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久しぶりの国際線

スペシャルニーズの息子の卒業式がある為、アメリカの家に里帰り。
KIX to SFO by United.

今年に入ってから航空機の大小様々な事故が相次いでいるので、日本の家族や友人はとても心配してくれた。どうもありがとう。

でも、大丈夫。確率的には車の交通事故の方が遥かに高い。そして、何かアクシデントが起こった後のフライトは、航空関係者の皆さんが安全運行の為に物凄く気を付けておられるので、そのプロフェッショナルなお仕事に全面的信頼を寄せている。

例えば

搭乗口で待っている時、ふと飛行機の方を見るとパイロットさん(Pilotと書かれた黄色いベスト着用)がタラップを降りて来て飛行機の回り、特に貨物・エンジン周辺を何度も直にチェックされていた。サーッと見て「うん、OK。」といういつものでは無く、本当に気になる所が無いよう念入りに。まあ実際、ドアが開いちゃったり、タイヤが落っこっちゃったり、あり得ない事が起きているから責任者として慎重になって当然。

今回の機体はボーイング777

出発直前にシンガポール航空機がエアポケットに落ちて乗客お一人が亡くなられ(謹んでご冥福をお祈りいたします。)、怪我を負った乗員・乗客の方も多数おられた。あのような予測不可能な急落下時、CAさんは腰の骨を折るような重傷を負いそのまま退職せざるを得ない状況もあるそうだ。毎フライト、命をはってお仕事されているのだと尊敬しかない。そのお働きに改めて深く感謝したい。

だからかな。今回はちょっとでも揺れたら"Fasten your seat belt"とキャプテンのアナウンスが連発されたし、乗客も英語人(おおらか、自由人)が多かったにも関わらず安定飛行中もシートベルトを外さない人が結構いた。

いつもならCAさんが「シートベルトして下さい。」と見回りチェックに来るのだけれど、それも無かった。多分、CAさんご自身も座ってシートベルトされているのだろう。している、していない、は自己責任という訳だ。

同じく、直前にJAL機の翼接触事故があった。HNDも混雑著しい空港だから全ての職員の方々は毎日張り詰めて大変だろうな、ご苦労様といつも思う。

サンフランシスコ湾の南西側から南の空を見上げるとSFOに降りてくる飛行機が二機づつ並行して3列になって降りて来るのが見える。合計6機がいつも綺麗に等間隔で規則正しく降りて来る。周りに視界を遮る建物がなく見通が良いので、お天気の時は最初は小さな黒い点がだんだん飛行機だ!と分かる距離になる頃には横からの突風に煽られないように機長さんが水平を保つのに集中なさっているのが見ていてよく分かる。

さて、そんな忙しい西の玄関口SFO。着陸前のアナウンスで、着陸したらターミナル近くで一度完全に停止すること、牽引車によるトーイングでターミナルに着くまでシートベルトは着用しておくよう指示が出された。こんな事は初めてだった。

いつもは着陸したらスルスル〜っとターミナルまで行くのに、今回は慎重にかつゆっくり、丁寧に、牽引車が引っ張った。ビル近くまで来て納得。左右には既に別の機が待機しており曲がる時の羽と羽との距離は近く、地面には貨物の箱が所狭しとボコボコ置かれていた。機長さんからは見えてはいるんだろうけど、これは一つ間違えば大事故だわ。

時間より、安全を重視してくれた運行に感謝。

降りる時のアナウンスでCAさんから入国審査・ターンテーブルの後、出口の方は2時の方向へ、国内線乗り換えの方は10時の方向へ進むよう指示があった。親切で分かりやすい説明。ハイ、以前、間違えて10時の方へウロウロ行ってしまって、お迎えをわざわざ国内線ターミナルに来てもらったおバカは私でございます。

ターミナルビルから出た途端、寒くて軽い空気と青くて広い空に、ああ、サンフランに帰って来た〜、と実感。さっぶ〜、ねっむ〜、でも、いいわあ〜。




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