ぼんやり侍

カナダ東部にひっそり在住するただの本好き。普段は会社員をやったり、男児の親をやっています。それから、オンライン読書会の『ゆる読書会』でファシリテーターもしています。いろいろやっていますが、基本的にはぼんやり過ごしています。

ぼんやり侍

カナダ東部にひっそり在住するただの本好き。普段は会社員をやったり、男児の親をやっています。それから、オンライン読書会の『ゆる読書会』でファシリテーターもしています。いろいろやっていますが、基本的にはぼんやり過ごしています。

最近の記事

思いがけずバズった時に感じたこと

Twitterでバズった体験談を読んだことはあるのだが、よもや自分が体験することになるとは思っていなかった。 こんなことは一生に一度の出来事だと思うので、その時の諸々を覚えている限り記録して、私がこの体験で得たビタイチ役に立たない知見をあなたと共有したい。ぜひ。 要はバズって浮かれているのだ。自覚はある。 最初は単なるウケ狙い 事の発端は、読書垢界隈であるあるを言ってみた、その程度の軽い気持ちのツイートだ。ウケを狙いたがるのは関西人の血に他ならない。 相互フォローをして

    • 今まで読んだ『おじさんエッセイ』だって、私の血肉だったんだ。

      令和になり、昭和の価値観が、まるで爽快なオセロのように軒並みひっくり返っている。 昭和生まれの人間としては、耳が痛いやら肩身が狭いやら、ニュースで誰かが炎上するたびにヒヤヒヤする。お気持ちは分からんでもないが、今の世の中、それではいかんのよ…と耳打ちしたくなる。 今を生きる昭和生まれ世代は、とにかく今のポリコレを学び、ついていかねばと必死である。文句ばかり言って世の中についていけない老人にはなりたくないのだ。『ファクトフルネス』によれば、マクロでみれば世の中は確実に良くな

      • オンライン読書会 開催報告 (7月22日)

        今回の読書会のテーマは夏にちなんで『怖い本』。 『怖い本』と一口に言っても、「恐怖」にはいろいろなグラデーションがあります。ストレートに心霊系の怖い話や、フィクションの怖い小説、「戦争怖い」「冤罪は怖い」「子供の無邪気さが怖い」「幸せ過ぎて怖い」「ネコちゃん可愛すぎて正気を失いそうで怖い」など。「怖い」の定義は何でもよかったのです。 事前に何件かお問合せ頂いたのですが、蓋を開けてみれば見学希望の方のご参加はあったものの、我こそはこの『怖い本』を紹介!という方はおられませんでし

        • 個人的な読書遍歴を思い返したところ、自分が形成される過程をおさらいすることになった話。

          「ーーがしかし、これらはすべて人から教わったことばかりだ。私自身は―ほとんどまったく無内容な、空っぽの容れ物にすぎない。」(伊丹十三著、『女たちよ!』まえがきより) モノゴコロつく頃からなんの疑問も持たずに本を読んできましたが、最近、 読書遍歴について思いを馳せることが何度かありました。 一度目は、澤村伊智さんの著作を読みながら「この作家、ぜったい私と同じような本を読んできてるわ」と確信せずにはいられなかったとき。後で確かめたら、バッチリ同世代の作家さん。 そして2度目は

          オンライン読書会 開催報告 (6月18日)

          5月の読書会では、初めて「女性の生き方」というテーマのようなものを設定して開催予定だったのですが、参加予定の方の急なご都合の変更などで結局開催とならず…改めて6月にリベンジとなった次第です。 というわけで、今回の推し本のテーマも引き続き「女性の生き方」について。  今回の開催日をポストしたところ、リピーターのHさんより「洋書でも良い?読書会って日本語限定?」などの質問を頂いたので、もしかしたら洋書で素敵な女性が大活躍するような本を紹介してくれるのかな、と期待していたのですが

          オンライン読書会 開催報告 (6月18日)

          オンライン読書会 開催報告 (4月22日)

          今回の読書会は、リピーターさん達はみなさまご都合が合わなかったので不参加となったのですが、お2人もご新規さんがお越し下さいました。あぁこれは嬉しい。 人数が少ないときは、あえてタイマーを使って時間を区切ることなく会話のドリフトを楽しむようにしていますが、今回はなかなかスリリングなドリフトとなりました。  まずお1人目のご新規さんは、私が参加している読書好きFBグループの管理人であるMさん。W州からご参加下さいました。  事前に「(お子様の)お迎えなどでバタバタするかも…

          オンライン読書会 開催報告 (4月22日)

