ブレードターナー 中之島美術館
ラジオを聞いていると、ターナーの名前が耳に飛び込んできた。
ターナー。私でも名前を識っている画家である。ターナーを意識したのは、『ブレードランナー2049』にターナーの絵が出てくるからである。
棚、ではなくターナー、である。
どうやら、大阪中之島美術館にてテート美術館展をするようであり、学芸員の方がゲストで来ていて、その宣伝をされていたのだ。今更?とか言わないでくれたまえ、情弱なのだ、私は……。
中之島。私が大阪で一番愛する場所である。なんせ文化的な香りがするし、街の光景もとても綺麗である。
しかし、中之島美術館には足を運んだことはない。しかももう終わりかけているではないか……!残念無念である(まだ終わっていないが)。
然し、学芸員さんは、この展示のために会場のレイアウトなどを厳しく指示されながらひいひいと3ヶ月もかけてこしらえたそうだが、とても大変なお仕事である……。どんな仕事にも指示、というものがあり、クライアント、というものがいる。無論、クライアントにはクライアントの要望があり、それが至上命題なのは間違いないのだが、どうしても納得できなかったり、物理的に不可能な事態に陥ることもあるだろう。人間関係の力学もそこに関係してくる。然し、ビジネスワーカーは識っているはずだ。どのようなことがあれ、仕事には責任が付き纏い、メッシする、じゃなかった、滅私することが必要な時があることを…(メッシしてたら反対に無双だわな)。
まぁ、とにかく、美術館の大規模な企画展は、それだけ大勢の、大変な労力をかけて運営して頂いているのだから、これはもう、丁寧に観るのが筋というものだ。
しかも、中之島美術館は1月2日から既に始まるようで、これはもう大変である……。
で、これはもう東京では夏に展開されていたようで、大阪はこの秋からだったようだ。そういえば、チラシは観ていたのだ。然し、やはり、この情報社会。暗黒のモラル・ハザードの地獄において、あまりにも情報が錯綜しすぎており、かつ、あまりにも展覧会が多すぎる。どうしても取りこぼし、というものがあるものだ。なので、この本を買おうと思ったが、普通に辞めた。最近はインターネッツがあるからねー。こういうの読んだらあれも行きたい、これも行きたい!と散財が目に見えているし、そもそもそんなお金もないため、悲しき渇望に喘ぐことになるだけなので……。
そして、ラジオの中で中之島美術館が来年企画展をするという、塩田千春さんに触れていた。私は無論存じ上げなかったが、ベルリンに住むアーティストである。即座に調べて、その世界観に引き込まれる。
最近は、インターネッツというものがあり、私のようなバカですら、物を識った気になれる。
例えば、私はこのMACやインターネッツがなければ、知識量は相当に落ちるだろう。何よりも、すぐに調べることも不可能であり、ニュースも新聞かテレビでしか得ることができないわけだし。
みんな、インターネッツに繋がっているから偉そうだが、これはまぁ共有念能力みたいなものであり、絶状態になれば闘えるレベルが一気に落ちるのだ。それを自覚せずに万能感を抱く人間のなんと多いことだろうか……。
まぁ、そんなことはどうでもいいとして、この塩田千春さんのインスタレーションはまさに赤く、紅く、朱く、美しいのである。うーん、これは観に行きたいなぁ……。
まぁ、まだまだ先なのだが。
で、中之島美術館で来年ある展示で、女性画家たちの大阪、なるものがある。これも非常に興味がある。大正時代、今から約110年〜100年くらい前の美しい絵たち。
この時代の絵を観ていると、松本華羊という画家を思い出す。
以前noteでも書いたのだが、まぁ、大変に美しい、というか可愛らしい、普通に令和ならばアイドルになれそうなルックスの方だが、絵も美しいので、また紹介しておく。