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価値観ロンダリング #IVS意気込みnote


東京に来て、半年ほど経った。
忙しなさはあるものの、新鮮な刺激や環境に充実した日々を過ごしている。

昨年度、24卒として大学生を終えた僕は、新卒で無職となり、現在はいくつかの仕事を頂き日銭を稼ぎながら、”ギャップイヤー”という文化の普及に励んでいる。

新卒入社をやめ、一旦ぶらぶらする、という普通と少し変わった進路をとったわけだが、この選択の後押しとなったきっかけがいくつかある。その中の一つが、今週末、京都にて三日間行われる、「IVS2024 KYOTO」というイベントだ。

公式によると、IVSの詳細は以下のようなものになる。

IVS2024 KYOTOは、起業家、投資家、事業家、技術者、研究者、そしてスタートアップやオープンイノベーションに関心を持つすべての人々を対象としたカンファレンスです。資金調達や事業成長の機会を求める経営者や投資家、新しい事業アイデアに興味がある人々にとって、新しい未来を築くための貴重な機会を提供します。

IVS  PR TIMES

ギャップイヤーもであるが、前回のものに参加した2ヶ月後に、いきなりアメリカへ行こうと思ったのも、経済産業省が昨年から開始した起業家育成プログラム「J-StarX」へ参加し、フィンランドへ行くことになったのも、昨年IVSで受けた影響がかなり大きい。会社で働く以外の選択肢をとっている人に多く触れ、スタートアップや起業のイロハを教えてくれたのはIVSだと言っても過言ではないだろう。


昨年のIVS2023から、参加者の属性と人数を拡張したのもあり、友人の誘いを受け足を運んぶことができた。その頃は、起業というものはよく分からず、就活をダラダラと続けている最中であったので、どこか面白い会社ないかな、と流されたまま参加した。

しかし、その3日間は、日常で出会ったことのない、未知なる人々の発見に、多大なる衝撃を受けるものとなった。投資家、VCといった属性の人々とも初めて会話した。スタートアップに関わる人がこれほどいるなど、知る由もなかった。

当時は、完全なコンフォートゾーンの外側にあったイベントに、今年は運営サイドとして携わっている。今回は、IVSと株式会社MoonJapanが連携し、企画された「IVS地域スカラシップ」に運営メンバーとして参加している。代表の藤田は、過去のプログラムで一緒になり、今ではプライベートでもよく遊ぶほどの仲だ。

遠方地域に住む学生の経済格差・機会格差をなくし、「IVSで人生が変わった」という発言を増やしたい、という藤田の思いに胸を打たれ、参画する運びとなった。僕も地方出身だからこそ、昨年誘ってくれた友人のように、誰かののきっかけ作りに出来ることがあるのではないかと思ったのだ。

現状とIVSの紹介はこの辺りにして、ここからは、今回の「IVS2024 KYOTO」へ参加する上での心構え、意気込みを言葉にしたい。


大学を卒業して3ヶ月が経ち、IVS2024を数日後に控えた今、僕にとって、大きな「トランジション」のタイミングなのかもしれない、と感じつつある。

トランジション(理論)は、戦略デザインファームBIOTOPE CEOの佐宗邦威さんが著書『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』の中で言及していて、知った言葉だ。

トランジションとは、今の自分を形作ってきた仕組みや、その前提となる考え方・生き方を変え、次のステージに進むための「転機」となる概念のことである。少し長くなるのだが、佐宗さんの言葉を紹介したい。

 「人生における転機には3つの段階がある」とするトランジション理論によれば、まず必要なのは「①終わらせる段階」に進むことだ。いつのまにか現れた停滞感や退屈さは、あなたがこれまでのステージを終わらせて、次に向かおうとしている証にほかならない。惰性で続けている生活習慣・仕事・人間関係などをしっかり終わらせる。終わらせることで、新たなものを受け入れる「余白」をつくるのだ。
 その次にやってくるのが「②ニュートラルな段階」だ。過去のステージに別れを告げると、方向感覚が失われて不安が生まれるが、日々の自分の感覚に意識を向け、むやみやたらと動かないことが重要だとされる。
 そこを通り抜ければ、最後には「③次のステージを探す段階」が訪れる。あれこれ探し回るなかで、そのうち自分が進むべき方向にピンとくるものが現れるだろう。

