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クリエイティブディレクターとデザイナーの違い

クリエイティブディレクターとはデザイナーとは違う立ち位置で仕事をします。デザイナーよりも、よりクライアントに近い位置で顧客目線で問題点の根本を考えて、デザインの視座から解決方法を探り提案します。いわば、企業の医者のような存在です。ですのでこの役職までくると、クライアントの事業まで踏み込んで助言をすることもあります。いわばコンサルの仕事も増えてきます。
では、このポジションにおいて求められる資質は何でしょうか?
それは、




クライアントの問題を、一緒に解決することでは

ありません。





クライアントが問題視するもの自体を疑い、
ゼロベースでクライアントが抱く潜在的問題自体を
解決に導く視点と提案力が必要となります。



このクリエイティブディレクターへなる道は、なかなか時間がかかります。この業界では、コピーライターという役職からディレクターポジションにつく人が多いのですが、私のようにデザイナーから上がる人もいます。
では、デザイナー上がりのクリエイティブディレクターの強みは何かというと、デザイン制作の諸々の問題を熟知しているということです。これがあるかないかで、クライアントへの提案する内容にも影響してきます。

そこで昨日に続き、デザイナーの技能のお話に戻ります。
同じ業界のクリエイティブ職業で言えば、例えばフォトグラファー、スタイリスト、ヘアメイク、モデル、フィルムディレクター、イラストレーター、コピーライター、webデザイナー、プログラマー、ダンサー、ミュージシャン、俳優、、、色々あります。新しいもので言えばインスタグラマー、youtuber、ライバーに始まるインフルエンサーなどでしょうか。

デザイナーというのは上記のクリエイティブ業界の役職の中でも、特に様々なジャンルのクリエイティブ知識が要求される職業なんです。
もちろん専門分野にもよるのですが、特に広告やエディトリアル分野におけるデザイナーが要求される技能や知識は以下のものです。

・adobeアプリケーションの操作スキル
・画像レタッチの基礎レベル
・写真の知識
・紙の特性や印刷の知識
・媒体メディアの知識
・写真、動画撮影の知識
・webサイトのプラグラミングの基礎知識
・キャスティングに関わる知識
・プレゼンテーションスキル
・コミュニケーションスキル
・進行管理力
・予算交渉力
・ディレクション能力

あげだしたらまだ出てきそうです。
デザインだけできたらいいというのは成立しないです。
デザインスキル以外にも対人スキルが非常に求めれれる仕事です。なぜかというと、比較的クライアントと外部クリエイターとの連携をとる仲介としての仕事も担うことが多いからです。これに関して、大中規模の会社では上記の諸々のデザイン業務は分業制を取ることが多いのですが、フリーランサーや小規模の会社であればそうもいきません。

もし独力でデザインをやる、あるいはデザイナーとして将来独立するのであれば上記のものは最低限必要なものとして考える必要があると思います。

adobeソフトがあればデザインツールは使えます。でもそれはデザインができることにはなりません。

iphoneでボタンを押せば写真も動画もワンタッチで完了します。今ではレタッチでさえもプロ顔まけのものが出来上がります。でもプロのフォトグラファーや動画クリエイター、レタッチャーには及ぶわけがありません。

高い創造性とは、その技能の高さだけではない、知識、経験、そして外部の関連会社やクリエイターとのネットワークから生まれてくるものでもあるからです。あとは個々の人間性でしょうか。性格であり、クリエイターの纏っている雰囲気というか。その点がAIのプログラムでは生み出せないものです。



これはあなたが目指すレベルがどこまでなのか。

これが全てだと思います。



クリエイティブ業界の一線を目指すのであれば、
やることは多いです。


やったところで、やらないといけないことは無限に出てきます。


その分、面白みも無限に増えます。

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