ばお〜ん

高知生まれ東京と京都育ち。母親歴約30年。うち20年以上US西海岸にて家族のマネージャ…

ばお〜ん

高知生まれ東京と京都育ち。母親歴約30年。うち20年以上US西海岸にて家族のマネージャーとして大奮闘。人生の第3楽章は自分軸で生きると決めて日本へ帰国。太平洋を股にかけ二拠点でクリエイトな道を探索中。

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Bonsai

高校に入学して間も無くの初めての体育の授業だった。 Boys は武道、Girls は舞踊 最初の授業だから教室での講義。 ジャージを着た白髪頭のヒョロっとしたおじいさん先生が 自己紹介の後、いきなり、でものんびりと 「お前らはなぁ、ボンサイなんや。」と言った。 クラス全体、鳩が豆鉄砲を喰らったような雰囲気。 私はすぐ熱くなりやすいタチだったので 「初めて会ったおっさんに何が分かるん?失礼なやっちゃ!」 と心の中で毒吐いた。 その心を見透かしたように、続けて先生が言っ

    • 教授とピアノ

      京都の地下にある小さめの映画館に行ってきた。坂本龍一さんのピアノ演奏を観る為に。生前のコンサートに行ったことは無い。 画面はモノクロ。 ただ弾く。ひたすら弾く。人の為に弾いて無い。ご自分の内面に向かってひたすら問うている感じ。Willだな。 マイクの感度が良すぎて、息遣い、衣擦れ、ピンの上の楽譜のわずかなジーンという振動まで聴こえてくる。 低音サイドから映し出される左手が超絶カッコいい。右手の主旋律の美しさは勿論のこと、それを常に押し上げるような左手のSteadyさやD

      • ありがとう、桂ざこばさん

        京都の看護学校時代、春には恒例の新入生歓迎ハイキングが催された。私は生徒会委員でもあり地元でもあったので二年生の冬には既に来年度の春の『新歓ハイク』に向けて実行委員会を立ち上げ、企画・審議を進めていた。 当時、関西圏の看護学校には九州・中国地方から親元を離れて寮住まいで来る学生さんが多かった。地方は国公立の看護学校が少なく競争率が高いのだ。実際、入学してきた同期は皆賢かった。 初めて親元を離れ、初めて京都で生活を始める後輩達に、まずは京都を知り、楽しんでもらいたい、との思

        • そして、、、卒業式

          アメリカ生まれ、アメリカ育ちの18歳、スペシャルニーズの息子がとうとう高校の卒業式の日を迎えた。 この卒業式には大きな二つの意味があった。 一つ。この学年はコロナのロックダウン真っ只中に中学卒業となってしまった為、公式な一同が集う卒業式は初めてだったこと。 もう一つ。17年間お勤めになられた校長先生がこの卒業式をもって教職を完全にリタイアされること。涙の式辞となった。 一般的な普通科の生徒さん達にはDiplomaが、スペシャルニーズの生徒さん達にはCertificat

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          シニア・アウォード

          いよいよ三太の高校卒業式が明日となった。 感無量。今までスペシャルニーズな彼を育てるのに関わりサポートしてくださった全ての方々に心から感謝。 シニアの卒業の前にある行事 アメリカの高校生の呼び方 一年生 フレッシュマン(Fresh man) 二年生 ソフモア(Sophomore) 三年生 ジュニア(Junior) 四年生 シニア(Senior) シニアプロム 卒業前謝恩会のようなもの:会場はその時によってクルーズ船だったり、素敵なお屋敷だったり、有名な観光地だったりい

          シニア・アウォード

          久しぶりの国際線

          スペシャルニーズの息子の卒業式がある為、アメリカの家に里帰り。 KIX to SFO by United. 今年に入ってから航空機の大小様々な事故が相次いでいるので、日本の家族や友人はとても心配してくれた。どうもありがとう。 でも、大丈夫。確率的には車の交通事故の方が遥かに高い。そして、何かアクシデントが起こった後のフライトは、航空関係者の皆さんが安全運行の為に物凄く気を付けておられるので、そのプロフェッショナルなお仕事に全面的信頼を寄せている。 例えば 搭乗口で待っ

          久しぶりの国際線

          久しぶりに京都へ

          一年ぶりかな? インバウンドで混雑が凄いと聞いていたので、出来るだけ近づかなかった京都。用事があり久しぶりに行ってみた。 まずは『おけいはん』と呼ばれる京阪電車。 待っていた車両が指定席でびっくりした。 慌てて隣の車両へ。 誰かが言っていた。 京阪は大阪と京都の町の中に線路を通した。 阪急は京阪神の線路を通した所に町が出来た。 すごく納得。 京都は小雨が降っていたけど鴨川は緑が綺麗だった。 交差点で信号待ちをしていたら突然近所の神社のお神輿が通過。 あまりに京都らし過

          久しぶりに京都へ

          Happy Mother's Day💐

          ず〜っと昔のエピソード。 私は全お小遣いの1000円を握りしめて意気揚々と商店街へ向かっていた。 まだ、消費税なんて無い時代。 一輪100円なら10本の赤いカーネションが買える計算だ。素敵な花束を作ってもらって、母にプレゼントした時に母が「わ〜、キレイねえ〜。」と喜ぶ笑顔を想像して鼻歌を歌いながら、ご機嫌で坂を下って行った。 お花屋さんの前に来た時、鼻歌が止まった。赤いカーネーションのバケツに差してある一本350円の値札。花束の映像がガラガラと崩れ、どうしよう、どうしよう

          Happy Mother's Day💐

          エッセンシャルワーカーとカスハラ

          2020年新型コロナウイルスが地球をぐるりと西回りに蔓延し、欧州・北米の東海岸に到達した頃、ニュースでよく耳にするようになった言葉がエッセンシャルワーカー(Essential worker)という単語だった。 Essential:シャンプーみたいな単語だなあ、と思って辞書で調べたら「本質的な(名詞)」とあった。今、金フレで調べたら「最も重要な、必要不可欠な、本質的な」とある。こちらの方がしっくり来る。 当時、未知のウイルスに対して治療薬もワクチンも無く『罹ったら死ぬ』とい

          エッセンシャルワーカーとカスハラ

          US卒業シーズン到来!

