光を見出すキーワードは「Be Yourself」
素晴らしい。
29試合に登板して5勝7敗、防御率9・35。6月以降に限れば防御率は3点台とのこと。
比べるのは申し訳ない。でも彼の奮闘を見ていると、どうしても己と重ねてしまいます。
営業マン時代の私は入社からしばらく「お荷物」でした。しかもペーパードライバーで車の運転ができず、乗り物酔いがひどいのでナビも苦手。力仕事も覚束ない。当初は同じような状況の同期がいたので救いがありましたが、彼らはすぐに辞めてしまいました。
セールストークの本を読み、夜の公園でひとりロープレを繰り返しました。無理に元気を出し、明るくて爽やかで頼れる営業マンを演じました。でも結果は出ず、左遷気味に欠員の出た別会社へ異動。そこでも好転しませんでした。
11月中旬の日曜。私を含む数字の悪い数名が休日出勤を命じられました。朝のロープレで意地悪な先輩に「何だそのトーク」と嗤われました。相変わらず上手くいかず、公園で枯れ葉に埋もれたベンチに座って「辞めよう」と考えました。
しかし昼休憩までにアポを2本獲れました。余計なことを考えず「笑顔と大きな声で話す」ことだけを意識し、あとはほぼ素の自分で勝負したのが良かったのでしょう。午後も結果を出し、リーダーから「今日仕事したのはお前だけ」と褒められました。あれが転機でした。
翌年にはトップセールスマンになり、会社が解散するまで上位グループに留まりました。
藤浪投手の場合は「真っ直ぐを全力でストライクゾーンに投げる」ことだけを意識したのかもしれません。できないことをやろうとして空回りするよりも、できることに全集中する。誰かになろうとするのではなく己であり続ける。他の誰でもない自分に適したやり方は、ひと筋の希望の光は、自分自身がもがき苦しみ、暗中模索を繰り返す中で見出すしかない。
ついに見つけたのかな? Be Yourself.活躍を励みに頑張ります。
作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!