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「作家」と「編集者」の掛け合い

3年連続の新作放送。嬉しいです。

続報は10月ごろとのこと。おそらくはこれまでと同様、年末の「3夜連続」になるでしょう。どのエピソードが採用されるか気になります。

私の予想は↓です。

1、イタリア料理を食べに行こう(原作「ジョジョの奇妙な冒険」33巻)

2、Blackstar.(原作「岸辺露伴は叫ばない」)

3、密漁海岸(原作「岸辺露伴は動かない」1巻)

当たったら光栄。よもやの斜めチョイスにも期待しています。

原作の荒唐無稽な切れ味を残しつつ独自の視点で物語を繋げ、あくまでも日常生活の中で起こり得る態で話を組み立てる。脚本家の誠実さと読解力、及び翻案力に敬意を禁じ得ないドラマシリーズです。

もうこうなったら↓の実写化まで突き進んでほしい。現地の協力を得ることが不可欠ですが、NHKさんならできるはず。

ちなみにドラマ版は漫画家・岸辺露伴と編集者・泉京花の掛け合いが中心です。露伴はいわゆる「芸術家肌」の作り手ですが、同時に「読んでもらうために漫画を描いている」という信念の持ち主でもあります。一見矛盾しているように映る。でも禅の教えがそうであるように、そもそも真理とは論理で解きほぐす行為にそぐわぬものなのです。

「己を貫くこと」と「お客さんへの奉仕」のバランスはあらゆる仕事に共通するテーマ。そういう目線でも楽しめるはずです。

作家と編集者、各々の思惑のぶつかり合いという意味では↓もオススメです。特に文芸誌編集部の実態が生々しい。こちらが「小説すばる」で連載していたのは10年ぐらい前ですが、いまも諸々の理不尽や謎ルールは健在なのでしょうか?

東野さんといえばガリレオシリーズの映画「沈黙のパレード」がもうすぐ公開ですね。いつか「歪笑小説」の実写化もぜひ!!

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