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【オウンドメディア記事リレー企画】 ワーママになって、私がやめた10のこと

 
 本日は、『株式会社WonderSpace、株式会社ワールドスタッフィング共催のもと、「#ワーママの挑戦と私が描く未来地図」をテーマに、オウンドメディアを通して11社で記事をリレー形式で繋ぐ企画』のリレー記事になります。ぜひお付き合いください!


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女の多くの仕事は、眼に見えないのである。

海からの贈物 P45

 
 毎日、仕事子育て家庭、加えて、良好な夫婦関係を築こうとするなかで、この企画をきっかけに、自分が今立っている場所に思いを巡らせてみました。


 まず、子どもが産まれる前の私と、子どもが産まれた後の私とでは、まるっきり考え方も日々の暮らしも、夫婦関係のあり方も変わった、正直にいうと“変わらざるを得なかった”ということです。

 主な課題として『仕事と子育てをどう両立させていくのか?』それが最も大きな、向き合うべき「問い」だったと思います。

そして私は、子どもが産まれたことでそれまでやっていたことを、無意識に習慣とさえなってしまった思考を、『違う方向に変える必要性が出てきていること』に気づきました。

 それは、「諦めなければならないこと」これを機に「捨てなければならないこと」も出てきました。それは決してネガティブな意味ではなく、ポジティブな意味で、です。

そして「一時的に手放すこと」「一時的に諦めること」というのも出てきました。でもそれは、子どもが大きくなれば、また元に戻ってくることなのだと思っています。

 こうして子どものお陰で働き方を、暮らしを、夫婦関係を、見直すきっかけを与えられました。ちょっと大袈裟な言い方かもしれませんが、新しい私を手に入れる!ということだったと、ここ数年を振り返って思います。

今日は『私がワーママになって“やめた10のこと”』について書き綴りたいと思います。


私たちの家事と、家庭生活と、社交に属する無数の内容を異にした事柄を一つの全体に組合わせるのを仕事にしている。それは眼には見えない糸を使ってあやとりをやっているようなもので、この家事や、お使いや、お付き合いの断片が混ぜこぜになっているのを指して、どうしてそれを一つの創造と呼ぶことができるだろうか。

海からの贈物 P45


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 ときどき自分が自己紹介しているときに、「わたし頑張っているー!」(ハグ!)と、しみじみ思うことがあります。仕事・子育て・家事・夫婦関係・・・加えて自分のことも気にかけ大事にしている。どこかに偏りすぎると、どこかに負担がかかる、疎かになる。「今、私は、どこに力を注いでいるのか?」と、そのことはよく意識しています。

 とくに仕事ばかり目が向いているときは、子育てや家事に対する考え方や思考が『効率』とか『要領よく』やろうとしがちになります。

自分の趣味の時間、例えば、朝のランニングや瞑想、夜の読書や日記書く、昼寝などといった、短いけれど自分と向き合う、内省する時間も確保することで、他とのバランスを支えている、大切な部分でもあることも感じています。

しかし女にとっては、自分というものの本質を再び見出すために、一人になる必要があるので、その時に見出した自分というものが、女のいろいろな複雑な人間的な関係の、なくてはならない中心になるのである。
女は、チャールズ・モーガンが言う、『回転している車の軸が不動であるのと同様に、精神と肉体活動のうちに不動である魂の静寂』を得なければならない。

海からの贈物 P49 




▼ワーママになって私がやめたこと



1、完璧な母親を目指さない

 完璧を目指した途端に、私(母)が苦しくなる。子どもをコントロールしたくなる。

 いろんな情報を目にする・耳にする機会が増えて、母親ならこうしなければいけない、こうでなければいけない、と。なんとなく頭の片隅にそういう理想として母親像を無意識に植え付けていたことに気づきました。

 世間の又一般の、周りの声に自然と合わせようとしている私もいました。例えば外出先で、子どもに何か注意を促すような声かけを必要とするとき、その場にいる周りの大人に『よく思われたい』『いい母親とみられたい』がために、本来とは違う態度や言葉をかけてしまっていることに、ハッと気づいたことがありました。

