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休職と同棲とバケットリストと。

一見、統一感のない単語の羅列。

週末は帰省していた。ただ、帰省と言っても実家(母方)には寄らずに、「両親とだけ」会う時間。父方の実家に寄って祖母に顔を見せる。夜は温泉旅館に泊まる。GW・お盆休み・年末年始など長期休暇の帰省とは異なる“帰省”を、1年に2~3回ペースでここ5年ほど続けている。

少しずつ家族関係と家庭環境に関するnoteを書いていこうと思っていて、マガジンも分けた。家族の在り方に悩んでる人にも、そうでない人にも、届くといいな~と思うし、外側に出すことで自分自身の気持ちを昇華させたいので。とはいえ、デリケートな話題だと思っているので、読みたくない方は読まないことをおすすめします!もちろん他のテーマのnoteも書くので!🙏

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「両親とだけ」会う時間と聞いて、違和感はありますか?両親と会うのは特別なことじゃなくて、普通じゃないの?と思いますか?

私は幼少期からずっと「両親とだけ」過ごす時間は存在しませんでした。度々noteにも書いている母方の祖母と一緒に暮らしている(暮らしていた)からです。両親は共働きのため、祖母との時間が長かったくらいです。父の単身赴任や遠方出張、私の中高時代の部活や大学以降の一人暮らしといった環境の変化だけでなく(まあいろいろあったので割愛しますが)、とにかく「祖母と母と私だけ」で過ごしたり出かけることがほとんどで、現在も長期休暇の帰省中に父と会うことはありません。割愛してる内容についても、追々書けたらなと思います。

ただ私が一人暮らしを始めてからは、父が出張や旅行で出向いてくることもあり、実家時代と反比例するように、父とふたりで会うことは増えました。一方で母とふたりきりで過ごす時間というのはほとんどなく、祖母の介入が絶えず、つくづく子離れ・孫離れができなかった末路だなと感じています。いまは冷静に俯瞰したような書き方をしていますが、もちろん感情的になることも多いし、家族のことになると制御が効かなくなっちゃうんですよね。あらゆる人間関係の中で、いちばん悩ましい。

ざっくりとこんな背景があって大人になってしまったので、「母と父と私だけ」の3人で過ごす時間はとても貴重で、なんというか、過去に一緒に過ごせなかった時間を取り返しているような気持ち。私、大人になれてよかったな~って。

大好きなBUMPの曲のひとつ「魔法の料理 ~君から君へ~」では、大人になった君から子どもの頃の君へと歌詞が綴られているんだけど、ほんとこの歳になってからあまりにも刺さってしまい、聴くたびに目に溜まる涙がこぼれそうになる。歌詞の一部を抜粋した。

大きくなるんだ 伝えたいから
上手に話して 知って欲しいから
何て言えばいい 何もわからない

期待以上のものに出会うよ でも覚悟しておくといい
言えないから連れてきた思いは 育たないままで しまってある

更に 増えてもいく

君の願いはちゃんと叶うよ 大人になった君が言う
言えないから連れてきた思いは 育てないままで 唄にする

魔法の料理 ~君から君へ~

休職と同棲とバケットリストと。

タイトルに羅列した単語は、今回の“帰省”で私が両親に伝えたこと。

どうやって伝えようか考えている時間の心労があまりにもえげつなくて、言葉選びにぐるぐる、どんな反応されるか心配してぐるぐる、思考と感情がしっちゃかめっちゃか。

結果的に、休職と同棲は飛んだサプライズ報告になったし、バケットリストは両親へのお願いを込めて。うまく話せる自信がなかったので、事前に6枚にも渡る手紙を書き、バケットリスト用のノートも買って、頭の中で伝えたいパーツを組み立てればどうにかなるレベルまで準備を整えた。あと、「直接会って話したいことがあるから落ち着いてランチしたい」とLINEでジャブを打っておいたのも正解。話の切り出し方の難しいことよ、別に重たい雰囲気にするつもりもないけど、さらっと雑談から切り替えるのも難易度が高すぎた(笑)。

話したいことは全部で3つあるんだけど、あっ、手紙も書いてあるから読んでもらえたらと思うんだけど~。えっと、まず一つ目はいま休職してること、二つ目は彼氏と同棲予定なこと、三つ目は報告というかお願いみたいな感じで、バケットリスト…知ってる?書いてほしくて、いや考えてほしいな~みたいな。

下手くそなプレゼンのオープニングかよ…

指で、☝️(一つ目)✌️(二つ目)…ってやりながら(笑)。お昼ごはん食べながらめちゃくちゃ汗かいた(笑)。

適応障害で休職していることは完全に事後報告。想定外オブザイヤー受賞。昨年8月に転職した会社をまさか休職してるなんて、もちろん両親からしたら寝耳に水だったと思うけど、前回の退職~無職時代の耐性(?)がついていたせいか、私が想像していたよりはサラッとした反応だった気がする。状況はいろいろ補足したけど、もう過去のことだし、退職予定なら転職に向けて次に進んでね的な雰囲気で着地した。

