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2024年6月の記事一覧

『民藝のインティマシー』鞍田崇

『民藝のインティマシー』鞍田崇

今日は世田谷美術館に行きたかったのですが、午前中に用事を済ませがてら少しウォーキングを頑張ったら、思った以上に暑さにやられて午後はダウンしてしまい、出かけるのは諦めました…。

代わりに図書館で借りた『民藝のインティマシー 「いとおしさ」をデザインする』を読んで、民藝の解像度を上げてから美術館にいくぞ、と思っています。

この本は、この前まで読んでいた『私の生活改善運動』の中で触れられていた本です

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『私の生活改善運動』その3(犬と冷静な目)

『私の生活改善運動』その3(犬と冷静な目)

安達茉莉子さんの文章には、なんとも言えないユーモアのセンスを感じてしまいます。なにげないシーンの裏側で考えていることに、クククッて笑いたくなるような。

たとえば安達さんの文章に登場する「犬」。実在はしていない犬なんですが…。
妙蓮寺(後でこのまちへ引っ越すことになる)の本屋さん、「生活綴方」でお店のひとたちと初めてご飯を食べることになった場面でこの犬は登場します。

びくびくした野良犬の顔が作者

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『私の生活改善運動』その2(体感)

『私の生活改善運動』その2(体感)

作者の安達さんが家探しをしていたときの一文。
「アプリのチェックボックスには絶対ないもの。」わかるなぁ。

ネットで色々見つかる便利な世の中だけど、本当に心から欲しいものって、案外見てるだけでは探せなかったりします。検索しすぎてグッタリ疲れたり。

そんなときは、やっぱり五感を使って、身体丸ごとで感じるのがいいんだなと。百聞は一見にしかずじゃないけど、100件サイトを覗くより1回現地に行くほうが、

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『私の生活改善運動』安達茉莉子

『私の生活改善運動』安達茉莉子

図書館で予約していた本が、やっと順番が回ってきて読んでいます。
ポッドキャスト「チャポンと行こう!」で紹介されていたこの本。

まず、本の質感が好きでした。
軽くて手に収まりやすく、表紙の絵も可愛いしスッキリしたタイトルも好き。

もともとZINEとして発行していたものを本にしたそうで、ZINEのときの軽やかさが書籍になっても残っているのかも。

著者の安達さんが妙蓮寺に引っ越してきた場面から話が

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最近読みたい本

最近読みたい本

そのままですが、ここのところ気になる本たち3冊。でも最近出た本とは限りません。
会話の中で気になったり、周りとの話題になったりした本などです。

『生きのびるための事務』坂口恭平

『世界標準の経営理論』入山章栄

『友だち幻想』菅野仁

『友だち幻想』は手元にあって、だいぶ前に一度読んだのですが、子供た