すみす

色々とわちゃわちゃと書いております。 めちゃくちゃ面白い自作小説等はTwitterから…

すみす

色々とわちゃわちゃと書いております。 めちゃくちゃ面白い自作小説等はTwitterからご拝読オナシャス……。 カオティックエッセイ。

最近の記事

ウォーキング×スマホ執筆

歩道橋の上、なんとなく首を回した。 自動車の群れはヌーみたい。 一台、車道から逸れてコーナンの駐車場へ。 自動販売機で飲み物を選んでる人、バーベキューセットを車の中に選んでる人。 夕方の空は曇ってた。 『なんでこんな異種格闘技みたいなことやってんだろう』 そう書いてるうちに階段を下りてた。 チョコザップをチラ見しつつ、セブイレの前を通過。 トイプードルに道を譲って、僕はひたすら書くものを探した。 ガソリン高いな。 ちょっと寒いな。 花粉はそのうちしばく。 左の踵がちょっと

    • カートゥンガール6

      小鳥のさえずりがモーニングコール。 フカフカのベッド。羽毛のオフトン。低反発の枕。 窓から射してくる暖かい陽射し。 ベランダに出て、心地いい風を感じる。 最高に素晴らしい一日の始まりだった。 「やっと起きたかバカ野郎」 ルームメイトがドミニクだってことを除けば。 「オネット、お前の寝言で何度目を覚ましたか分かるか? おかげでこっちは寝不足だ。どうもありがとよ」 「寝言?」 「あぁ、寝言さ。コートニー、あぁコートニー……ってな。夢の中でなにしてたかは詮索しない。でもな、今度抱

      • I'm happy. very so happy, very happy -The Knees【架空和訳】

        また聞いちまったよ 救急車のサイレンってやつ また見ちまったよ 都会の血飛沫 お前は言うさ「早く慣れろって」 頷くまでもないさ 首を縦に振らせる機械が そこらじゅうに出回ってるからな また聞いちまったよ 救急車のサイレンってやつ どうせ大した奴は運ばれちゃいない お前は言うだろう「ビリー・ボーンズが不倫したって」 俺はどうせ 黙って頷くんだろう 内に秘めた正義とかクソくだらないもんを 信じちまってるからな とっくにイカれてんだろうな でも幸せだったんだ とても幸せだっ

        • Who's Ready for Tomorrow-RAT BOY【和訳】

          〈誰がための明日〉 俺はただのサイコ野郎じゃない ディスコよろしく死んでんだ 残高はゼロ ゼロ ゼロ ヒーローが必要なんだよ エゴなんてこれっぽっちもない だってもうレールから外れてんだから 昔の俺は ならず者のティーンエイジャー なにも憂いちゃいない でも今の俺は年老いた 心はどんどん冷え切っていくけど それでいいんだよ それでさ ワーオ 「もうおしまいだな」なんてお前は言うけど それは今日じゃない そりゃまた別の日だろ ずっとこんな調子さ

        ウォーキング×スマホ執筆

          カートゥンガール5

          「なに言ってやがんだコイツ……」 「アーオゥ、ワタシ日本語あまりうまくありません。普段はコンビニで働いマース。なまえ、サバス」 「なにしにきた?」 僕は土下座の姿勢のまま体を固くして、身動ぎもせずに二人のやり取りを聴いてた。 「オー、チョットマッテクダサイ」 「あぁ?」 そう言うとサバスって人は、ポケットからスマホを取り出した。 白と水色の縦じま模様の服はどこかのコンビニの制服そっくり――っていうか制服だった。 「シゴトのデンワかけます……モシモシ、サバスです。潰れそうなカッ

          カートゥンガール5

          カートゥンガール4

          「よぉ、クソオネット。久しぶりじゃねぇか。やっとうちで働く気になったかよ」 「違うよホアンさん」 今にも潰れそうな郊外の喫茶店。 ここには来たくなかったけど、でも他に行く場所もなかった。 「ハイ、どうも……」 コートニーがホアンさんに挨拶する。 「おいおい、今度のガールフレンドはかなりイカしてるじゃねぇか。レンタルか? いくら払ったんだオネット?」 「違うよ、ちゃんとした彼女。ごめんコートニー、この人はホアンさん。ホアンさん、こちらコートニー・グラース」 コートニーは「はじめ

          カートゥンガール4

          カートゥンガール3

          「あっ、こんにちは……」 壁に空いた穴越しに挨拶。 「あっ、チャッス、どもッス――」 それが隣人さんの最期の言葉だった。 吹っ飛ばされたベン・ショウの下敷きになって、隣人さんは死んだ。 「ねぇ、オネット……」 「なに、コートニー?」 「お隣さんも、その、死んじゃったし、配信とかそういうの止めておいた方が……」 「なに言ってんのさコートニー。だからこそだよ、だからこそ価値があるんじゃないか。レベルを上げるためには挑戦してみなきゃだめなんだよ。ほら、日本のド偉い哲学者だってこう

          カートゥンガール3

          カートゥンガール2

               【ONETT FILM ltd.】 ――遠い昔、はるか彼方の銀河系で―― 「デェェェェェンってさ……始まんのはどう?」 「ちょっと……大袈裟すぎない?」 「それぐらいがちょうどいいんだって!」 僕の部屋。 彼女は玄関にセグウェイを置くと、すぐに手洗いうがいを済ませて、中古のボロボロソファに座る。 「そう言えば名前、聞いてなかったね。私はコートニー。苗字はグラース」 「苗字はいいよ。これから変わるかもしれないだろ?」 「あぁ、そう。で、キミは?」 「僕? あぁ、僕はオ

