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【エッセイ】中学時代に新聞でこづかい稼ぎをした話

以前の記事の、
『【エッセイ】モー娘ブロマイドでビジネスしてた小学生の頃の話』

から数年後、やはり私の家のこづかいは、必要なときに必要な分を申請する、『経費方式』だった。


・・・・中学生時代。
その頃にハマっていたもの、それは『少女漫画』

少女漫画は、「恋愛」「オシャレ」「魔法少女」など、女の子の夢がいっぱい詰まっていたのだ。


恋愛やオシャレに興味を持ちだす年齢だったので、見事にハマった。

親が毎月1冊だけ漫画雑誌を買ってくれたので、『りぼん』『なかよし』『ちゃお』のどれかを選んで、購読をしていた。

(付録や載っている漫画によって、買う漫画雑誌を変える。)

付録や載っている漫画によって買うものを変えていたので、漫画の話が飛んでしまうこともあった。
なので、単行本を読んで漫画の話を追うしかない。

・・・好きな漫画の単行本が欲しい。

以前は古本屋も多く、安く単行本が買えた。

ましてや、付録がいい時や、好きな漫画が巻頭カラーの時は、漫画雑誌も複数欲しい。

そんな気持ちを抱きながら、絵を描くのにもハマっていたので、少女漫画のような絵をひたすら描いていた。

・ ・ ・ ・ ・ ・

親が購読していた新聞を暇つぶしに読んでいたある日、毎週楽しみにしている、小・中学生向け特集記事「週刊KODOMO新聞」の読者投稿コーナーに、『採用された方に、図書カードを贈ります。』の小さな文字が書いていたことに気がついた。

夕刊はコラムや読者投稿がたくさん載っていて、読むと意外に楽しい。


「これに載れば、漫画が買える!」

そう考えた私は、ハガキを買ってきて、投稿用の絵を描き始めたのだった。まだ下手な絵だが、少女漫画のような絵を完成させ、ポストに投函し、新聞が発行されるのを心待ちにした。

漫画が欲しい気持ちと、自分が描いた絵が新聞に載るかもしれないという気持ちで、待っている時間がもどかしかった。

「ドキドキ」

ある日、新聞をチェックしていると、見慣れた絵とペンネームが載っていた。

そう、それは自分の絵だった。

見た瞬間、図書カードが貰える嬉しさと、自分の絵が新聞に載っているという事実で気分が高揚した。

嬉しくなった私は、買ったハガキにまた絵を描き始めた。

・ ・ ・ ・ ・ ・

それから何度かハガキを載せていただき、貰った図書カードで好きな漫画や本を買った覚えがある。

載った記事を取っておけばよかったと後悔。


その時の経験があってなのか、その後も絵を描くのが好きで、芸術系の大学に進学した。

「得意なことで、報酬を得る」

少し考えて行動すると、得意なことで報酬が得られるものだ。
『報酬』は必ずしもお金でなくても構わないと思う。
経験やスキル、コミュティ内のコミュニケーションなど、得られるものはたくさんあるに違いない。
(それっぽいことを書いてみた)

・・・・何十年ぶりにイラスト投稿してみたいという気持ちになったのであった。
(今もこういう投稿コラムはやっているのだろうか。)

《完》

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