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感覚の精妙さはアナログ文化で育まれる

私の職業は養護教諭(保健室の先生)です。

私が初任研を受けた時は、講師の先生が

「秒針付きの腕時計をしてない人は失格」


とおっしゃっていました。私たち養護教諭は、バイタルの観察で脈を測ることがあるので。

でも、ベテランの先輩は脈を診ていませんでした。そのへん、個人差があるのです。

私は脈をけっこう重視する派です。脈数のみならず、リズムや強さも診ますし、体温だけではわからないこともあるので、必要に応じて血圧も測ります。

若い後輩は、パルスオキシメータで血中酸素飽和度と脈数を測定するのが主流で、パルオキも血圧計(脈数も表示される)もエラーになれば、私に触診で脈を測るよう頼んできました。

私もイマドキの先輩だから「脈ぐらい自分で測れるようになりなさい」なんて言わないんですよ。

タイトルのようなことが頭をかすめ、老害になってでも言ったほうがいいのかもしれないと思うこともあったのですが…



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