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5月3日は「スタートリオ vs スリーピース」

ドアーズをご存知ですか?

60年代に活躍したアメリカのロックバンドです。ヴォーカルを務めたジム・モリソンの名前は知っている人も多いでしょう。

モリソンはバンドの顔であると同時に、多くの楽曲で作詞・作曲を担当しています。メロディーと詞を同時に思いついた彼が歌うのを聴き、他のメンバーがコードなどを考えたそうです。

ではドアーズはモリソンのワンマンバンドだったか? そうは思いません。

たとえばレイ・マンザレク。左手でピアノベース、右手でオルガンを演奏し、幻想的な空間を創り上げた彼は音楽面におけるリーダーです。

ドラムのジョン・デンズモアは、いわばバンドの良心。モリソンの奇行を持て囃すメディアやファンに対して「創造と自己破壊は違う」「ジムの場合はそれらが同居していただけだ」とコメント。こういう俯瞰できる人も必要でしょう。

代表曲である「ハートに火をつけて」や「タッチ・ミー」を作ったのはギターのロビー・クリーガー。陰鬱で難解な表現を好むモリソンやマンザレクの世界観にキャッチーな色を加え、バンドの認知度を高めることに貢献しました。

では5月3日の新日本プロレス・福岡大会でNEVER6人タッグ王座に挑む「オカダカズチカ、棚橋弘至、石井智宏」組はどうか? 

たしかに華や実力はある。話題性も十分。しかし私の目には個性こそ違えど、3人とも前に出ることで輝くヴォーカリスト型と映ります。バンドには低音域を担うベースやリズムを保つドラムが欠かせないのに。

対する王者チームは、成田選手がギターを荒々しく演奏しながらシャウトする若きフロントマン。人気絶頂のデスペラード選手は、ルートを弾きつつメロディアスなラインも刻めるポール・マッカートニー級ベーシスト。そして百戦錬磨の鈴木みのる選手が後ろから力強く支えています。

次回「スタートリオ vs スリーピース」オカダが食べる福岡の明太子は、辛い。

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