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やる気のメカニズム【サウナ&カプセルAMZA@大阪】(3/3)

 アムザの5階にはリクライニングルームがあり、そこには漫画や雑誌などが豊富に揃えられている。リクライニングシートにはコンセントがついているだけではなく、Wi-Fiも使用できるため、仕事をするも良し、ゆっくりとくつろぐのも良しという快適環境が整えられているのだ。

 パソコンを持ち込んでいた僕は、そこできりのいいところまで仕事を済ませて時計を見ると、19時を少し過ぎたところだった。

「そろそろ行こうか」

 僕はリクライニングシートから立ち上がり、再び浴場へと向かった。簡単に身を清め直し、お風呂で体を温めていると、時計の針は19時20分を指していた。徐々に緊張感が高まり、そして19時25分を過ぎたところで、僕はある場所へと向かった。それは「IKIサウナ」である。

公式サイト:https://www.daitoyo.co.jp/spa/amza/price_guide/

 アムザでは15時30分から22時30分まで1時間おきにアウフグースプログラムが組まれており、いよいよその時間がやってきたのだ。

「広いな」

公式サイト:https://www.daitoyo.co.jp/spa/amza/saunaspa/

 ガラス窓越しに浴場を見渡すことができるサウナ室の中は薄暗く、温度は95℃を指していて、湿度はやや低い。そして横幅が広い設計になっていて、その両端にそれぞれ出入り口が設けられていた。そのベンチの中央を分割するように鎮座しているのは、巨大なikiストーブである。
 僕はサウナ室の中に積まれているサウナマットを手に取り、イーグルでの反省を生かして下段に腰をかけた。すると、ほどなくしてスタッフがサウナ室に入ってくるなり準備を始めて、いよいよその時間がやってきたのだけれど、アムザはここからが驚きの連続だった。室内のスピーカーから女性のきれいな声のアナウンスが流れ、これから始まるアウフグースの説明が行われたのである。それはまるでテーマパークのアトラクションに乗り込む時のような、劇場でショータイムが始まる時のような、その場にいる人たちの一体感を高め、気分を高揚させる合図となった。さらに、いざアウフグースが始まると、儀式のような太鼓のリズムが鳴り響き、サウナストーブとその周辺にはプロジェクターによってアニメーションが映し出されたのである。
 それらの演出によってすっかり心を奪われてしまったところで、いよいよアウフグースが始まった。熱せられたサウナストーブの上に、アロマ水がラドルから放たれる。たちまち湿度が上昇し、そこで発生したロウリュが巧みなタオル捌きで攪拌された。音響とも相まって、まるで祭りの舞を見ているようである。
 その光景に目を奪われていると、いつの間にか全てのプログラムが終了し、それと同時に限界を迎えた僕は、急いで寒冷壺風呂へと駆け込んだ。そして火照った身体が少し落ち着いたところで水風呂から立ち上がり、露天スペースに移動して大阪の夜風を受けると、その時にはもう僕の頭の中はすっかりと空っぽになっていた。

ーーやっぱり、こういうリセットも必要だな。

 目の前のことに意識を集中させたいのであれば、「なんでもいいから、まず始めろ」が正解だ。それはサウナであろうが仕事であろうが、そしてこのnoteの執筆であろうが共通する、人間のメカニズムなのである。

(written by ナオト:@bocci_naoto)

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①僕たちは自費でサウナに伺います ②それでお店の売上が増えます ③noteを通して心を込めてお店を紹介します ④noteを読んだ方がお店に足を運ぶようになります ⑤お店はもっと経済的に潤うようになります ⑥お店のサービスが充実します ⑦お客さんがもっと快適にサウナに通えます