          カートゥンガール2

          カートゥンガール

          またあの女の子の夢だった。 歌の詞でよく聞くような『愛する』ってのは、つまりこういうことなんだって、確信した。 考える前に理解できた。 史上最強、史上最高の女の子。 「その子、いつもなにかを美味そうに食べてるんだ」 「なにかって、なに」  僕の隣で、僕の話を聞いてくれてる彼女の名前はポリアンナ。  夜12時を過ぎたころだった。 「そりゃもう、なんでもだよ。多分さ、なんでもおいしそうに食べる才能があったんだよ」 「それで?」 「それで……って、すごいことだよ。ブロードウェイの

          カートゥンガール

          つくって選ぼ!

          生きることを選ぶ、ね。 『選べ、生きることを』っていうのは、ポジティブなスローガンだった。 おれたちはよくそこに言葉を付け足して遊んでた。 例えば、そうだな。 選べ、ブランド下着を。 冷め切った関係がまた燃え上がってくれるようにという虚しい希望を抱いて。 選べ、バッグを。選べハイヒールを、カシミアを、シルクを。 誰かに認められてるって優越感に浸ることを。 選べ、パロディを。 ユーモラスなキャラクターがこれ見よがしに言い放った名言を。 過重労働で人が死にがちな医療や福祉の現

          つくって選ぼ!

          俺はセイウチ。

          僕が彼で、きみは彼で、きみは僕。 だからみんな一緒、大同小異。 あいつらの逃げるのを見てみろよ。 若者が首を吊ったってニュースが止まんねぇ。 なんかの広告みてぇに知らせにくる。 ほら、飛んじゃってるのを見てごらん。 泣けてくるよ。 古着の山に腰かけて、ウーバーが来るのを待ってる。 スポンサーありのTシャツ。 地獄みてぇな火曜日。 まったくおまえはイタズラ小僧だな。 お前と民衆とで弁証法でもするつもりか。 どうせアメリカも韓国も先を行く。 俺はエッグマン。 みんなエッグマン

          俺はセイウチ。

          遅すぎた宣伝【QRaiN】連載中です。

          この度――というより昨年のクリスマスより、ステキコミックにてお話連載しております。 作品はこちらから! https://sutekicomic.com/comics/f0e40720-784d-4796-9bcd-9e93eaa75178/ QRコード――死んだ猫――レーザーポインター――ウラアカ――リンゴ送れC――。 色んな方々からご協力頂いております! 面白いものに仕上がってること間違いなし! 以下、全く関係ないひとりごと。 むだな一日を、無理にでも有意義にし

          遅すぎた宣伝【QRaiN】連載中です。

          けもの。

          文学フリマ東京37、終わりやしたね! 来たる11/11の日中、私は仕事でわちゃわちゃしとりました! とあるテーマパークにて「ただいまシングルライダー60分待ちとなっておりまして……」とか上っ面だけ申し訳なさそうに抜かしてる私の脳裏はもう文フリ、文フリ、文フリなんよ。 文フリ関連のポストを眺めては 外国人観光客への「Oh,レストルーム?」なんて言葉を発する様相でございやした。 休憩中に観るX(twitter)がいつもよりキラキラしていて、なんだか郊外の今にも潰れそうな「たばこ

          けもの。

          文フリ Direct(無料DLCコンテンツ:すみす)

          というわけで文フリ東京37(11/11)に参戦します!! 言うてアンソロ参加って形ですけども! とにかく参加します! 場所はP-07の真夜書房! P-07の「真夜書房」!!!ゴッド西野夏葉氏のとこで売ってます!!!(勝手に引用したので後で謝りにいく) ずとまよのニラちゃんたちがお出迎えです! 勉強しとけカスとミラーチューンですね! ニラちゃんのアクリルスタンド再販してくんねぇかな! 私には時間も金も、他人の視覚に優しい容姿も持ち合わせていないので、遠方から支援するのみとな

          文フリ Direct(無料DLCコンテンツ:すみす)

          歌詞考察「Let's fighting love」(サウスパークより)

          こんばんは。今日もお疲れ様です。すみすです。 今回の記事は至極マジメな考察記事。 いつもより文体のテンションが異なる場合がございます。 あらかじめご了承ください。 本記事で考察対象となるのは言わずと知れた「Let's fighting love」 曲はこちらより”https://youtu.be/C7Ebfe9p_U0?si=_Lcj6P_gnyVGxmCH” 緊迫感のひしめくイントロからこのボブ・ディランを彷彿させなくもない牧羊的作詞センスが綴られていく。 一文目は文

          歌詞考察「Let's fighting love」(サウスパークより)

          ウユニ塩湖と散文とオカンと

          広大な白だけがそっくりのこの原稿をウユニ塩湖に見立てたい。 綺麗に空を反射してくれるわけじゃないけれど、とにかく文章綴る余地はある。 そして私はその「天空の鏡」とも言われているビューティフォーな風景を、ひたすらに文という文で汚してやろうという所存なのである。 慎ましく、ハトに餌をやるような仕種で。 扇風機みたいな速度で首を回したい。 でも、そうやって眺めたい世界に僕はいない。 世界が振り向いてくれるとまで思い込むのは褒められたもんじゃない。 だからせめてもと溜息、鋭くなって

          ウユニ塩湖と散文とオカンと