霧の宴 ミラノ Ⅱ アンドレア
古代ローマ時代、優雅なトーがを纏ったローマ人達からBarbari=野蛮人と呼ばれていた粗末な毛皮で身を包み動物の脂で頭髪を固めた粗野なゲルマン人を先祖にもつL.van ベートーヴェンの血の中に、一片の花びらの気まぐれな変容のような単音の透明な美しさに魅せられるという感性があっただろうか?勿論、この巨匠にその感性がない筈はないが、彼の伎(ARTE)が和声や作曲法の技を駆使した音の壮大な建築に至ってゆくのを見る時、もはや、
<生(き)の純粋な美>の人的表現としての音楽というより