佐宗邦威著『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』


この1年、歩んできた道なりを振り返ると、確かにそこに順路はあるものの、以前の自分には、きっと1歩先の足元さえ見えていなかったのだと思う。

先の見えない時代に、先のわからない選択肢をとってしまった。

今は、まさに「②ニュートラルな段階」にあるのではないだろうか。進路の不明なまま、上京して、成長しているのか、後退しているのかわからない毎日。

一般に、新卒で入社するという選択肢をとらず、世間的なレールから一歩外れてみた。「ギャップイヤー」という余白を自分に与え、生まれた膨大な時間の使い方に焦り、不安を覚えながら行動しまくってみる。

どんな方向に向いて、何を目標に走ったらよいのだろうか。
この状況下で、IVSにどんな意気込みで、どんな目標を掲げて、参加したらよいのだろうか。


東京に来て、いくつか感じるものがあった。

こっちに来て、大学時代とは関わる人がかなり変わったのだが、こちらにいる人々は、感動力が少ないのではないかなと思うことが多々あった。比較的地方出身の僕と比較して、環境に恵まれているから、身近にある些細な機会や情報にアンテナを貼っていないのだと。

けれど、この感覚は合っていないのかもしれない。
鈍感なのだと思っていた彼らは、もしかすると、もっと高くから、もっと遠くの未来を見据えていて、僕が感動しているところとは違ったレイヤーで物事を見ているのではないだろうか。

先日、Googleのオフィスにて完全招待制のイベントがあった。
僕はそこに招待してもらい、参加しただけでテンションが上がってしまった。今まで、Googleで働く人々は雲の上の存在で、触れる機会などほぼなかったのだ。

しかし、隣にいる彼は、Googleすら職場として選択することが出来るし、むしろGoogle社員を引き抜き、雇う立場とも言える。そして更には、次なる時代の“Google”を本気で作ろうとしている。

感覚のレイヤーが違うと思わされた出来事だった。

昨年のIVSから1年が経ち、大きく環境が変わった。

あの頃はただの学生で、どこへ行っても教わることの多い立場だった。
そろそろ、今までの常識や当たり前を一段落、二段階とあげていく必要があるのかもしれない。

自分の人生はこんなもんだろうな、という勝手に彼らと自分を分けて考え、
感覚のレイヤーを上げることに躊躇していた。

けれど、限界を決めてしまっては、それ以上に上がることはできないのだとも思う。

今回のIVSでは、自分の殻をもう一枚破るような気持ちで参加したい。

具体的な目標数値にはまだまだ落とし込めていないけれど、「自分はもう一歩、上へ歩めるのかもしれない」そんな勘違いを全力でしたい。


p.s.

最後まで読んでくださり、有り難うございました。
語り口調で拙い文章なのですが、たまに頂ける感想に強く励まされています。

また、「IVS2024 KYOTO」に参加される皆様、ぜひ直接ご挨拶できることを楽しみにしております。新しい方、領域の違う方、また、久しぶりにお会いする方、多くの方々との出会いを楽しみにしております。
ぜひ、殻を破るヒントをご教授ください。

ちなみに、今は、ギャップイヤーをしながら、「IVS地域スカラシップ」と、Forbes JAPAN編集部でのアシスタント業務(インターン)、そして、アメリカ、サンフランシスコで展開するサービス開発をメインにしております。

サービスに関しては、アメリカで出会った方と話を進めており、まだまだ準備中・リサーチ中なのですが、僕はエンジニアでないことから、わからないことも多々あるので、ぜひ多くの方の意見をお聞きしたいです。

現時点では正式にメンバーを募集しているわけではないのですが、近々、創業時から共に頑張っていける人もいたらいいなと考えているので、ぜひカジュアルにいろんな方とお話ししたいです。(特に、エンジニアの方全般。)

引き続きよろしくお願いします。


アメリカ、シリコンバレーへ3週間行ってきた話はこちらから。⬇️


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