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「賢者に転職した遊び人」は幸せか?

我が家ではスーパーファミコンがいまだに現役です。

最近は「ドラゴンクエスト3」を遊んでいます。すでにゾーマを倒し、裏ボスのしんりゅうも24ターンで撃破しました。

子どもの頃、私の両親はファミコンを買ってくれませんでした。欲しくて仕方なかったです。中でも「ドラクエ」シリーズは最も憧れた作品で、いつか思う存分プレイしたいと願っていました。あまりに好き過ぎて、友達の家で遊んで得た知識と本で読んだ情報しかないのに熟練者並みに詳しかったです。

もう何度かクリアしていますが、今回初めて遊び人をレベル20まで上げて賢者に転職させました。他の職業から賢者へ変わるには「悟りの書」が必須ですが遊び人だけは不要なのです。「遊び」を極めると「悟り」に至るという趣旨でしょうか? ゲーム製作者の人生観が垣間見えて興味深い。

昔の私は無論この設定を知っていました。でも自分の手でやったことはありません。なのに「遊び人はレベル20で賢者にできるよ」と実際に見たかのように知らない人に話していました。さらに「遊び人は戦いの最中、こちらの指示を聞かずにいい加減な行動を取る」という情報に基づいて「まあそこまで育てるのが大変だけどね~」と達人面を浮かべていました。

やってみて思いました。遊び人を賢者にするのは大変じゃありません。ゾーマに勝てる段階まで来ていれば、パーティーの残り3人で敵を倒すことは可能です。相手が強ければ獲得する経験値も高く、レベルはすぐに上がります。あっという間に20に到達して「もういいの?」と拍子抜けしました。

戦闘中の遊び人はほとんど仕事をしません。ただ強い仲間と一緒にいただけ。それでもちゃっかり経験値をせしめて「賢者」の称号を得てしまう。こういう要領のいいコバンザメってどこの組織にもいますよね。でもいつか実力が伴っていないとバレて恥をかくだろうし、本人もその瞬間が訪れることに絶えず怯えているかもしれない。

やはり人間、身の丈に合った生き方がいちばんです。賢者になんてならなくていい。ドラクエ3、大人になってからやると意外に深いかも。。。

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