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その体制が重大なトラブルを招く!?不正競争防止法違反に問うための「営業秘密の管理方法」
営業上の秘密の侵害 退職する際に営業上の秘密を持ち出し、競業の転職先にリークする。こういう報道を定期的に目にします。その一部は不正競争防止法という法律に違反し逮捕されたというもののようです。日本の報道の性質上、逮捕された人がその後どうなったのかは必ずしも明らかではありません。そのため、報道された人すべてが、不正競争防止法違反の罪に問われているのかと言われれば、疑問が残ります。企業側の不手際によって
もっとみるドラマ「アンチヒーロー」から尋問を学ぶ:物を利用した証人尋問
ドラマ「アンチヒーロー」のリアリティ アンチヒーロー第1話を見ました。これからの展開に期待できそうな終わり方で、おもしろかったです。もちろんエンタメですから本物の刑事裁判どおりとはいきませんでしたが、手続きについてリアリティを感じる場面もありました。
今回は、私が良くできていたと感じた尋問の場面を取り上げたいと思います。なお、ネタバレはありませんのでご安心下さい。
尋問では証人に自由に物を見せ
「弁当切り」が不可能になる!刑法改正と執行猶予
執行猶予制度について
刑事裁判で有罪判決を受けた場合、すぐに刑務所に入ることになると思っている方が多いかもしれません。実際はそうではなく、初めて刑事裁判を受けた場合に、実刑判決を受けることは稀です。多くの人は、執行猶予付きの判決となります。執行猶予とは、本来は刑務所に入らなければならないところ、一定の期間刑の執行を猶予し、その期間が経過すれば刑務所に服役しなくて良くなるという制度です。
「弁
違法な取調べの実態に光をあてるために1:「目的外使用禁止規定」という障壁
(この記事は、私が所属する法律事務所のコラムの内容を、手続の進展にあわせて修正したものです。)
昨今、警察官や検察官の取調べの音声や動画がYouTubeなどで公開され、注目を浴びています。私はこのうちの一つの国家賠償請求訴訟の原告代理人の一人です(取調べ映像はhttps://www.youtube.com/watch?v=XArMxYdhk_U)。
この事件について、これまでの手続きと今起き