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「我道驀進」と「王子待望論」

これがかつての大相撲だったら、座布団の群れが宙に舞っています。

少し前に「病み上がりの飯伏選手が状態を確かめる上でちょうどいい相手」という記事を書きました。裕二郎選手、スイマセン。そしておめでとうございます。昨年の優勝者に見事な大勝利!!!

プロレスが人生の縮図なら、たまには「奇跡」が起きてもいいでしょう。私も学生時代、卓球で区大会のシングルスを準優勝したときはこんな感じでした。普段できないことが当たり前のようにでき、格上や前回負けた相手に勝ててしまう。実際あるんです、こういう「番狂わせ」は。

メインで激闘を繰り広げたIWGP世界王者・鷹木信悟選手も素晴らしかった。ドラゴンゲートでデビューし、2018年に新日本に来た彼がいまや団体の象徴。ファンからの信頼も絶大です。考えてみたらこれも「奇跡」であり「番狂わせ」かもしれない。

彼らの共通項は何か? それは「周囲の声に惑わされず、我が道を突き進む」点にあります。ドラゲー時代の鷹木選手は暑苦しいとか面倒臭いと言われがちでした。裕二郎選手も怪我をしてからはずっとチームの黒子的ポジション。2016~19年はG1に出場すらしていません。

しかし彼らは己を貫きました。その生き方はいまに至るまで変わっていない。ただ世間の評価が変わったのです。生前はまったく売れなかったゴッホの絵が死後とんでもない額へ跳ね上がったように。

このnoteを書いていて、ふと北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手を思い出しました。裕二郎選手が元パートナーの内藤選手と比較されて嗤われたように、彼も田中将大投手といまだに比べられています。だからこそ期待したい。プロレスファン特有のマイナーパワーがそうさせるのです。

比べるのをやめて己の道を驀進する者は強い。鷹木選手の更なる飛躍と裕二郎選手&ハンカチ王子の大ブレークを待っています。これマジ。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!