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「後追いサプライズ」のススメ

今年最初の驚きを楽しめました。

そして思いました。ある出来事が「サプライズ」になるかどうかは完全に受け取る側次第だなと。

東京ドーム大会の名物「ニュージャパン・ランボー」は曲がかかるまで誰が登場するかわからない仕掛けです。

「I Like Cola~♪」というフレーズが流れた瞬間「マジか!」と全身が燃え滾りました。でもCIMA(シーマ)選手の入場テーマだと知らない人には何のことかわからない。ドラゴンゲートのエースを長く務め、中国で団体を起ち上げるなどの独創的なアイデアで業界に新たな風を吹き込む彼が新日本に上がることの尊さも。

「ドラゴン・スープレックス」のイントロが始まったときも同じです。新日本で一世を風靡した藤波辰爾(ふじなみ たつみ)選手の入場曲ですが、たぶんいまのファンは知らないでしょう。「ユリオカ超特Qがよくネタにする人」という認識かもしれない。蝶野正洋選手が「大晦日にビンタする人」であるように。

では予備知識のない人は「サプライズ」を楽しめないのか? その場ではそうかもしれない。でも大丈夫。私もサッカーや落語でよくやりますが「後追いサプライズ」という手があるのです。

興味を持った対象について、ネットで徹底的に調べる。関連書を読む。ファンから話を聞く。得られた情報を併せて「そういう意味があったのか!」「こんなすごいことだったのか!」と納得する。するとミステリィのトリックを犯人から逆算して解き明かしたような心地良さを味わえるのです。

「サッカーを知らない奴が」みたいに見下す声は無視しましょう。最初はみんな知らないのです。嗤ってくるのは挑戦する意欲をなくし、頭も感性も硬直してしまった人。堀江貴文さんが言うところの「心のオヤジ」だけです。

どんどん「初心者」を始めて「後追いサプライズ」を楽しみたい。その積み重ねが人生を豊かにすると信じています。

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