私が住んでる地域はガラが悪い

人情は豊かなのですが、例えばオバサンが、自分の娘がなかなか結婚しない場合。

「白でも黒でもいいから結婚相手つれてこい」

と。白人でも黒人でもいいから早く結婚しろと言ってるのです。

「で、つれてきたのがハゲだった」


とか普通に言ってる。

そして私もそういう文化に溶け込んでる・・・


私と弟の会話が9割ネタだったりする・・・

私「オマエもうメシ食ったんけ」

弟「余裕じゃ!!!」


私「・・・質問に対する答えがおかしい」


このようにガラが悪くてわけのわからないやりとりが横行してるわけですが、こんなのは序の口。

弟は出かけるとき

「逝っ(!)てきます」


と、はじめの「い」をことさら強調して言うので、私も

「逝っ(!)てらっしゃい」


と言って送り出します。しかし弟は悪運が強く、常に生きて帰ってきました。

弟は、普通の自転車で信じられないほど遠方まで行ったり(途中2回、警官から職質を受けながら)、

わざわざ酷道(国道〇〇〇線。三桁ともなれば、主要な国道からはほど遠い姿)に走りに行ったりするので、いつ逝ってもおかしくないのですが。


私は弟と正反対で、インドア派。車の運転なんかも苦手で、それは私のことを少しでも知る人なら容易に想像できる。

「うわ・・・(〔ゆきわ〕が運転する車には)乗りたくない・・・」

と、あからさまに言われるし、私はそういうキャラなのです。母親に至っては

「えっ、〔ゆきわ〕これから教習!?…近付かんとこう…」


と言う始末。でも、免許をとった暁に、弟は私の運転の練習によく付き合ってくれました。

弟は助手席にゆるく座ってキゲンよくしている。そしてヘアピンカーブとか、そういう難しい道も、私に平気で運転させる。しまいには楽しげに

「わうたやま」


と言う。

「和うた山」・・・「和歌山」だ。

大阪の、とある地域に住んでる私たち。いつの間にか県境を越えるところまで来ていたのか・・・

不器用な私をして、こんな遠くまで運転させるなんて・・・

私「氏ねよ」

弟「生きる!!!」





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