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『音楽ライブやコンサートは、幸福感も高まって、健康にも良いゾ』という科学的研究を暮らしに活かす方法


今回は『音楽ライブやコンサートは、幸福感も高まって、健康にも良いゾ』ということについての科学的な研究を紹介します。

とはいえ、「だからって(2020年10月現在)新型コロナCODIV-19の脅威の中、そんなのに行けないでしょ!」っていう意見もあると思うので、、、

この研究結果を、どうやって生活やライフスタイルの中に取り込んで、音楽を楽しむ習慣をつけていこうかって点への考察も後述していますので、最後までお楽しみくださいませ。

さて本題。

2018年に発表の、英国企業O2と、英国の大学ゴールドスミス・ユニバーシティーの准教授パトリック・フェイガン氏を中心とした研究チームが共同研究レポートでは、

『20分のライブコンサートの体験は、他の活動と比較しても、21%も主観的な幸福度が増大する』とのこと。

出典: O2 “Science says gig-going can help you live longer and increases wellbeing”

※この大学(研究機関)Goldsmiths,university of Londonは、主にファインアート(現代美術)における功績が各種のメディアにとり上げられることも多く、美術だけでなく社会学、カルチュラル・スタディーズ、メディア研究、コミュニケーション学などの様々な分野の教育・研究を行っている機関です。(1891年創立。1904年ロンドン大学に加盟。研究型小規模大学連盟1994グループ加盟校)

この研究の大まかな実験デザインは以下。
・実験の被験者たちに3つの異なる活動を行わせて、心拍数テストを行った。コンサート(ライブ)に行く、ヨガをする、犬の散歩をする。その結果、コンサートにいく事は、自己肯定感は25%、他者とのコミュニケーションでの充足感、精神的な刺激を感じていることは75%向上した。(ヨガでは10%、犬の散歩では7%の向上)

上記に出典したレポートで、研究者の話では、2週間に1回のペースで、定期的に音楽ライブやコンサートに行くことによって幸福感、満足感、自己肯定感が高いレベルでキープすることができて、10年以上も寿命を伸ばすことも期待できる。とのこと。

ただ、「でもヨガと犬の散歩の2つだけと比較された結果を持ち出されてもさ・・・」って、もちろん思いますよね。

次は、これも2018年に発表された研究で、オーストラリア、ディーキン大学の研究チームの統計調査によって

1000人の被験者たちの、様々な活動を科学的に調査し、「ダンスを踊ったり、音楽イベント(ライブやコンサート)に参加して音楽に接した人たちの方が、そのような形で音楽に接しなかった人たちよりも『主観的幸福度』が優位に高い」ことが証明されています。
出典:

さらに、音楽的な活動を習慣的に楽しむ人たちの中でも、「聴く」「歌う」「演奏する」「作曲する」活動と比較しても、「踊る」「音楽イベントに参加する」人たちの幸福度が高かった。ということです。

どうも重要なポイントは、「自分も、そして大勢の他人も一緒に楽しんでいる」と言う点にあるようですね。

それでも、こんな意見もありますよね。

「『主観的な幸福度(感)』なんて、そんなの結局は自己満足に過ぎないじゃん」と思っているあなた。

ちょっと待った!!

「主観的な幸福感」の強さについては、現実的な有効性も示されているんです。

幸福感が強いと9.4年も長生きするという研究。

幸福感が健康に与える影響については、脳科学や心理学などの科学的な観点から人間の「幸福感」を探求する学問分野『幸福学(well-being study)』の第一人者エド・ディーナー氏(米国イリノイ大学心理学部 名誉教授)の論文にも示されています。

参考:Ed Diener, Pelin Kesebir, William Tov “Happiness”

要約すると、「幸せを感じていること」は睡眠や適切な運動、栄養バランスの取れた食事と同じように心身の健康を高めて維持していく上での重要な要素であると捉えるべき。とのこと。

どうですか?

皆さんは、今、自分の生活の中で「幸せ」を感じていますか?

で、以前紹介した、自然が人間に及ぼす影響も考慮すると、それこそ「野外の音楽フェスに行く」っていうのは、ものすごく幸福感の増大にも健康にも良いんだな。ってことになりますね。

↓【書評】NATURE FIX-自然が最高の脳を作る-最新科学で分かった創造性と幸福感の高め方

でも、そうは言っても、冒頭でも書きましたが「新型コロナCODIV-19の脅威の中、そんなの行けないでしょ!」って言うのがボトルネックですよね。

以下はその点も考慮して、これらの研究結果を活用する方法のいくつかの提案です。


ただ、先にことわっておきますと、

他者との接触を完全に拒絶すると、これらの研究結果を複合的には活かせなくなるので、その点はちょっと甘い提案なのですが、、、

皆さんが自分の生活・ライフスタイルに取り入れるためのアイデアのヒントになれば良いなと思っているので、列記しておきます。

比較的やりやすいことからのランキング形式で。

④ オンライン飲み会で、BGMでみんなの好きな歌を流して一緒に口ずさむ

③ 音楽に合わせて動くフィットネスエクササイズに参加する。(これもオンラインでもOK)

② 好きな曲が同じ仲間でカラオケ行って、一緒に熱唱して騒ぐ。(密室になる点に要注意)

新型コロナCOVID-19の脅威が収束したなら、一番良いのは
① 野外音楽フェスに行こう!これ最強!!


これ以外でもきっとNICE!な活用アイデアを思いついた人もいるかもしれませんね。この記事が、皆さんの幸せを少しでも高める手助けになることができたなら、嬉しいです。

それでは今回はこの辺で。

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