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boo_papa
2024年7月18日 17:55
仕事を終えてコンビニでアイスコーヒーを買いそれを持ってバス停に向かうほんのちょっとの距離なのに西陽は容赦なく氷たちを溶かしていくバス停に着きベンチに腰掛ける僕の側に置いたアイスコーヒーは僕よりたくさん汗をかいているその時不意に風が吹く夏の夕方に吹く涼しい風は我々に何とも言えない快感を与えるそんな幸せを感じている間もなくバスは来る僕のアイスコーヒーはその汗で
2024年7月18日 12:50
暑さの気配が漂い始める朝通勤途中に雑居ビルの横を通りかかるそのビルの歩道に面した壁際にはコンクリート造りの花壇が備えつけられていて夏のつる性の植物を育てるために支柱が立てられネットが張られているそこにはゴーヤや朝顔がふと見るとあまりみたことのない模様の朝顔の花が一輪だけ咲いているくっきりとした藍に近い紫色で花の中心から白いラインが5本程度放射状に走っている
2024年7月17日 19:54
ねむい 低反発のベッドに横たわり目を閉じるとからだはぐにゃりと二つ折れになり先端になったお尻からずーんと地球の中心部を目指して沈みこんでいくその様はパフェのクリームに沈み込むチョコレートさながらに際限なくその身を伸ばしマットレスと混ざり合い最後にはわずかに私の色をしたマットレスのような混濁した意識だけが在るのだろうかねむい
2024年7月14日 22:37
星のない高速道路で長い時間に渡り車を走らせるフロントガラスはスクリーンヘッドライトはスポットライト流れる白線や反射鏡時折前や後ろに流れるテールランプめくるめく風景を映し出すそれらのシーンは次々と向こうからやってきて僕らをすり抜け後ろに通り過ぎていくその繰り返し時折ハンドルを右や左に動かしアクセルの足を踏み込み緩めるそれらだけが僕らの画角を決める最大限の動作
2024年7月10日 20:36
我々は豊穣を祝う今日のよき日を祝おう!酒を酌み交わす自由と引き換えに位置を与えられ金を手にして手に入れた酒こう言っちゃ聞こえは悪いがだからなんだというのだ今はただボヌス・エヴェントスが与えたもうた美酒を飲み明日の英気を養おうじゃないか!※ボヌス・エヴェントス(Bonus Eventus)・・・ローマ神話における豊穣と成功、勝利の女神
2024年7月8日 20:48
自転車に乗った僕は自転車に乗った老人とすれ違うそこで香ったのは予測だにしなかった薄い赤みのかかった紫の煙その香りは一気に僕を20年前のライブハウスに引き摺り込むその辺りに漂う甘く強い香りとミラーボールの光ゆらめく人影と轟音振り返るといつもの帰り道老人は振り返らず走り去っていく--------------補足ガラム(GARAM)は独特の香りの
2024年7月4日 20:39
自転車で走る多量の水を含んだ生ぬるい空気が僕の体にぶつかってくる息を吸うと空気と一緒に水が鼻や口に入ってくる時には水の密度が多く息苦しくなるがごく稀にその中に混ざっているとても冷たい空気と少量の水を飲むと身体中に清涼な何かが駆け巡り僕の脳は一気に目覚めるシフトアップした僕は加速をした自転車を駆り夏の空気に突っ込んでいく
2024年7月5日 18:35
朝ごはんを食べているとどこかの家からだれかのくしゃみの声がこんなとこまで聞こえるなんて滑稽だねえと、思うのだがこんなに大きななにかをその内にかかえていたのかあとも思うと出てきてよかったねえだれかの大きななにか
2024年7月2日 12:02
「水は高いところから低いところに降りる」これは真実であるが地上より高いあの空に水の化身である雲があるというのはどういうことか熱にさらされ空気よりも軽い蒸気という姿に変えることができるとはいえ何故神さまは一見ひとつの摂理の抜け道のようにも見えるさらに大きな循環の摂理を作りたもうたのか摂理は幾層にも重なり交差し大きな曼荼羅を描く自然の摂理は我々に恵みの雨を降らす
2024年7月3日 22:08
今年も田んぼに水を通す半年間遊ばせていた土地は見る見る水浸しになっていくそこに住んでいたアリやクモやミミズ達はわけもわからず巣穴や見つけていたエサを失い大慌てで沈んでいない土地を目指す彼らの生きてきた世界は文字通り台無しになる私は彼らの世界を台無しにするために田んぼに水を通したわけではなくお米を作るために水を通したのだが結果的に彼らの世界を台無しにしてしまったの
2024年6月23日 19:33
田畑に身を置いている時に大雨と強い風に出くわす一瞬にして体はびしょ濡れになり強い風が私の体を冷やす私は急いで物置小屋の中に逃げ込み雨の様子を伺うトタンに雨が激しく打ちつけ雨は右へ左へ斜線を描くまるで古代の人が羅生門の中で見ていた風景のよう自然は我々を甘やかしてくれないあの中にいたらゆっくりといのちを奪われるだろうという確かなイメージ雨風から身を守るその
2024年6月20日 21:17
川に浮かぶ芥は人びとの生きるあかし川の色は透きとおる清流のそれとはほど遠く色濃く芥は透きとおる清流のあわとはほど遠く形を留めたい少しでも色濃く形留めようとする人びとの生きるあかしおもてにはそうみえるのだがそこにはうつくしくすきとおるはかないあわのようなひとびとのすがたがたしかにある
2024年6月13日 22:49
自分を自分の属する集まりを嘲る卑屈な人の卑屈な集まりに何かが覆い被さっている透明でもったりとした何か巨大なクラゲのような何か彼らはその何かを脱ぎ捨てることができないその重くもったりしたものに支配されながら守られているようにも思っているこんなものをおっているせいでオレは十分に動けないだからしょうがないしょうがないんだかれらは仲間と目配せをしなんとも
2024年6月8日 20:22
不安なのかい?またスマホをいじったり食べものを口にいれているよさほど欲しくもない情報をみたりさほど食べたくもない食べ物の味をみて気を紛らわせているんだね紛らわすってのは糸を分けるって書くでしょ?糸を分けたらより細い糸になってその糸を分けたらさらに細い糸になってあなたの気心はぷつっと、切れて断片化していく断片化した気心は切れ切れで変化の速い刺激的なも