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抗うつ剤を飲み始めたら余計具合が悪くなった話と、低血糖で自殺しそうになった話



↑↑↑↑↑の記事の続き。

抗うつ剤を服用し始めてから死への恐怖と不安、希死念慮までで始めた。


でもその頃の私は何も知識がなく薬を飲んでいてそんなことになっているなんて気付きもしなかった。

仕事はその頃在宅だったのでなんとかこなせたが、薬を服用していることによる眠気で日中ずっと寝てしまったりして、今でもその頃の記憶が曖昧なのだが、感情の起伏が激しくなってずっとイライラして母や息子にあたってしまったり、とにかく自分でコントロールが出来ず当時はひどい母親だったと思う。


薬のせいであまり記憶がないので母に聞いてみたらやはりそんな感じだったらしい。

PMSの時のイライラが毎日ずっと続いているようなそんな感じだった。


自分がこんな状態なのに子育てをしなければならないことがさらに私を追い詰めていった。


薬を飲み始めて数ヶ月経った頃、夜中に突然猛烈な吐き気に襲われた。
今までに感じたことのないほどの気持ち悪さで、どうにかなってしまうんじゃないかという不安で冷や汗と動悸が始まった。

治るのを待ったが一向に治らず、どんどんひどくなっていく。

ついには過呼吸になってしまい、母の部屋に倒れそうになりながら駆け込み救急車を呼んでくれと頼んだ。

(息ができなくなって死ぬ…!!!)

手も足も痺れ始め、ぐったりしながら救急車を待つ。


救急車が到着。
意識はあるが全身痺れて動けない、呼吸もうまくできない。

女性の救急隊員が手をずっと握っていてくれた。
人の手の温もりに泣きそうになりながら病院まで運ばれた。

吐き気どめの点滴をされて、安静にしていると過呼吸は治ったが不安感がなくならない。


病院にいるのに、ここでどうにかなってしまったらどうしよう…という思考が止まらない。


吐き気どめの効果が切れた頃、猛烈な吐き気と腹痛に襲われトイレに籠った。


朝方やっと救急病院から帰ることができた。

次の日内科に行ったらノロウイルスと言われ、吐き気とめの点滴をしたことで出るはずのものを止めてしまったので出なくて余計苦しむことになったらしい。


ダメな医者にあたってしまったもんだ。

正常な頭ならノロウイルスにかかっただけではこんな風に過呼吸なったりしないし救急車も呼ばないだろう。


そして更にひどいことになったのはその次の日だった。


吐いてしまうことが嫌で、食欲もなかったのでスポーツドリンクとか、よくある口で吸うタイプのエナジーゼリーのようなものを飲んでいた。


するとお昼頃、頭がおかしくなった。


突然道路に飛び出して車に自ら突っ込んでしまうような、高いところから落ちに行ってしまうような衝動に駆られ、これは自殺してしまう人がなるやつだと直感で分かり、それを自分では抑えられないという恐怖と不安が襲ってくる。


それでも症状が治らず抗不安薬を飲むが一向にその衝動がおさまらない。

よく、自殺する人はある日突然何の前触れもなくと言うがその意味が分かった。


とにかく誰でもいいから助けて欲しくて心療内科に電話をした。



本当は直接行かないと診察してくれないけど、私の様子がおかしかったからか対応してくれた。

「今すぐ死んでしまいそうなんです。道路に勝手に行ってしまいそうで…」


ちゃんと話せていたのかすら覚えていない。

『もう一錠不安薬飲んでも大丈夫だから飲んでみてください。二錠までなら大丈夫。』

それを聞いてすぐに一錠追加。

すると猛烈な眠気が来てそのまま死んだ魚のように寝てしまった。

目が覚めると衝動は治っていた。

(あれは一体なんだったんだろう…
私はどうなってしまっていたんだろう…)

今思い返すだけでもあの体験は本当に恐ろしく、私ではない誰かが私の思考を支配して操作しているような感覚だった。

私が私に何を言っても掻き消してくるほどの強力な“何か”だった。

私は抗うつ剤を飲んでいるのにこんな風になってしまったことで、抗うつ剤を飲んでから症状が悪化していることに気付いた。



心療内科の先生は薬で対処するが、栄養療法の先生は薬を使わずに違う視点からみているから、このことをどうしても聞いてみたくて栄養療法のクリニックに久しぶりに電話をかけた。


ノロウイルスになって過呼吸になったこと、その次の日には自殺しそうな衝動にかられたことなどを電話口の栄養士さんが話を聞いてくれた。

『その日は朝に何を食べましたか?』

「スポーツドリンクとゼリーです」

『それが原因だと思います。空腹時にいきなり甘いものを入れると血糖値が急上昇してそのあと急激に下がります。その頃にそのような症状が出ることが多いです。なので、空腹時に食べるものを茶碗蒸しや味噌汁に変えてみてください。』


まさか食べ物でこんな風になるなんて信じがたかったが、栄養療法のクリニックに行かなくなってから確かに食事に気を遣わなくなっていたから反省をした。


もうあんな思いは絶対にしたくないと思ったのでその日から朝は必ず味噌汁を飲むことに決めた。


血糖値が下がるとき、アドレナリン、ノルアドレナリンの影響もあり、精神的に不安定になります。

不安でたまらない、急に死にたくなってしまう、パニックに陥るなどの症状は、血糖値の急激な変化によることがあります。

急激に血糖値が低下しているとき、感情も揺さぶられています。

血糖の変動を少なくして、血糖のコントロールを行うことで、感情の浮き沈みがなくなり、穏やかになります。

血糖のコントロールだけで、パニック発作がなくなることがあるのはこのためです。

https://clinic-senrinomori.com/topics/column/3208/


こんなことを体験しなければ、血糖値のことなんて知らなかったし食べる順番や食べ物に気をつかうこともなかっただろう。

私は低血糖症ではないが、このような症状が出てしまったので低血糖症の人は私より食事に気を付けないと症状が出やすいと思う。
血液検査で低血糖かどうかは分かるので気になる人は検査をしてみるといいかもしれない。

薬と血糖値のせいで具合が悪いことに気付き、ここから少しずつ薬を減らしていって、食事の摂り方も気をつけることを徹底しようと思った。


この体験は苦しすぎて2度と味わいたくないが、この経験が私にもたらしてくれた恩恵は大きい。

次の記事では具体的にどのようなことに気を付けたのか、薬を減らしてからの変化などを書いていきたい。

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