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私が「プロレス」を大好きな理由

3年前に袂を分かった元・タッグパートナー。しかも長く苦しい下積みを共に耐え抜いた唯一の同期。

そんなSHO選手とYOH選手に、大舞台でIWGPジュニア王座を懸けて闘うチャンスが訪れました。

2017年10月、彼らは「ROPPONGI 3K」というチームを結成して海外遠征から凱旋しました。そしていきなりIWGPジュニアタッグ王座を獲得。舞台は同じ両国のリングでした。

2021年4月、膝の怪我で欠場していたYOH選手が約1年ぶりに復帰し、SHO選手とのタッグでベルトを奪還。そのロケーションも伝統のスモーアリーナでした。

つまり両国は「3Kの聖地」なのです。

新人時代の田中翔選手が見せたファイトに感銘を受け、ずっと応援しています。パリピキャラは彼らに合っていなかったし、敵対することで互いの秘めた個性に光が当たった。コンビ解消は正しい判断だと思っています。

楽しみにしていた一戦。しかし開始直後にYOH選手が左肩を脱臼し、無念のレフェリーストップ。1分36秒で終わってしまいました。

YOH選手は号泣しながら退場。言葉が出ません。それ以上に胸を打たれたのは、SHO選手が小悪党の顔を崩さなかったこと。すぐ異変に気づき「やれんのか?!」と口撃へ切り替えたのもさすがでした。

試合後、挑戦を表明してきたDOUKI選手にベルトを持ち去られ、涙目で花道の奥へ消えたSHO選手。「情けないヒール」というキャラクターの陰から真情が溢れ出たように映りました。

YOH選手はしばらく欠場でしょう。5月から始まる「スーパージュニア」には出られないかもしれません。彼が戻ってくるまで、SHO選手にはベルトを防衛し続けてほしい。また聖地で向かい合う日が必ず来るはず。

失敗したら何度でも立ち上がればいい。こんなプロレスが私は大好きです。

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