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うつ発病から一年「振り返り」

ー11月
発病当時は療養の仕方もわかりませんでした。
処方された薬を飲んで、横になっているだけの日々…。
筋弛緩剤の効果で身体の痛みは和らいだものの、体の重だるさや抑うつ状態は続いていました。

実家で休んでいるのですが、家族や親族にどう思われているのか…それを考えると余計に憂鬱になりました。
また、感覚が過敏になっていて、テレビの音や笑い声、足音やドアの開閉などの生活音がストレスであり辛かったです。

外出は人と対面するのが怖くて、買い物中はパニックになりそうな程大変です。

思考力・体力が低下しているため、献立を考えて食材を選ぶこと、買った食材を運ぶことがとても重労働になります。

友人から送られてきた体調を気遣うメッセージは率直に嬉しかったです。
しかし当時の私の頭では文章を組み立てることすらもしんどくて、連絡もまともに返せませんでした。


気分転換に購入したのは、昔から好きだった小説です。配達で届けてもらい、ゆっくり本の世界に浸ることで、その時だけは自分の苦しみから解放されたような気持ちになれました。

ー5月
ようやくメッセージを返せる程度の思考力は戻ってきたようでした。

仲の良い友人と遊ぶ計画を立てたのですが、起床すると吐き気、抑うつ、不安感に襲われました。「無理かもしれない」涙ながら、服薬します。


30分もすると気分が落ち着き、洗顔や着替えなど準備を開始することができました。
とはいえ、メイクやヘアアレンジをするほどの気力はないので、最低限の身なりで出掛けます。

ー7月
夏が近づいてくる頃、外に出るきっかけ作りに趣味だったカメラを再開しました。 

動物園や植物園にも行きましたが、入って早々に動悸、少し歩いては息切れが酷く、休憩に多く時間を割きました。そして復調しないために、残念ながら短時間での帰宅となりました。。

ー8月
運転はコンディションによりますが、1時間半くらいはなんとか走れるという感じです。

洞穴や竹林、滝の写真を撮りに行くなど活力がやや戻ってきているようでした。
おやき作り体験をしたり、お蕎麦屋さんやカフェに行ったりと「楽しむ」という感覚を徐々に取り戻してきていたと思います。

月待の滝


おやき学校

ー10月
自分に自信が持てるようになりたい!という気持ちから、ポートレートを撮っていただきました。
久しぶりメイクやヘアセットをして外出をすることができました。緊張もしたけど、良い経験でした。

そして自分自身のカメラスキルも高めたいと思い始め、近所を歩いてはスナップを撮り練習に励みました。

「きれい」「たのしい」「うれしい」「おいしい」こういった基本的な感情が戻ってきたと感じます。


ー12月
水彩ペンで絵を描いてみたい、羊毛フェルトでマスコットを作ってみたいと思い材料を買い揃えました。
新しいことを始めようと思えたのは意欲の向上だと思います。

水彩ペンで描いたネコ
羊毛フェルトで作ったライオンとマルチーズ
オーダーで作った三匹のネコたち


現在は精神もだいぶ落ちついており、抗精神病薬、眠剤ともに減薬フェーズにはいっています。


寒さに弱いのでパワフルに動くことは叶いませんが、昨年の今よりは心が健康であるのは確かだと実感できます。

来年も自分のペースで進んでいきたいと思います。

今年私のnoteを読んでくださった皆様、ありがとうございます。
良いお年をお迎えください。

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