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イチ非正規書店員が「雑誌」と「リトルプレス」を置きたい理由

木曜日。

週刊文春と週刊新潮の発売日です。

毎週買いに来てくれる常連さんが数人いらっしゃいます。大変ありがたいことです。

最近増えている独立系書店は基本的に雑誌を置きません。仕入れに取次を介さないお店が多いからでしょう。一般にはさほど流通しない直取引の業界誌をあえて扱うケースはありそうですが。

一方、荻窪にある「本屋Title」や神楽坂の「かもめブックス」みたいな、独立系っぽいユニークな選書とカフェスペースを楽しめ、なおかつ週刊誌やファッション誌などを買える街の書店も存在します。

独立系の多くは雑誌を置きませんが、代わりに(というわけでもないでしょうが)個人や団体が自主製作した少部数のリトルプレスを扱っています。チェーン系では「ジュンク堂書店・池袋本店」クラスの大規模店じゃないとなかなか買えないはず。

なお「Title」や「かもめブックス」もリトルプレスを販売しています。私が気になっているのは↓。

大手版元が定期的に発行する雑誌を「会社が大衆に向けた」ものと位置付けるなら「個人及びその仲間が個人に訴えた」リトルプレスは真逆の存在と呼べます。価値観が複雑化した昨今においては、広い空間で発信される叫びと片隅で繰り広げられるささやき、双方が内包する真実の違いにいままで以上に意識を傾ける必要がある。そんな風に感じたことはないですか?

大した権限を持たぬ非正規書店員です。でもできれば雑誌と併せてリトルプレスも職場に置きたい。そのために近隣の独立系書店がどんなリトルプレスを売っているか、お店によく来てくれる客層の関心を惹きそうなトピックは何か、などを探っています。

早急に変わるべきは独立系でも街の書店でも大型店でもなく、中規模チェーン店のあり方だと思いました。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!