 これはこの子ために言っているのではなく、周りの大人たちのために伝えている言葉かもしれない。私と息子のなかで産まれている信頼関係や愛情のなかで、母親としてこの子に一番に伝わる(伝える)言葉はなんだろうか?と、私はそういう視点に変えていきました。そして、息子がひとつ年齢を重ねるたびに(今のまだ少しくすぶっているのですが、)勝手に植え付けている「完璧さ」をゆっくりと手放しています。



2、SNSを毎日更新しない

 スケジュールを管理するのではなく、自分自身を管理する。

 この言葉を「本」で読んだ時は、とても衝撃を受けました。広報がゆえに「発信もひとつの仕事」なので仕方のない部分ですが、自分でそれを意識してコントロールする必要があると感じました。これを機にSNSへの付き合い方を変えよう!と思わせてもらったきっかけでもあります。

『本当に大事な時間を過ごすこと、大切な人との時間を過ごすこと。』

電源オフ。すぐにSNSを開こうとする癖を止める。移動中や電車の中でも見ない。
今を、感じる。今を、味わう。五感を使って、今を感じる。そうするだけで、一日の時間の流れはほんとうに変わります。

 あるとき友人から『私のLINEの返事よりも、子どもの対応を優先してくれていいからね』と言われたことがありました。彼女の言葉の裏にある、子育ての信念や大切にしたい思いが伝わるメッセージに、私は感動したのを覚えています。それから私は、彼女の言葉を別のママ友にも時々送るようになりました。『私の返事なんて後回しでOK!子どもの対応をぜひ優先してくださいね!』と。
LINEの返事や、SNSの返信はいつでもできる。けれど、子どもの「今」は本当に『今』。今ママにして欲しい、今ママに見て欲しい、今ママにやってもらいたい。子どもの今を大切にする。



3、完璧に掃除しない

 多少汚れていても 散らかっていてもOK!

 私は元々掃除が好きなほうです。だから、気づいたらちょこちょこ動いて掃除をしているタイプでした。綺麗な部屋のほうが落ち着くのですが、息子が産まれてだんだんと大きくなっていくにつれて、おもちゃが散乱している、埃がある。そして仕事をしていると掃除できない日もある。

 これは『パラダイムを変えるしかない!』と腹を括り、多少散らかっていても、埃あってもよし!と決めました。『掃除できなかった分、何かを頑張っている!』と前向きに受け止め、イライラしたり自分を責めたりするようなスイッチOFFにしています。




4、凝った料理を作らない

 惣菜、冷凍食品に頼ろう!

 じつは冷凍食品とか惣菜とか買うことにかなり抵抗あるタイプでした。(今でもちょっと苦手で、買うものは最低限にしています)添加物や加工物、砂糖、マーガリンが入っている。使われている油が身体によくない。出来るだけ身体に入れるのを避けたい。

 けれど、ワーママになると、やはり頼らざるえない日もあるわけです。時間のかかる料理や凝った料理は週末だけにして、『平日は一汁一菜』という形が私には合っていました。おかずは一品だけ。ご飯と具たくさんの味噌汁。

 しかし、どうしても作り気がまったく湧かない日、帰りが遅くなる日、夕飯を待たせることになる日。そういう日だけは惣菜買う、冷凍食品に頼る。嫌々に、無理して、ご飯作るのだけはやめています。家族全員が『おいしいね』と、笑顔になれる選択を意識しています。



5、子どものこと、ひとりで悩まない 

 共有して心を軽くする!

 おかげさまで夫婦関係がわりと良いほうだなと(妻の)私は感じています。お互いに信頼できる(信頼される)関係をコツコツと築き上げてきた結果、ということもあると思います。具体的な努力(行動)は何をしているのか?と、ここは話すと長くなるので割愛しますが、相手にああして欲しい、こうして欲しいと、もっとこうしてなど、求めてばかりいないこと。自分から動くこと、行動することを大切にしてきました。そして今もその「努力」は継続中です。

 子どもの相談ごとや悩みは、夫にも共有してアドバイスをもらっています。主に、子育てのことが7割。仕事や人生のこと2割。残り1割はどうでもいいようなこと。そんなこと自分で考えなよ!というレベルの話。最初から答えが決まっていて、なんか背中を押して欲しいという時があるのです。 

