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【広報日記】  この一度きりの人生をどう生きるのか、どう生きたいのか、常に考えている。

 皆さん、こんにちは。このページは、広報である私の思い・考え・学び・気づき、読んだ本のことを書き記しております。
文章を通して人と繋がること、これもまた意味深いことであり、新しい機会であると思います。今日もお越しいただきありがとうございます。




▼半年を振り返って。

さて、六月も終わりが見えてきましたね。元旦から今日までの日記を読み返し、この半年の日々に思いを巡らせていました。
自分の書いた言葉を読みながら、一本の軸をもって歩み続けた、芯の強さを感じました。
仕事や家庭、子育てと、それぞれの役割からの学びと成長があり、また私自身の精神面での成長も大きかったように思います。

夫婦と子ども

ひとつは、やはりプライベートで行った『集中内観』は非常に大きかったです。『夫婦の変化』絆を深める機会として、それは関係性を見直しました。新しく信頼関係を構築、具体的には『対話』ということになりますが、感情を含めた対話はよかったです。

子育てについては、私の未熟さや、過去に受けた(親に育てられた)子育てとが時々顔を出します。幼い頃のわたくしとも言えます。

子の成長とともに私も日々成長していますが、ひとつ『お休みカード』を取り入れて、子どものやりたい・したいを尊重する日を設け、十分にそれをできる時間と、創造性を大切にしている時間を作れたことはよかった。

夫婦関係も、子育てにも、ともに基本は信頼関係作りであり、終わりがなく続いていくことなので、引き続き努力して参ります。

広報

そして、私自身の仕事にいえば、広報としての根が少し太くなった、と感じています。前は(目に見えない)不安をいつも抱えていたなぁ、と振り返って思います。

もちろん今でも時々、本当にこれでいいのか?という漠然とした不安を感じている日もあります。けれど、その質がちょっと変わったと言いますか、他社の広報さんと比べてどうか?という視点で見ていたこと、何をしたらいいか分からないところから、とにかくインプットを続けていた時期を抜けて。1年半経ってようやく、その焦りや緊張も緩まってきたと感じています

ひとり広報ですから『孤独』なのですけれど、孤独だからこそ、良いこともあると思っています。柔軟に動ける。自分で決めたことをすぐ行動できる。またその結果をすべて自分が引き受ける。良いことも、悔しかったことも、残念だったことも、すべて受け止めて、すぐに改善できる。

自分にとって心地いい歩き方(働き方とも言えるかもしれません)やっと見えてきたような・・・半年でした。また、やってみたい!と思ったことを形にできたこと、死生観対話(社長の良さを引き出すという意味でも)新しいことに挑戦できたことも大きな喜びでした。


若松英輔さん

最後にすごく個人的な話ですが、若松英輔さんの本が好きで、数年前から大切に、繰り返し読ませてもらっております。その若松さんがVoicyを始められたことは、私にとって大きかったことです。最初の頃は、声を聞いたことがなかったので、その声や話し方にびっくり嬉しかったのを覚えています。それからほぼ毎日のように聴いています。

メモしながら聴いているので時間がかかるのですが、その中でお勧めしてくださった本を買って読んで、その読書から感じたこと考えたことは、ここ数ヶ月の私に非常に大きく影響しています。どの本も素晴らしい本でして、こういう本と出会うから読書がやめられないなぁ、としみじみ思う。

ほんとうに良書と呼ぶにふさわしい本というのは、いざ読み終えて言葉にしようにも、なんだかうまく言葉にならないのです。平凡な言葉でしか伝えられない自分が、ほんとうに悔しいのですけれど、こういう本に出会うときっと、人生の針がまた動き出す、そう思います。

たった一粒の行動から起こる、小さな変化。


▼この半年の読書

https://www.instagram.com/rie_bookdam/

日頃、私の読書記録はInstagramに記録しております。
また一番左上の投稿、2024年5月26日の投稿に『ちょっと大切なお話』を記しておりますので、ご一読いただけますと嬉しいです。

「読書」は、その時の心の状態にも影響を与えています。私の生き方や、私の在り方にも適う本が、そのときに読まれています。

この半年は、コメントはじめ、DMにもメッセージをお寄せくださる方が何人かいらっしゃいました。大変嬉しく拝見させて頂きました。

わたしの為にこうやって言葉にして送ってくださっている・・・『言葉にして伝える』ことの意義を思うと、ほんとうに、ほんとうにありがたいことだなぁ、としみじみ思うのです。感慨深いことです。ありがとうございます。


印象に残っている5冊をご紹介します

実のところ、少しずつ誠実に歩む道は、だいたい目の前にある。歩みにくそうに見えているけれど、歩けないわけではない。そこへ一歩一歩、足を前に出して、ゆっくりと進むだけだ。

