「存在しない」と言い続けた内部資料が発見されたという事実
NHKアーカイブスでは、過去の薬害について知るための貴重な映像が公開されています。3つの薬害に関する映像がありますが、同様のことが繰り返されてきました。国が危険性を知りながら、国民に隠し続けることなんてあるはずないと信じて被害にあった多くの人が、これらの映像に収められています。
薬害エイズ事件
薬害エイズ事件については、コロナワクチン問題を考えるうえで知っておきたいことなので前回の記事で取り上げました。
この映像から、様々なことがわかりました。厚生省が非加熱製剤の危険性を知っていたことを示すファイルが発見されたこと、そしてその一部も映像で映し出されています。
薬害の歴史
厚労省制作の動画です。中学生の教育用に、5分半に薬害の歴史がまとめられています。けれども、この動画を最も見るべきなのは、厚労省の人たちではないのでしょうか。他人ごとのようなナレーションです。
キノホルム製剤(整腸剤)によるスモンの発生
昭和30年代、腸疾患加療中に神経炎症状や下半身麻痺症状を併発した原因不明の疾病(スモン=亜急性脊髄視神経症)が発生。その後、キノホルム剤(整腸剤)が原因であると判明し、昭和45年9月に発売中止の措置が取られました。
NHKアーカイブスの動画は、どれも3分程度です。
サリドマイドによる胎児の障害
睡眠薬や胃腸薬として販売されていた「サリドマイド」。妊娠初期にこの薬を服用した母親から、手や足、内臓などに障害のある子どもが次々と誕生しました。
サリドマイド→スモン→薬害エイズの順に起きていますが、そのときは謝罪しても、同じようなことが再び起きています。もう二度と、このようなことが起きないという保証はないのです。