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おひとり様の旅の準備

ひとり旅が大好きで時間とお金さえあれば世界を放浪しまくりたい。
なぜなら旅は私にとって疲れた日常に潤いを与えてくれるものだからだ。
その場所でしか食べれないものやその場所の空気、景色を
五感で感じる。
私の居場所を遠くから離れて見直せる、人生をリセットする役割が私にとって旅をする事なのである。
コロナ禍前には年に一度はアジア中心に出かけていた。
日本の同調文化に疲れ果てている自分には海外旅行が唯一自分らしくいられるような気がしていた。

海外は日本よりは多様性が認められていて、旅行者である私は外国人だからか個人主義も比較的受け入れられる。

意見を合わせなくていいし、日本みたいに空気も読まなくたって嫌われはしない。

日々、人間関係に疲れている自分は自由な振る舞いでも許される海外に出てリフレッシュしていた。

何年か前にタイに一人で行った事がある。
移動の飛行機では大学生の男女4人のグループと席が隣になってしまったのだ。
私は1人だから通路側を取っていて隣には男子学生が2名。男子学生の後ろには女子学生が2名。きゃっきゃやっている。
旅行だからかテンションが高く若い男女達は自分に興味深々。
「お一人ですか?」
その言葉をきっかけに彼らは自己紹介など云々を始めた。
そして私について根掘り葉掘りと質問が飛び交う。
彼らにとって退屈なフライトの間の暇つぶしにもってこいのシチュエーションだったのだと思う。

最初はニコニコと対応していたがせっかく日本を離れているのにわざわざ日本人とのコミュニケーションは求めてはいない。
彼らの善意のコミュニケーションなのはわかっていたが(←1人で寂しそうだから話かけてあげようという善意)むしろ1人でいたいのに全く察してくれないので途中から素っ気なくしてしまった。
せっかくの自分の時間。約7時間のフライトを彼らに気を使って話すのは嫌だ。
時折彼らの腫れ物を触るような目線は感じてはいたが、本や映画を楽しむ事に専念した。
同調するのが正解な日本人は同調しない人を変わり者だという目線で見る。
まさにその時、同調文化からはみ出てしまった孤立感を強く感じた。

私のように繊細に感じとってしまう人間は日本人グループを避けるべきだ。
その時から悟った。

だから観光他へ行く時間帯を考えたり、日本人には会わなそうな場所へ行ったりするようになったし、海外旅行ではわざわざ日系の飛行機には乗らない。現地で着る服も普段着の着古した服を着てまるで現地に住んでる人の様に振る舞う事もある。

日本人と席が近くなってしまい話が出たらこう言おうとも決めている。
「知人のお見舞いで来ていてついでに観光もしている」と。
何か事情がありそうだけど深刻そうではないみたいな雰囲気になる。
相手も踏み込みにくい話だから腑に落ちてそれ以上は聞いてこない。
繊細な人間がひとり旅をするにはこんな細かい事すら準備が必要なのだ。
私にとって下準備はたくさんした方が快適だ。
持ち物だけではなく、自分はどうゆう時に嫌な気持ちになるのかを分析して、嫌な気持ちの分だけ次こそは快適な旅をしたい。
よく自分を知り、たくさんの経験を積み、また下準備する。
人生においていかに日々をストレスなく快適に過ごせる事ができるかという事に繋がる気がする。
旅を制するものは人生を制する。まさに私の人生は旅と同じなのだ。

女おひとり様の旅の準備 持ち物編

おひとり様で海外旅行


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