 子どものこと、どうしたいかアドバイス欲しいときや、これで本当にいいのか迷っていることきに。同じゴールを見ているからこそ、確認しあう意味でも対話をしています。うちは男の子なので女性の私ではやっぱり理解できない感覚や気持ちもあったりします。自分以外の意見や言葉に耳を傾けることで、出来事の受け止め方がまるっきり変わることもしばしば。やっぱり夫に相談してよかった〜!とよく思います。夫に感謝。


▼余談ですが「話すタイミングはいつ作っているのー?」と言われることがあります。
普段は、①子どもを寝かせたあと ②台所で料理中や後片付けしながらのおしゃべり ③朝の洗面台で、朝の着替えのちょっとした時間。
仕事から帰ってきてからだと『今日はもう疲れてるから勘弁して〜!』と言われることもしばしば。余裕がある月は、④夫婦の1ON1の時間を作っています。

 あと、よく夫に注意されるので意識するようになりましたが、「いきなり話をはじめない」ということ。『ちょっと相談事あるんだけど、今聞いてもらってもいい?』『○○について、何かアドバイス欲しいです!』と、何についてあなたに(夫に)求めているのか?と具体的に伝えてから話すようにしています。


ある日の夫婦。
運動しながら1on1する日も🏃‍♀️🚶


6、考えすぎない  

 まぁ〜いいか!

「まぁいいか〜!」を口癖にしています。力を抜いていくこと。というのも、いつまでもあれこれと、仕事のことを考えすぎてしまう自分がいました。(昔の癖で)・・・仕事終わったのに、ずーっと仕事のことでモヤモヤ考えていたり、気になっているあの件どうしようか、とか。今それを考えても仕方ないことを、料理しながらも考え続けている。そういう自分にまずは「気づく」こと。自覚すること。あっ、今考えている!と気づいたとき、まぁいいかと口に出して、手放しています。しかしこれもすぐに出来るようになったわけではなく、今もたまにあります。自分を責めずに、「ありゃ、また考えちゃってる〜!!」と気づき直す、それを繰り返しながら成長中です。



7、頑張りすぎない 

 60%でオッケーとする!  

 100%で頑張りすぎて、たまにへとへとになっていました。20代のときから仕事への熱量が高かったために、ワーママになってからもその勢いでやっていては、やはり疲れてイライラしていました。よく夫から『今日も仕事と家事60%ね〜!じゃあ、いってきまーす!』『あ〜!また忘れてた〜いってらっしゃい〜』という会話が月に1回はあります。ここから抜け出すのにちょっと時間がかかっているけれど、以前よりは意識できるようになってきました。

勝手に、力が入っている。
勝手に、ちゃんとしようとしている。

それは私が勝手に描いている「ちゃんと」
そうじゃないと、許せない?落ち着かない?
認めてもらえない?と思っている私がいたのかもしれません。

良い意味で適当に。ほどほどに。
子育てと仕事の両立するうえではとても大事だなぁと思います。
なので、今日も適度に、ほどほどに。



8、お互いに干渉しない 

 信頼しあっているからこそ、距離感を大事に!

 時々帰宅が夜遅くなる日があるのですが、夫からそのことについてくどくどと何かを言われたり、根掘り葉掘り聞かれることは一度もありません。
 むしろ夜遅く帰ると『今日もお疲れさま、お風呂涌いてるよ〜』とか『りえちゃん、楽しい時間を過ごせた?』と言葉をかけてくれます。そういう夫の言葉は本当にありがたく。私、夫に対してそんな風に思えなかったな・・・と気づかせてくれた一言でした。私も夫の帰宅が遅くなることを、とくに心配したり、気にしたりはしていません。お互いに、あれこれ詮索したりしない。見放すという意味ではなく、見守ることを大事にしています。

 

9、仕事を家庭に持ち込まない 

 シャットダウンする!

