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私が「アンチ巨人」になった理由

子どものころ、テレビで見られるプロレス番組がふたつありました。

ひとつはいまも放送中のテレビ朝日「ワールドプロレスリング」。新日本プロレスです。当時は土曜の夕方4時から1時間枠。ゴルフ中継のため番組がお休みになることがしょっちゅうありました。

中学生のころ、なぜかテレビ朝日から「番組を作るためのアンケート」というのが学年全体に配られて。「最近いちばん腹が立ったことは?」という項目に「テレビ朝日がワールドプロレスリングを毎週放送してくれないこと」と書いたのを覚えています(ちなみに、ある同級生は「このようなアンケート」と答えたそうです)。

あと新聞がネタバレをしていたこともしばしば。たとえば91年のスーパージュニア決勝。大本命のライガーさんが保永さんに負けるんですが、放送日のテレビ欄に「白熱の決勝戦、ライガー撃沈!」みたいな一文が書かれていて。いまだったら大騒ぎですよね。

もうひとつは日本テレビの「全日本プロレス中継」。土曜の夜から日曜の夜10時半に移りました。1時間枠。こちらは毎週ちゃんと放送していたのですが、ひとつ問題がありました。プロ野球の巨人戦が延長すると、その分開始時間が後ろへずれ込むのです。

当時の私は小学校中学年。10時半には寝ています。なのでビデオで録画をしていたのですが、翌日早起きしてテープを巻き戻し、再生すると女性がなんか歌っている。10時から放送していた「オシャレ30・30」でした。その分、肝心なメインの試合が途中で切れてしまうわけです。

おかげでブルーザー・ブロディがフォール負けを許した超レアな一戦であるジャンボ鶴田さんとのタイトルマッチを見逃しました。

私は東京生まれの東京育ちなのに阪神ファンです。巨人を好きになったことは人生で一度もありません。その理由のひとつは、案外こんなところにある気がします。

雀百まで踊り忘れず。子どもファンを大事にしましょう。

PS・当時プロ野球の続きが気になるときは、ラジオを聴きました。他の番組を後ろへずらしたりしないで、同じ系列のラジオ放送を視聴者に勧めれば良かったのでは。


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