見出し画像

本の売れ方で見える「選挙への関心」

前大臣が小選挙区で敗北。「脅しておいた方がいい」発言によるイメージダウンが響いたのでしょうか。

ただ現状のシステムでは「比例で復活当選」というのがあるからよくわかりません。いまさらですが「小選挙区・比例代表制」は大きな政党に有利です。たとえば自民党で比例代表名簿のトップにいれば、ほぼ安泰ですよね。

ただ「自民党は支持するけど所属する○○氏の政策には頷けない」という国民も少なからずいるわけです。彼らが比例代表の投票用紙に「自由民主党」と書き、○○氏が名簿の上位にいたとしましょう。○○氏が小選挙区で敗れて比例で復活当選を果たした場合、彼らはその手助けをしたことになる。明らかにおかしいです。民意を正しく反映しているとは言い難い。

いわゆる「死票」をなくしたいのなら「中選挙区制」に移行すればいい。その方が多様なライフスタイルを持つ国民ひとりひとりが発する多様な声を丁寧に拾えるはず。政権与党はやらないでしょうけど。

ともあれ小川淳也さん。名前を見て最初に浮かんだのが↓です。まだ読んでませんが興味あります。書店員の時給も似たようなものなので。

選挙前なので先々週ぐらいに注文し、棚に置いてみました。ずっと動かなくて「失敗したかな」とハラハラしたのですが週末に少し売れました。一緒に仕入れた↓に至ってはなんと完売。嬉しい誤算です。対話形式で読み易い作りになっているのでぜひ。

書店員として政治に関する本を扱っていると、売れ方によって選挙ごとの傾向みたいなものが見えてきます。これらを買ってくれたのは、たぶん高齢者ではないですよね(もちろん高齢者でも問題はありませんが)。投票所に行ったときも感じましたが、今回の選挙は普段よりも若い年齢層の関心が高いようです。

この熱を少しでも持続させられるような選書をしていきたい。私なりのやり方で、日々の仕事を通じて政治と関わっていきます。

この記事が参加している募集

推薦図書

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!