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イチプロレスファンが「新社長・棚橋弘至」に思うこと

年の瀬にとんでもないニュースが飛び込んできました。

新日本プロレスのエース・棚橋弘至選手が、23日付で同団体の社長に就任することが発表されたのです。

ここ数年の新日本にはかなり不満を感じていました。ベテランの処遇、王座の価値を落としかねない新設ラッシュ、さらには選手及びスタッフへの配慮を欠いた超過密スケジュール。リニューアル&値上げ後に使い勝手が悪くなった動画配信サービス「新日本プロレスワールド」に関しても言いたいことがあります。

イメージを一新するという意味では、知名度と好感度が高い棚橋選手を起用するのはいい判断かもしれない。一方で「いきなり社長か」と思ったのも事実です。カード編成の責任者、もしくは若手主体の新ブランドを起ち上げ、プロデュースをすべて委ねる。そういうところから背広組としてのキャリアを積み上げても良かったはず。

気になることがもう一点。

いまの棚橋選手は「NEVER無差別級6人タッグ王座」を保持する身です。1月4日の東京ドーム大会では「NJPW WORLD認定TV王座」に挑戦します。今年で47歳。全盛期と比べればパワーダウンは否めませんが、第一線から退かねばならぬほどの衰えは見えません。

しかし国内最大手・新日本プロレスの社長になるのなら、即引退はしないまでもリング上では一歩引かざるを得ないでしょう。というか引いてほしい。2009年に試合中の事故で亡くなったプロレスリング・ノアの三沢光晴さんがいまの棚橋選手と同じ年代で、しかも社長兼トップレスラーだったのです。

棚橋選手からは、たくさんの勇気や元気をいただいています。いつだって不安に陥った時の拠り所でした。最前線で踏ん張る姿をまだまだ見たい。でも無理はしてほしくない。

彼が自分で決めたことなら、どんな方針を採るにせよ応援します。まずは明日の会見に注目しましょう。

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