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考えるために考えるな【ヒラリーズ心斎橋】(1/2)

 なにか考えごとをしたい時、なにかアイデアを閃きたい時、そのような時ほど「なにも考えない」時間が大切らしい。たしかに、仕事で行き詰まった時にシャワーを浴びて気分転換をしていると、急に思考が整理されて突破口が開けたり、新たなアイデアが降りてきたりすることがある。”仕事についてなにも考えようとしていなかったはずなのに” である。

 このような話はたびたび耳にしたことがあったのだけれど、実はあながち間違っているわけでは無いようだ。
 ある実験によると、脳は意識的に使っている時よりも、無意識の状態のほうがむしろエネルギーを消費していることがわかったらしい。そして、この脳の機能については「デフォルトモードネットワーク」という名前までついているそうだ。睡眠中、人間は無意識状態のはずなのだけれど、その時に見る夢では普段は思い付かないような出来事が展開される。つまり、意識が集中している時に思い付かないような発想が、無意識の時に生まれているのだ。
 脳はなにかに意識を向けている時、その部位にエネルギーを集中させるため、それ以外の部位にはエネルギーが供給されにくくなる。逆に、無意識の状態というのは、特定の部位だけではなくさまざまな部位にエネルギーが分散される。すると、なにかに意識を向けている時には使われていなかった脳の部位が活動を始め、そこが司っている記憶や思考回路が呼び起こされて複数の部位同士が情報を連携させるようになり、それまでに考えもしなかった発想が生まれるそうだ。
 ということは、ある課題を解決したり悩みを解消したりするためには、それ以外のことをする時間が大切であると言えるのではないだろうか。仕事や勉強の効率を高めるためには、もちろんそれらの課題に正面から向き合うことも必要ではあるけれど、それだけではなく「息抜き」も忘れてはならない要素なのだ。「仕事が出来る人は遊びもうまい」などと聞いたこともあるけれど、おそらくこれは脳科学的にも間違いではないし、一つのことに集中し続けるよりも、場合によっては複数のことを細切れにして次々とこなしていくほうがうまくいくこともあるのだ。

「このホテルにも、サウナがあるんだよな」

 僕はそんなことを考えながら、宿泊予定のホテルにチェックインを済ませた。

ーー後編に続く

(written by ナオト:@bocci_naoto)

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