P290 

見なければならないもの、やらねばならないこと、何かと不安が尽きない現代に生きる人にとって、『静かに生きて考える』は、ちょっとそういう世の中にいい意味で距離をおき、俯瞰するような視点をくれた。また『孤独』というのがキーワードになるのですが、誰とも繋がらないという意味ではなく、人間はそもそも孤独だということを理解し、そのことを本当の意味で受け容れ、孤独のなかに生きるとき、掴むべき言葉というのがあるように思えた。



私たちはみんな、二十一世紀という時代を共有しながら生きています。そういう者同士として、二十一世紀に、特定の場所に一緒に生きているということには何か特別な意味があるはずです。それなのに、その、今この世を生きてているということの意味をはっきりさせないまま、私たちは毎日過ごしています。そのことが、何というのでしょうか、あっていいのか、許されるのか。人生の基本は抜けたまま生きることにならないのか。

P7

残念ながら、シュタイナー研究の第一人者であった高橋巌さんは今年の3月にお亡くなりましたが、こうして本が残っていること(読めること)が本当に嬉しかった。この本との出会いは、若松英輔さんの『読むと書く』という講座のホームページにご紹介されていたことがきっかけ。
その中でもおっしゃっていましたが、シュタイナーとか、高橋さんのことを何も知らないという方にも、入り口としてほんとうにいい本です。

ひとりひとりかけがえのない存在。それを自分で感じ取ること。自分の存在、自分にしかできない(成しえない)こと、自分がいる存在を今、ここに噛み締めながら生きること。それは個々に、ひとりひとりが心の中で感じることに、非常に大事なことではないだろうか、と思う。



人は、今にしか生きることができない。昨日に生きることも、明日に生きることもできない。どんなにもっともらしいことが語られていても、今を大切にしなてく良い理由なんてない。

P70

 勘違いだったかもしれないが、自分に贈られた手紙だと思った。ある箇所で泣けてきてしまった。この本を読んでいる時期にちょうど、暗闇のなかを歩いていた時期だったからこそ、余計にそう感じたのだろうと思う。涙はときに見えない(外からは見えない)しかし、心の中で涙を流している自分に気づいている。そういうとき、私は静かに立ち止まって本を開く。




子育ての核心は、子どもとの関係にあります。人が植物だったら、親子関係は土壌です。親子関係は人という植物を支え、育み、成長させ、場合によって成長を妨げます。いざというときに頼りになる親子関係ができあがっていなければ、子どもの安心感は損なわれてしまいます。あなたと子どもとの関係は、子どもにとって、やがては子どもの子どもにとっても、力の源となるべきものです。

子どもとの信頼関係を築いていくこと。それはすごく大事。しかしそうと分かっているけど目の前の子どもの行動にイライラしたり、怒ったりしてしまう・・・きっと母親であるなら誰でも経験していることだと思う。一言では語れない、素晴らしい本だった。付箋はたくさんついた。
問題は、読んで納得して終わらせないように、自分の行動を。いつだって気づいた時がチャンスで、その機会があるのだから。
帯の言葉に『幸せになる』という言葉があるけれど、幸せになれるかどうかは分からない。それで幸せになりたいわけではなく、私の場合、子どもとの良好関係を築き、気持ちよく暮らすこと。コミュニケーションが良好であれば、何か大きなトラブルや困難があったとしても生き抜いていける、と思っています。



すべてに恵まれた中に生きることが、芸術の深化に好適であるとも思われない。ただ、芸術する者にとって、何より重要なのは各人の心の在り方だと思った。

P48

第一章『風景開眼』からはじまる、この、東山魁夷さんのエッセイ。自己観察されたその言葉が、まるでひとつの絵画を見ているかのような美しい言葉で語られています。じつはまだ読み途中で、読了しておりませんが、この本は本当に私にとって深い本であり、東山さんは絵画ですけれども、わたしの自分の仕事に置き換えて、広報として、社長の右腕として、もっと大きな視点をもって、なすべきこと、表現することは何なのか、と、問いかけてくるような本です。自分のこの生きる道、ひとすじの道を、どう生きるのか、どのように生きようと日々励むのか、考えさせられています。




自分を見失わない。

私にしかできないこと、私だからやれること。
この一度きりの人生をどう生きるのか、どう生きたいのか。
そんなことを、常に考えているように思う。

『人は探しているものを見つける』
どう探すかよりも『何を探すか』のほうがずっと大事だと思うと、
今日ランチタイムに聴いた若松さんのVoicyの言葉。

掴みとりたい何かがある。
それが読書にも、私の表現にも
表現というのは、話す言葉やこういう文章にも、
それが現れているようにも思う。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
東京は急に蒸し暑さを感じる日々です。
季節の変わり目、どうぞお身体を大切に。


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