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【連載】残された人生は大学卒業まで!? #149 死ぬな!生きろ!

 脚本を初めて書いてみた。

 高校から演劇をずっと続けていたものの、これと言って書きたいストーリーもなく、書き出したにもかかわらず面白いものになりそうではなくてやめてしまって終わってしまったことがほとんどだ。 

 周りには優秀な脚本家がいたから自分が書かなくてもめちゃくちゃ楽しい演劇ができていたので、ただそれだけで十分だった。

 ただ、おそらくこの大学4年生の演劇を終えてしまうと、自分で演劇を作ることは終わってしまうのだろう、これからは観ることだけになるのだろうと思い、何かを残そうと思ったのがきっかけだった。

 大学で演劇のことを必死に調べて、シェイクスピアとは何か、効果的な舞台演出は何かを勉強してきた。

 ある意味最初で最後の全てを込めた一作になる。

 しかし、やっぱりこれがうまくいかない。

 自分が書きたいことをある決められた時間内に納めて、観劇した人に伝えたかったことを伝えなければいけない。何度推敲したらうまくいくんだろうと不安になるくらいの出来にはなってしまった。

 所詮、凡人だった。


 これは何においてでもあるが、自分が好きなことを自分で好きにできるのは責任が伴わない時だけであると思う。
 プロになればその分責任が伴うし、お金をもらうとなれば必ずその分の仕事をしなければいけない。
 芸術で難しいのは、お金を稼ぐということが絡んでしまうと、営利目的に生み出された芸術は芸術なのか?という問題が必ず湧いて出る。

 だからこそ、これを見た未来の自分や記事に訪れた人に言い続けたい。


 作り続けよう。


 君が何をしても、何かトゲを指してくる人はいるし、なんならうまく伝わらない作品を作り上げてしまうかもしれない。

 でも、それがどんな作品であっても君自身が詰まっていることは全てだ。 

 研究も、推敲も、挫折も、足りないから勉強しなければいけないことも、いっぱいあると思うけど、作り続ける意思は捨てないで欲しい。

 やり遂げた後に

(終)

 このフレーズを入れるまでは。

 何かを作り続ける限り、君は生きている。

 何度折れてももう一度這い上がって、君自身の詰まった作品を残してくれ。

 一度も後悔したことはない。

 後悔したことは、作らずに終わってしまったことだ。

 間違いない。

 いつかまた自分の作品を見て、笑い合おう。


 BU(◎)DOH

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