雨葉

22歳 大学生

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マッチングアプリ。心が揺れた。

久々に、心が揺れた。 ここ最近、毎日同じような生活をしてた。バイトに行く日。家でダラダラする日。ちょっとだけ出掛ける日。大体この3パターン。だから新しい出会いなんて滅多にない。 就活も終わって、3月末までは本当に人生の夏休み。流石にこんな生活にも飽きてきたので、マッチングアプリを始めた。 3日間で800人近くの男性を見た。気になったのは20人程度。実際にやり取りして素敵だと感じたのはたったの1人。 私は結構恋愛においては直感タイプで、初めにビビッとこなかった人を後から

    • 彼のいない世界

      同じ空の下、今日も彼が生きている。この事実だけで、今日ももう少しだけ頑張ってみようかな、と思える。こんな人、皆さんにも一人ぐらいいるんでしょうか。 会えなくていい。ただ、生きていてほしい。幸せに過ごしていてほしい。この感情はなんなんだろう。 適当に見てたインスタで急に現れた優しく笑う彼。それだけで心の中のモヤモヤがパッと晴れて、温かい色でいっぱいになる。 素敵な友達や彼女に囲まれて、毎日楽しんでるんだね。そう思うと自然と笑みがこぼれてしまう。そして、いつも沢山の人に愛さ

      • 死にたいけど、生きたい。

        最近、死ぬことばかり考えている。正直今までは死を選ぶ人の気持ちが分からなかった。死ぬくらいならブラック企業なんてやめたらいいし、通勤ラッシュの時間に線路に飛び込む人の神経も理解できなかった。けど、今は分かる。人に迷惑がかかるとか、そんなこと分かってる。死んでからも迷惑かけてしまってごめんなさいって思う。でもそれ以上に辛くて、余裕がない。生きることが、怖い。 今日は泣いてる時間の方が多かった。何年かぶりに人前で泣いた。お姉ちゃんの胸の中だった。普段は鏡を見れば涙が収まるのに、

        • 花束みたいな恋をした

          花束みたいな恋。 作品を観る前は、別れてから時間が経って記憶が色褪せたとしても、心には綺麗な思い出として残るって意味だと思ってた。 けど今は、綺麗なものだけを詰め合わせるような恋のことかなとも思う。まるで、しおれた花や見栄えに欠ける花が花束に選ばれないように。まるで、色鮮やかな花だけが束ねられているように。 LとR。 違う音が流れるLとRを合わせて一つの音楽を聴くのが愛。そして、同じ音楽を聴いているようで実は別々のものを聴いているのが恋。麦くんと絹ちゃんは、後者だった。

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          5本

        記事

          嫌いなのに

          話し合いを避けるところ。何を考えてるか口にしないところ。気を遣いすぎるところ。優しさ半分、面倒臭さ半分で喧嘩してくれないところ。でも嫌な気持ちが表情には出ちゃうところ。ひとりで全部決めちゃうところ。我慢しすぎていきなり爆発しちゃうところ。泣いてるくせに悲しくないって強がるところ。 全部全部嫌いなのに、彼を嫌いになんてなれなかった。嫌いになりたかった。 好きな歌も、好きな服も、好きな花も、好きな場所も、好きな映画も。あの頃とは全部違うのに。彼への想いだけが心にずっと残ってる

          嫌いなのに

          私の言葉が暗闇を照らす光になるように。

          私は思ったことをすぐ口にするタイプだ。それが相手のプラスになることなら。 沢山褒めるからお世辞かと疑われることがあるけれど、お世辞は言わない。というより言えない。言葉の質が薄くなるのが許せないから。思ったままの感情を言葉にしたいから。 沢山すきを伝えるから、誰にでも言ってるんじゃないかと言われることもあるけれど、すきを感じたときにしか口にしない。 だから、すきだって沢山言うのはそれだけあなたがだいすきだってことだし、それだけあなたが素敵だってことだよ。 貶し愛。私もた

          私の言葉が暗闇を照らす光になるように。

          彼といると煙草の味を感じない。吸い方さえ忘れてしまう。

          彼といると、私が私じゃなくなってしまう。 お酒の味がわからなくなるのはしょっちゅうで、 いつもは嫌いな焼酎や日本酒もまずくないし、 まあ、アイスクリームはいつも通りおいしい。 早口になりすぎたかと思えば、 言葉を選びすぎて話が進まなくなったり。 彼の前での私は少し厄介だ。 ヘビースモーカーの彼。 もともと煙草は嫌いだったけれど、彼が煙草を吸ってる姿をみてそうでもなくなった。 夜の空に消えていく灰色の煙と彼の姿は何とも言えず魅力的だ。 服や髪から漂う苦い香りさえ愛お

          彼といると煙草の味を感じない。吸い方さえ忘れてしまう。

          ずっと2番目なんだろうか。

          5年前に別れた元恋人を、私は今も忘れられない。別の人を好きになって付き合ったりも何度かしたけれど、結局私が一番に想っているのは彼で、長く続かなかった。  大学生になったら、もっと好きになれる人に出逢えると思ってた。留学先で一目惚れした人と付き合って嫌ってほど愛してもらったけれど、どこかで彼を探している自分に気がついた。 その時はただ、悲しかった。私だって好きな気持ちは同じなのに、彼より愛せなかったから。その彼氏も結局2番目だった。 怖い。まだ20歳だけど、大3だけど、

          ずっと2番目なんだろうか。

          ぜーんぶ、生理のせいにしたい!

