ブランディングデザイン実績紹介 [CIC]
クリエイターやダンサー向けのキャスティング新規事業の発足に伴い、事業立ち上げからクリエイティブディレクションをした、クリエイティブインフルエンサーズクラウドの実績紹介をします。
最近の私の記事では、文字ベースでノウハウを語ることに徹してきてますが、今日は写真や実際のサイトもご覧いただきながら、以下の内容を共有していきます。すごく参考になるはずです。自分で言う痛さはあるのですが。。
ブランド理念を
ブランドの視覚情報への
考え方と落とし込み方
デザインプロセスで、ディレクターやデザイナーが何を考え、何を基準に形や色を決めて行くのか、これを参考いただける内容です。ですので、クリエイター、あるいはブランド開発に関わる広報や経営者向けの内容です。
以下、手がけた制作項目です。
◎ BI(ブランドアイデンティティ)制作
→ ブランドパーソナリティ、ブランドステートメント・理念の考案
◎ ブランド名のネーミング
→ 事業名考案とドメインの取得
◎ VI(ビジュアルアイディンティティ)制作
→ ロゴ、シンボルマーク、名刺、webデザイン、事業用コンポジットシート
◎ ブランドキービジュアル制作
→ ブランドのコアイメージとなるビジュアル制作
◎ 動画制作及びクリエイターキャスティング
→ webやインスタグラム への展開用の動画制作
これに伴い、フォトグラファー、ダンサー、スタイリスト、ヘアメイクのキャスティング及び進行管理
では早速ですが、絵を入れながらご紹介させていただきます。
事業名
Creative Influencers Cloud
BRAND STATEMENT
“Creative” to Company
個人のクリエイティブを世界のために。
シェアリングエコノミー時代の流れの中で個人の持つ「創造性」を「企業」と共有する視点にたち、
クリエイターの特殊技能と影響力で企業ブランドを強化することで、より大きなコミュニティに貢献する。
ブランドステートメント “Creative” to Company に込めた思いは、個人で活動するクリエイターやダンサーを仲介して、企業に創造性を届けるということです。企業のブランドPRにクリエイターの創造力と仲介に入る当事業のクリエイティブディレクションで、ブランドイメージに貢献することを言っています。
この事業モデルの強みは以下2つです。
◾️ 業界第一線のクリエイターやダンサーのキャスティングにクリエイティブディレクションをワンストップで提案
→ 通常はキャスティング会社は仲介だけでクリエイティブ制作は別です。
◾️ ダンサーを中心としたクリエイターのキャスティング登録が3000人
[ シンボルマーク ]
Creativeの「C」が2つ、そして中央に「I」を表示させています。
これは「Creative Influencers Cloud」のイニシャルCICにかけてもいますがブランド理念の「“Creative” to Company」から考案しました。
「Company(企業体)」の中「Creative(創造性)」を内包している。
そのいずれも、両者の「Identity(アイデンティティ)」を中心にするというブランド理念を図案化しています。
制作プロセスでは、300案ほどのアイデアからラフスケッチを得てデータ化していきました。
ブランドカラーは「CICイエロー」としています。やや蛍光色に近いくすみのない黄色を選定しました。
黄色 = 創造力/楽しさ
色彩は人の情緒に訴える有効なブランド情報です。黄色はまず、明るさを表現できます。それに加えて、ロゴの視認性をあげるためにロゴ単体は墨文字で表現しています。工事現場の標識も目立ちます。黄色+黒の組み合わせは、それよりもコントラストの高い白+黒の組み合わせよりも「見られる」配色パターンなんです。ブランド認知度を上げていく意味でもこれにしました。
[ シグニチャー ]
シンボルマークとロゴ(Creative Influencers Cloudの文字部分)の組み合わせたものを「シグニチャー」と言いますが、これを複数制作しました。複数パターンを創る理由ですが、VI(ビジュアルアイデンティティ)制作において、ロゴだけの場合は不要かもしれませんが、シンボルとロゴが組み合わさる場合、仮に縦長スペースに、横長のロゴを配すると、ロゴサイズを著しく落としていく必要が生まれ、結果として視認性が落ちるのを防ぐためです。そのためシグニチャーは縦型、横型のパターンを用意して、あらゆるスペース展開に対応できるようにします。
