらいのキュートな女の子ばかりが でてくる。 わたしはキュートとは無縁できたけれど キュートな彼女たちをみているのは とても心地よくて、見入っていた。 いわゆるボーイミーツガール的な 物語であるけれど。 今そういうカテゴライズされることだって ちょっと違和を感じることもあることは 否めないけれど。 リズボン家の美しい年子5人姉妹の話。 彼女たちの母親があんまり厳格すぎて姉

もう二度と恋はしないと決めた朝、君がうたってくれた歌。

忘れっぽいのだ。 ひとつのことをし始めると夢中になって もうひとつのことを忘れてしまう。…

静かなアクションもアクションなんだよって、AXNのCМが言っていた。

いつも誰かの意見に乗っかって それはそうだね! って思っている そんなタイプだった。 自…

心が目覚めた日のことを<セカンド・バースデイ>って言うらしい。

ジグザグと点と点をつないでグラフを毎朝 つけていたことがある。 体温を測って、5分後に現…

<ひとりじゃないよ>って、自分以外のひとのことだとずっと思っていた。

音楽って、音楽の力って言葉は嫌いなんだって 著名な作曲家が言っていた。 あれは、基本的に…

#わたしの記憶って、誰のものだったんだろう。

責めているわけじゃない。 ちょっとだけ確認って言うか、昔ばなしの一環で 話のつなぎでたず…

ふたりで、元気になろうと思った。

この人、好きだってなるときって 何? たぶん、その人をみているうちに元気に なってるって…

髪を切りたいのに。ショートカットが、こわくてできなかった。

小気味いいハサミの音が耳の側で聞こえる。 髪を切る。 ちょっとだけ過去になやんだ時間に包まれた髪が、 ばさばさと床におちてゆく。 髪を切る。 おちつかない獣の尾っぽが、しだいにおちついて ゆくような。 あたらしくうまれかわったような。 それが髪を切るということだけど。 昔、わたしは美容院でショートカットのオーダーする ことさえ、ためらわれていた時期があった。 軽い鬱を患っていた時だ。 髪が伸びてきたら、ゆわえたりアップにしたりして お茶を濁していた。