 夫婦のルールでそう決めています。仕事が終わったら仕事の私は電源オフ。一日の仕事であったことの中で、さまざまな感情が揺さぶられてイライラしていたとしても、それは家族には関係なし。仕事のことで色々引きずって帰ってきた夫にも冷静に対応しています。そういう時って私もそうだけど、自分のことしか見えていなくて。だから気づいたときには、お互いに注意し合っています。
その苛立った感情を、相手になんとかしてもらおうとしても、それは相手にとって迷惑。ましてや子どもも同じです。『自分の感情は自分でなんとかする』ここは自己コントロールの部分になりますが、そういう「自分にまず気づく」=「自覚」する。すべての始まりはそこからです。



10、人のせいにしない

 そうなっている原因は自分にある/自分の選択の結果である。
自分の中の何を変えたらいいんだろうか?

 このワークスタイルも、このライフスタイルも、子育てとどう両立するかも、決めているのは自分自身であるという自覚を持っています。
 
 たとえば、よくありがちな夫婦のトラブルも、あなたが早く帰ってこないから!あなたが子どもを見てくれないから!あなたが◯◯してくれないからー!と、相手のせいにしてしまいがち。けれど、その方向から物事を見ていても、いつまでたっても相手への不満は消えません。

 今の何か現状に不満や不安があるときに、まずは一旦自分の内側に寄せて考えてみる。

『自分のなにを変えれば、この状況を変えられるのだろうか?』

と考えてみる。私は、ずっとそれを繰り返してきました。


 先に挙げた9個も、この問いを続けてきた中で、私は「こういう働き方を選択する」「私はこういう暮らしを選択する」「私たちはこういう子育てをする」「私たちは、仕事と子育てをこういう形で両立する」と。問いかけを続けてきた結果であり、生み出された「答え」です。

それぞれにとって、家が安心の場であるように。



▼仕事で成果を上げながら、○○を大切にする


私の「未来地図」のなかにある「思い」です。
仕事で成果を上げながら、家庭を大切にする』
『仕事で成果を上げながら、自分を大切にする』
それに尽きると思います。

▼夫への感謝

 これは夫にも共有していて、私はこういうことを大事にしています、こういうワークスタイルを望んでいます、ということを伝えています。お互いに気持ちよく仕事をする上でも、協力体制を取る上でも、非常に大事なことだと思っています。そうでないと・・・私ばかりに負担があるように感じたり、私こういう思いでやっているのに全然うまくいかない!なぜ私だけしんどい思いをするの?と思ってしまいます。その衝突だけは避けたい、と思っていましたから。

 夫は、できるときに家事を手伝ってくれたり、早く帰ってきてくれたり、リモートワークに変えたくれたり。互いに出来ることのなかで支えあっています。夫のおかげで、私は私らしく仕事をさせてもらっています。大変ありがたいこと、夫には感謝の気持ちでいっぱいです。


成果をあげながらも、
夫婦が仲良くいられるか。

成果をあげながらも、
子育てで協力しあえるか。

成果をあげながらも、
私が“わたしらしく”いられるか。

私の挑戦、これからも続く・・・!!

たとえば3年後や5年後にも
同じ企画で“その後の挑戦がどうなったのか?”
を投稿するのも楽しそうだなぁと 
勝手に想像している。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


しかし一人になるというだけでは、これを実現することができなくて、それは実現への一歩、つまり、世界で女が進歩する前に女のために要求された『自分一人の部屋』のような、一つの機械的な手段に過ぎない。自分一人の部屋を手に入れ、また、一人でいる時間を作るのは必要であると同時に困難なこともあるが、それが凡てではなく、それよりも問題は、どうすれば活動している最中でも魂の静寂を得られるかということなのである。つまり、どうすれば自分の魂にその糧を与えられるのかということなのである。

  海からの贈物 P49



 
今日も、母、妻、広報、女、として生きる
#ワーママの挑戦と私が描く未来地図

5日目の明日は、株式会社ライフェックス丸山さんにバトンをお渡しいたします。

テーマ:【ワーママ座談会】仕事&子育ての新常識
     ワーママを意識しない時代へ

ライフェックスのワーママ4人で座談会を開催。ワーママへの意識や日々のリアルや学び直しなどの挑戦について話し合われたそうです。
どうぞ、お楽しみに!!




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