[メインシグニチャー]
[シグニチャー 縦型]
[シグニチャー 横型]
またシンボルを見せたい場合。ロゴのブランド名をしっかり認知させたい場合などの目的別に使い分けられるようにするためでもあります。
[ ブランドキービジュアル ]
多勢のインフルエンサーが登録しているため、ブランドキービジュアルには特定のクリエイターをフィーチャーしませんでした。そのため顔を隠したイメージで打ち出しています。黄色のブランドカラーの服をまとったクイエイターからたくさんのアイデアやクリエイティブな発想が溢れ出ているイメージを制作しました。企画力やクリエイティブデザイン制作が強みでもあるため、たくさんのイメージ素材が溢れ出ているイメージです。
[ web/UIデザイン ]
Webやスマホ対応のUIデザインには、ブランドカラーの展開と、ブランドイメージに合う欧文書体でイメージの統一をはかりました。ユーザビリティ優先にサイト階層をシンプルに構築しています。サイトのトップにはショート動画がリピートされる仕様にしました。この動画には、クリエイター代表として刈谷円香さんを起用してCIC事業の広告塔になっていただいています。刈谷さんは、世界的に有名なオランダのコンテンポラリーダンスグループ、NDTに所属されている日本人トップダンサーです。以下はクリエイティブに関わっていただいたクリエイターの方々のクレジットです。フォトグラファーには、バレエダンサー撮影に特化されている井上ユミコさん(https://www.yumikoinoue.net/)にお願いしました。
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photo: Yumiko Inoue
stylist: Saeko Sugai
hair&make-up: yoko hirakawa (mod`s hair)
cd/ad: Shojiro Okuno (POROROCA)
[名刺デザイン ]
ブランドの名刺デザインにもブランドカラーのイエローを展開させています。リアクションFSというドイツのGMUNDという紙のリテーラーが販売している高級厚紙を使っています。印刷は小ロット発注でしたのでオンデマンド印刷です。最近のオンデマンドは本当にクオリティーが高い。オフセット印刷と見分けが使いないレベルまでプリンターの精度が上がってきています。名刺デザインは、もうEmailとか電話番号とか載せる意味はないなって潔く削ってしまってます。理由としたら「人は相手が誰だかわからない人にメールも電話もしない」って思うからです。何よりも先にWebを見ますし、だったらWebのリンクをQRで貼るだけでいい。そんな考えがこのレイアウトデザインに込められてます。
ちなみに名刺デザインというのは、本当に奥が深く。今度この名刺というテーマで記事を起こしてみようかな。語れることはたくさんあります。
[コンポジットシート ]
主にインフルエンサー にも、インスタグラム を中心としたマイクロインフルエンサー と、クリエイティブの専門技能を持っているダンサーを中心としたクリエイティブインフルエンサー が登録しています。この方々がどんな実績があり、どんな技能を持っているのか、そのあたりの情報を簡易的に網羅した企業向けの紹介用のプロフィールシートです。コンポジットと言うと、エージェンシー に所属しているプロのモデルが、オーディションの際に持つものを言われますが、要するにそれです。これにももちろんですが、ブランドに合うデザインに落とし込むことが重要です。
長くなりましたが最後に。
今回のコーポレートやヴィジュアルアイデンティティの視覚情報は、統一をかけることで何を狙っているのか。全てはこれです。
人の記憶に残しやすくする。
ブランドのエッセンスを伝える。
ブランド理念に合わない視覚情報、展開アイテム毎にバラバラのデザインだとしたら、同じブランドとして認識されないためです。つまり記憶にも残りにくいですし、認知度が落ちたらブランドは浸透しません。この視覚情報の扱いの大切さについては以下の記事で述べてますので、興味があれば見てみてください。
ブランディングデザイン実績紹介 でした。
これは今後シリーズ化して、別の企業や個人のブランディングに携わったものを1点づつ、記事で紹介していきます。
今回は「Creative Influencers Cloud」でした。
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