一人暮らしのアパートに帰ってきてから、気づけなくてごめんねと母からLINEがあったけど、全然謝らないで~としか言えないよね。母と話すときは、いつも認知症の祖母の愚痴を聞かされるだけなんだもん。私も聞かれない限りは自分から仕事のこと話さないし、離れて暮らしてて気づく余地もないというか、少しでも気にかける素振りあったかい?と思うけど、さすがにその言葉は飲み込んだ。伝えたところで、どうせ母は自身のことを責め続けて苦しむだけだろうし。

彼氏との同棲予定は近い未来の話で、ただ彼氏がいること自体話してなかったので、こちらも複雑なサプライズになってしまったと思う(笑)。なんか恋愛の類の話が苦手なんだよね。詮索も干渉もされるの嫌だし。年齢も相まって中途半端に期待させるよりは、ある程度方向性が確定したタイミングで伝えるほうがいいかな~という判断。まあ、結婚とか子供とかも聞かれたんですけどね、想定内だけどさ~。悪気がないのはわかるし、そういう相手がいたことに浮かれてるのかもしれないけど(笑)、時が来るまで待ってくれって感じよ。

最後のバケットリストは、ほとんど手紙任せにしちゃった(笑)。手紙をちゃんと書いておいてよかった~。結構前に彼氏の親御さんが自らエンディングノートを準備し始めたという話を聞いて、私も両親に伝えなきゃと思ったのがきっかけ。母方の祖母は認知症の症状がひどくなっていて、とてもじゃないけどまともに意思疎通できないし、父方の祖母は認知症ではないけど物忘れが増えつつあり、なにより体力の衰えが顕著でいつ体調不良を拗らせてもおかしくない状態。

だからこそ、というのも変な話だけど、私は両親と意思疎通ができるうちに、後悔しないように、と強く思っている。反面教師が得意なので、こうやってまだ変えられる未来に活かすしかない。とはいえ、エンディングノートを書いてほしいというお願いは、逆の立場で想像したときにかなり酷だなと思ったし、「死」を強く意識させてしまってネガティブなことに向き合わせるのは、やっぱり違うなと。

そこで辿り着いたのが「バケットリスト」。「生きているうちにやりたいことリスト」を書いてもらおうと。両親ともに60歳間近で、仕事から離れた後の人生に向き合ってもらう機会としてもちょうどいいタイミングかなと思って、伝えてみた。父はすでに定年退職後にやりたいこと(行きたい場所)も考えているようだからまだ心配は少ないけど、母は60歳過ぎても数年は仕事を続けるみたいだし、何よりも祖母に振り回されていておそらく自分自身のことが後回しになっている。だから内心では、母に向けた意味合いが強いんだけどね。

ハードル上げずに、いろいろ考えて、書き出してほしいな~と思ってるけど、どうなるかわからない。そもそも私も未来のこと考えるの苦手だし、自分のバケットリストも作ったことないのに(笑)。でも、少しでもポジティブな感情で未来を思い描いてほしいという願いを込めて。後悔してほしくないし、私も後悔したくない。いま私が想像しているネガティブな未来が全部杞憂で終わってくれたらいいけど、やっぱり未来はどうなるかわからなくて、怖い気持ちが強い。その不安や恐怖を軽くするための第一歩になった気がする。エゴかもしれないけどね。


伝えなきゃ~~って思ってたことを伝え終えて、肩の荷が下りた。疲れがどっときて、へとへとになっちゃった。そのおかげと日頃の睡眠負債もあり、いつぶりか分からないレベルで10時間以上爆睡した(笑)。

雑談の流れで、私の記憶から消えてる(消してる)大学受験にまつわるできごとを聞かされたり、最終的に「人生は伏線回収」だよねと思えることがたくさんあった。数えきれない選択肢・分岐点の中で、たまたま進んだ道がどこに繋がるか、きれいに回収されるのはまだまだ先のことだと思うけど、それでも過去に選んだ道がひとつでも逸れていたら、「いまの私」はいないので、よかったんだと思う。

思い出したことも含めて、高校受験・大学受験にまつわる学歴コンプレックスを抱えていた頃の私の話もまたnoteに書きます。いま思うと、なんであんなに執着してたんだろ~~って不思議に思う。

思いのほか長文になってしまって、びっくりしてる。両親に対して伝えずに飲み込んで我慢してきたことがたくさんあるけど、これからは伝えること・向き合うことを諦めない。なんでもかんでも言えばいいわけじゃないけど、ひとりでぐるぐる考えていても伝えなきゃ伝わらない。相変わらず私が考えすぎているだけなのも今回の“帰省”ではっきりした(笑)。

素直になりてえええええええ(叫び)

叫びを置いて、終わりにします。

4,000文字弱、最後まで読んでくださってありがとうございました!

山に囲まれた長野県に住む両親のイメージにぴったりのサムネ画像を拝借しました⛰ありがとうございます!

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