          おはようございます。 もうすぐGWですね。皆さんはどのくらい休まれますか? 旅行に行かれる方も家に残ってダラダラする方も安全・安心な楽しい連休となりますように。水分はこまめに摂取して下さいね。 特に海外旅行に行かれる方。現地の空港に降り立ったその瞬間から『ここは日本では無い』と気持ちを切り替え、こちらから何も頼んでいないのに、お金を払ってもいないのに、『ご親切にどうも、はあり得ない』と肝に銘じておきましょう。 さてさて、 この時期になるとアメリカの学校はいよいよ学年末。

          US卒業シーズン到来!

          石の展示会に行ってみた。

          皆さんは『石』と聞いて何を思い浮かべますか? 私はやたら地質学に詳しいブラタモリさんだったり、ラピュタのポム爺さんだったり。高校生の時、理科1という科目があって生物・化学・地学・物理を一通り網羅しなければならず、生物以外は睡眠時間だった覚えしかない。 午後イチの理科はキツかった。 理科の先生方、ごめんなさい。 President week にアリゾナ州のセドナに行った時、お土産物屋さんも石が沢山売っていた。パワースポットだからヒーリング効果の石があったのかも。 ところ

          石の展示会に行ってみた。

          TVがない?!

          みなさん、お元気ですか? 雹が降ったり、雷が鳴ったり、大きな地震があったり。 なんだか、気持ちがワサワサして落ち着きませんね。 私もです。 こんな時こそ、ゆったり気持ちを落ち着けて好きな音楽を聴く、自然の中を散歩して美味しい空気で深呼吸する、勉強内容に集中して想像力を存分に膨らませる(妄想する)、など、今、目の前にあること(人)、出来ること、出来ていることに集中していきましょう。 あなたの『今』は大丈夫です。 さて、 去年の今頃、引越した時の話。 スーパー手際の良さで引

          TVがない?!

          春のごった返し

          いやあ〜、週末桜満開の関西はどこも観光客でごった返していました〜! 日曜日の上り新幹線20時台が予約でほぼ満席、自由席や切符購入に時間がかかるのでご注意下さい、とJRから連絡が入った。無理もない。 いつもはビジネスの人がちらほらの天満橋を歩いて帰ったら、完全に嵐山の渡月橋状態。歩道から落下する人出現。警備員のおじさんが交通整理。「造幣局の桜の通り抜けは、事前申し込みが必要です!」を連呼されていた。 あ〜、申し込みしなきゃな〜、と思っていたらコロナに罹ってしまい、申し込みを

          春のごった返し

          モネ展に行ってみた。

          コロナに罹って一週間以上が経ち、症状は治まりテストも陰性になったのに、何だか脳内がボーッとしていて、心とお肌が乾燥しているなあ、身体もだるいなあ、と感じていた。 水曜日に大事なことが控えていたので、何とか気持ちに揺さぶりかけないといけない。本を読む集中力はまだ続かない。映画は大音量がしんどそう。 そうだ!モネの展覧会、中之島で確かまだやってたかな。行ってみよう! 月曜日は普段は閉館日だが、モネは大人気だから開館してくれていて良かった。思い立ったら吉日。いざ、ヨーロッパの

          モネ展に行ってみた。

          コロナに罹って気付いたこと

          振り返ってみて、コロナの熱で寝込んだのは四日間だった。 一番キツかったのは頭痛と関節痛。食欲は0。空っぽの胃に薬を流し込むのは良くないんだろうな、と思いつつ痛みを何とかしたくてアメリカのキツい鎮痛剤を6時間おきに飲んだ。 それでも、痛みが和らいで眠れるのは1時間〜1時間半ほど。あ、今眠れてた、やっと眠れた、と思いながら起きたら、そこからまた痛みと熱で「ウ〜ン、ウ〜ン」としばらくゴロゴロするしかない。 タブレットで本やマンガを読もうとするも字が追えない。頭痛も酷くなるので

          コロナに罹って気付いたこと

          春到来、ピンクに染まる

          去年、日本に帰ってきたのが4月の終わり頃だった。 桜はとっくに見当たらなくて、町の雰囲気も既に新年度が回り始めていた。 接客業には”まだキラキラした”研修中の新人さんがいたり、下校中の小学生達もまだちゃんと並んで隊をなしていたり。「ああ、日本なんだなあ〜。」と思った。 で、Air bnbの部屋に篭って勉強ばかりしていたらゴールデンウィークがいつの間にか終わってて、新緑の時期なんかすっ飛ばしてあっという間に夏に突入してしまった。 だから、ちゃんと日本の春を味わうのは多分2

          春到来、ピンクに染まる