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最近、買った本、読んだ本、行った古本市について(読書雑記・読書論エッセイ

一冊、一冊の本について丁寧にレビューする前に、蔵書に加わった、読みかけの本や貸し出しした本について、即興でコメントしながら、最近の読書観を綴ってみたい。

まず、図書館で貸し出して、浅く、部分的に丁寧に読んだ本がこれ。研究生活を諦めたくない人にきっと役立つヒントが詰まっている。イリイチに学んだ、山本哲士博士の若い人たちに向けたメッセージ、「大学を自分でつくれ、既存の大学には可能性はない」中身をちゃんと読んでみると、説得力があった。


次は、これ。NEWS PICKSに出演していた、哲学者、岡本裕一郎さんの著作。面白い。


  3冊目は、読書猿さんの『アイデア大全』。この本は、上の『在野研究ビギナーズ』の在野研究を送るためのブックガイドで知った。研究者、あるいは、それを目指す人が、ぜひ座右におきたい一冊であり、幅広い層の読者必携の本。読書猿さんの著作はこれが初。著者プロフィールに「正体不明」とあるのが面白い。『独学大全』にも興味あり。

4冊目は、これ。人工知能学会が編者で、「SF作家と研究者が描くAIと暮らす驚きの未来」と帯にある。「対話システム」「神経科学」「自動運転」「人工知能と哲学」「人工知能と法律」「環境にある知能」「人工知能と創作」「ゲームAI」の8テーマを巡って、SF作家と研究者がコラボレーションしている。SFという想像の羽ばたきを、人工知能研究の進歩に生かそうとする構図には、共感するし、わくわくさせられた。

5冊目は、これ。松岡正剛さんが、クーリエジャポンの教養人の本棚で、推薦している一冊。難しいけれど、知的サイズを拡げるために、読むことにしている。「BOOKs青いカバ」という東洋文庫ミュージアムの近くの古本屋での収穫。東洋文庫の帰りに寄りましたが、魅力的な古書店でした。

6冊目は、これ。『哲学と宗教全史』の出口治明さんが帯で、「ずば抜けて優れた本だと思います」と書いていたのに、興味を持って購入。自分の視野の強化にとても適した一冊だと感じた。混迷を極める現代世界を理解する一冊として、心強い。

これは、最近の古本市の収穫。所沢の古本市や吉祥寺パルコの古本市に足を運んだ。金欠で、値段設定が低めの本にフォーカスした日もあり。

以上、最近の読書について綴ってみた。読書をするのに、理由はない。強いて言うなら、趣味であり、(そんなに大きくはないけれど)孤独を癒やすためであり、自分の知的サイズを広げるためであり、抑えられない好奇心のためである。読書家という存在が世の中にいるのは知っている。一方で、愛書家という存在もいる。歴史上には、愛書狂もいた。書物は知識の宝庫であり、書庫は宇宙である。書物を愛しているか、と問われるなら、YESだと答えると思う。しかし私は書物の何が好きなのか。装丁の美しさ、香り、デザイン、内容、そして、書物が織りなす宇宙にコネクト出来る愉快さである。書物と世界、宇宙、そして人間と過去。書物とは一体何なのか。読むという行為とは一体何なのか。なぜ書物は、これほどまで、強大なのか。なぜ、書物を読むと、世界が変わるのか。これらの問いに、書誌学や図書館学、情報学が探究してきたし、方法を追求している気が最近している。
愛書狂については、この案内が面白かった。

学術上必ずしも正確ではないwikiだけれど、一読して、面白かった。


ご清聴ありがとうございました。



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