          読書ログなるものを、そこはかとなく書きつくれば。

          あやしうこそものぐるほしけれ。 平安、鎌倉の昔から、なんとはなしに筆を執り、日常のよしなしごとをうっかりメモってしまう人はいるものです。  そういう人に倣って、別になんの役にも立たないですが、読了した本の感想とか、おぼろな記憶をたどって怪しげなメモを残そうと思います。 海外在住だと日本語の本へのアクセスはよくない 活字中毒気味の私にとって、日本語で書かれた本は精神安定剤と言えるほど大切なもの。 そして、海外在住で今の読書環境を構築するのに、先人たちがネットに書き残したお

          読書ログなるものを、そこはかとなく書きつくれば。

          オンライン読書会 開催報告 (3月18日)

          今回は、なんと6名の方からの問い合わせがあったり、私が紹介予定の推し本をフライングで話してしまったり、直前で体調不良によるキャンセルが出たりと、開催前からちょっと賑やかでした。 ちょっと時間がタイトだけど参加したい、とか、急に予定がキャンセルになったので、急遽参加できますか?と飛び込んで下さったりと、あまりの喜びに開催前に漏らしてしまうところでした(何をだ)。 結局、参加して下さったのは3名、なんと皆さんそろってリピーターさん。皆さん顔見知りなので、お久しぶりのご挨拶と簡

          オンライン読書会 開催報告 (3月18日)

          オンライン読書会 開催報告(2月18日)

          今回の読書会は、参加希望者がおひとりだったので、色々とお話を伺ういい機会となりました。2人だけの読書会ということで、非常にリラックスしたムードで開始しました。 今回は、時間に余裕が生まれたので、タイマーを使って推し本の紹介や質疑応答をする時間を区切る必要はありませんでした。おしゃべりををするような感じで、推し本を紹介しつつ、話題がドリフトするのに任せていきましょう、と決めてから、本の話を始めました。 まず初めに話題に上ったのは、Mさんが前回紹介してくれた「乳と卵」の著者、

          オンライン読書会 開催報告(2月18日)

          オンライン読書会 開催報告(1月21日)

          今回は、友人からの紹介やFBの告知などで繋がりが生まれ、初参加の方が2名、計5名と盛況での開催となりました。 しかも、事前に「電子書籍についても分かる限りお伝えします」と、うっかり大風呂敷を広げてしまったため、ファシリテーターの私もドキドキしっぱなし。 参加者の皆さんがオンラインになり、軽く顔合わせが終わると、まず始めは予告通り「電子書籍の使い方」についてお話を。 私自身も、いち電子書籍ユーザーとして、試行錯誤しながら今の読書スタイルになりました。海外在住での苦労が分か

          オンライン読書会 開催報告(1月21日)

          オンライン読書会 開催報告(12月10日)

          今回のオンライン読書会では、開始時間直後直後より、なぜか接続できない方が出るというアクシデントがありドキリ。ファシリテーターとしては焦ったものの、参加人数も3名と比較的少なかったため、全員がオンラインになったところでゆるーくスタートいたしました。 前回は初回かつ大所帯だったので、できる限りタイトにまとめようと努めたつもりですが、今回は真逆。少人数でかなりのゆるゆるムードだったので、雑談や質問もたっぷり交えての読書会となりました。  まず最初は、クリスマス仕様の装いで参加し

          オンライン読書会 開催報告(12月10日)

          はじめまして、おはこんばんちわ。

          海外に住んでいると、オンラインで繋がった方の住んでいる場所と時差があることがままあります。  「おはようございます、そちらはこんばんわ、ですね」とか、「こんにちわ、夜分遅くにお時間を頂きまして…」なんて具合です。 そのたびに、この「おはこんばんちわ」がもっと人口に膾炙せんかいな、と思ってしまうのです。  さて、私はカナダに住まい、オンライン読書会を主催しております。 過去、開催した読書会のレポートを置いておくことを目的に、このnoteを始めました。  もし、ご縁がありまし

          はじめまして、おはこんばんちわ。

          オンライン読書会 開催報告(11月5日)

          ふとした思い付きで、友人知人に声をかけて開催したオンライン読書会。 蓋を開けてみれば、なんと計5名の大所帯になりました! お時間を頂いた皆さんには、足を向けて寝られません。 というわけであれ以来、立って寝ています。嘘です。 集まったメンバーはトロント、シアトル、インディアナ、日本の中部。 世界の各地から、自分の推し本を携えて参加してくれました。 話も色々と盛り上がり、参加者の皆さんから「楽しかった!」との声を頂いたので、せっかくの機会だし、記憶が薄れないうちに記録を残し

          オンライン読書会 開催報告(11月5日)