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人事評価って難しい。何が評価されているのか

 会社のグループのメンバーを #人事評価 しなければならない立場になり、私が他人を評価するなんて無理、と思いながらもやっていますが、人事評価って一体何が評価されているのか?がようやく分かってきました。

 自分が評価されるだけの頃は、なんでこの評価?この評価を受けて何をしたらいいの?と良くわかってなかった気がします。


 評価の場面で、ある人は、評価されないと不満でふてくされてしまうこともあります。他者の評価に自己評価を依存している印象。そうしたタイプは、 #資格#経歴#スキル 、頭の良さなどが評価の対象と考える傾向があります。また評価のため目立つ仕事や"花火を打ち上げる"のは好きですが、それらが成果に本当に役に立つのかは曖昧。私も、結果を出すのに焦っていた昔は、こういう感じだった気がします。(タイプA)

 他方、別の人は、評価を冷静に受け止めて、自分自身への #フィードバック に使っています。自分を #メタ認知 し、俯瞰しているようなタイプ。(タイプB)


 なぜこのタイプA,Bの違いが発生するのか?それは、評価の「どこに注目するのか」の違いだと思います。具体的には、評価における次の3つの側面の認識の違いです。

1 何が見られているか

 タイプAは評価において自分全体、 #人格 みたいなものが見られていると考えるようです。だから評価が低いと自分を否定されたように感じてしまう。しかしタイプBは「 #関係性 」が見られていると認知しています。 #インターフェイス や関係性の話だけなので、余計な事を考えずに、他者との関係の中でどう結果を出すかに注力できる。

2 誰に注目しているか

 タイプAは「評価を通じた自分の気持ち」にのみ注目しています。一方タイプBは「他者の気持ち」にも注目するので、 #共感 とか #共鳴 といった要素にも注目します。

3 何が評価されるか

 タイプAは、私の地頭の良さといった「状態」が評価されるべきと考えます。だから、目立つ仕事を手掛けるのは「評価する自己」を満足させるため。タイプBは「誰かの #ニーズ を満たす成果」が評価されると考えます。誰かのニーズを満たすためには思考時間と #専門知識 が必要なので、地頭に頼らず勉強します。


 "評価する/されるプロセス"の仕組みが分かったことで、自分が評価される場面でも、ある期の評価が低いことに感情的にならず、対処できるようになったように思います。

 最後に、日本の「地頭至上主義」について。上記の文脈から、弊害があると感じます。確かに地頭が良いに越したことはなく、日本の #学歴 はこの「地頭の良さ」を示すシグナルだから重宝されていますが、"タイプAを再生産する装置"のように見えるからです。地頭の良いタイプBの人が最強。

 

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