          私は基本的にポジティブに、楽観的に生きてる。 でもやっぱり人間だから、ときどきネガティブな部分が顔を出すんだけど、どうしてもそれが許せない。 負のループ。ネガティブになる。ネガティブになることを許せない。許してあげられない自分をもっと許せない。そしてもっと暗い気持ちに。 ただ、こういう時って大抵生理前なことに最近気が付いた。遅すぎる。私もうすぐ21歳。 まあだから最近は、ネガティブがルナルナ代わりといっても過言ではない。 そしてね、何より。生理前だってわかるとホッとす

          ぜーんぶ、生理のせいにしたい!

          なんでもないことを幸せと呼ぼう。

          深夜、枕元で着信音が響く。 誰だかは大体予想がつく。 予感は的中。すぐ電話にでて、誘い文句の前に「飲みでしょ?行くっ!」と応えてうきうきしながら軽く身支度を整える。 エントランスを出て、大好きな人たちが覗く車に乗る。いつも通りの音楽に揺られながらたわいもない話をして、いつものコンビニに車を停める。 お決まりの6本セットのビールと、 あとはそれぞれ好きなものをカゴに。 コンビニにいる時間さえ楽しい。 友人宅に着き、ぐだぐだしながらベランダで煙草を一服。夜風が気持ちいい

          なんでもないことを幸せと呼ぼう。

          ひとみみぼれ。彼の言葉に何度も恋をする。

          入学式。 新入生代表の挨拶で彼の声をはじめて聞いた。 後ろ姿しか見えなかったけど、芯が強い人だとわかった。中学生になったばかりだというのにその声はやけに大人びていた。 思えばあの時から、私は彼に恋をしていたのかもしれない。 偶然同じクラスで、席が隣だったり、何かと関わる機会が多かった。彼は典型的なみんなから好かれる人で、いつもやさしく話しかけてくれるんだけれど、なんだか緊張して結局1年の最後まで打ち解けられなかった。 というより、本音を言うとできるだけ関わりたくない存

          ひとみみぼれ。彼の言葉に何度も恋をする。

          振られたときの話。

          彼と最後に恋人として会った日の帰り道、着信音がして足が止まった。内容は想像できた。こういうときばかり、私の勘は鋭い。 身体が熱くなって、血がどくどくと流れるのを感じた。画面を見るのが怖かった。覚悟はしていたけれど、本当にそうなるなんて思っていなかったから。 運命や永遠なんてものを信じていた。 でも、私の心は本当に不思議だ。 「もうどうすればいいかわからない」「別れよう」 この文字を見た瞬間に数秒前の気持ちが嘘だったかのように冷静になって、 「今までありがとう」 と迷わず返

          振られたときの話。

          夢の中でだけ、私は誰にも嘘がつけない。

          夢を見た。 夢の途中で夢だって気がついた。苦しくて仕方がなくて、目覚めたいのにどうしても目が開かなかった。 起きた時には息は上がっていて、涙がとまらなかった。なんとも言えない空虚感で心は寒かった。 私は嘘をついている。友達や家族にじゃない。自分に、嘘をついている。 そして、その嘘に騙され続けている。きっとその方が楽だから。 夢の中の私は、雨の日に傘もささず、大好きな元恋人を追って走っていた。そして彼に抱きついて、すがるようにして言った。 あの子となんて別れて一回だ

          夢の中でだけ、私は誰にも嘘がつけない。

          不器用が邪魔をして言えなかったこと。

          別れてから、ずっとずっと会いたかった。 去年の夏、数年ぶりに彼から連絡が来て、夜中だったけど会いにいった。 暗い中タクシーで何度も鏡を見て、心臓がバクバクするのを抑えて、笑顔の練習なんかしたりして。 もしまた会えたら「ずっと会いたかった」って素直に言うはずだったのに、数え切れないほど頭で練習したのに、 実際に彼の前に立ったら「久しぶり」しか出てこなかった。それですら声は震えてた。 彼とその友達と3人でお酒を飲んで、会ってない間の出来事を少しずつ埋めた。 なぜか誕生日

          不器用が邪魔をして言えなかったこと。

          きみの瞳をまっすぐにみて、愛を伝える権利がほしい。

          純愛が過ぎる映画、きみの瞳が問いかけているを観て感じたこと。ネタバレはありません。 最近「恋人関係になる必要性」をよく考えてるけど、少しだけわかった気がする。 一緒にご飯を食べたり、映画を観たり、手を繋いで散歩するのも、セックスだって付き合わなくてもできる。 なら、どうして付き合う必要があるんだろうって、何かと行動が制限されるのに、どうしてわざわざそんな窮屈な場所に自分を置くんだろうってモヤモヤしてた。 久々に儚く美しい恋愛を見て、思った。 恋人とそれ以外の関係の決定

          きみの瞳をまっすぐにみて、愛を伝える権利がほしい。

          彼がいたこの街

          彼に出逢わせてくれたこの街が好きだ。 この一文を書くだけで涙ぐんでしまう私は少し弱っているのかも。 高台にある公園で街を見渡しながら、オレンジ色に照らされた横顔。 息をあげながら長い階段を上る私と反対に、軽い様子で上る後ろ姿。 私の方を振り返って優しく笑いながら差し伸べる大きな手。 喧嘩の後、かすんだ目の奥に見える私と同じ歩幅。 学校をさぼって背中を感じながら行った海。 木漏れ日の中、弾き語りをする優しくて強い歌声。 学校の帰り道、公園のベンチで肩を寄せ合って聴いた曲。 太

          彼がいたこの街